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【市況】株価指数先物【引け後コメント】 リバランス中心のなか、2万6700円を挟んだ狭いレンジで推移


大阪12月限
日経225先物 26730 -320 (-1.18%)
TOPIX先物 1875.0 -17.0 (-0.89%)

 日経225先物(12月限)は、前日比320円安の2万6730円で取引を終了。寄り付きは2万6700円と、シカゴ日経平均先物(2万6625円)にサヤ寄せする格好から、売り優勢で始まった。財務相による円安けん制発言が伝わり、売り一巡後に2万6820円まで下落幅を縮める場面も見られたがリバウンド基調は強まらず、その後2万6650円まで下落幅を広げた。ただし、前場半ば辺りまでの短期的な売買が一巡すると、2万6650円~2万6750円辺りでの狭いレンジで推移。後場に入ると2万6700円~2万6750円辺りの、より狭いレンジでの推移だった。

 ファーストリテイリング <9983> [東証P]は、前週末の大幅な上昇に対する反動から日経平均株価の重荷となったが、底堅さは意識されていた。東京エレクトロン <8035> [東証P]は売り先行で始まったが、その後は買い戻しにより小幅ながらプラス圏で終えていた。日経225先物が2万6700円辺りでのこう着を継続するなか、現物もリバランス中心の商いだったようだ。

 日経225先物は日中取引で下げ幅を縮める格好となったため、チャート上では5日移動平均線が支持線として機能している。グローベックスの米株先物は、NYダウ先物が270ドル高程度で推移しているほか、ナスダック100先物、S&P500先物も1.0%程度の上昇を見せている。英国のハント新財務相が中期財政計画に関する声明を17日中に出すと伝わったことから、先行き不透明感がやや後退するとの見方から、ショートポジションを圧縮する動きなども意識されよう。

 NT倍率は先物中心限月で14.25倍に低下した。前場の早い段階で14.19倍まで低下する場面もあったが、その後は下げ渋る動きから25日移動平均線(14.23倍)を上回って終えた。また、先週末に200日線(14.22倍)を突破し、本日も終値で同線を上回っているため、200日線を支持線として、リバウンドを見せてくる可能性もありそうだ。リバランス中心のなかでポジションは傾けづらいものの、NTショートの巻き戻しを狙った、NTロングでのスプレッド狙いの動きをやや想定しておきたい。

 手口面では、日経225先物は野村が920枚、BofAが420枚、大和が420枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが1700枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はモルガンSが2230枚、みずほが1780枚、JPモルガンが1230枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが1100枚、BofAが1060枚、バークレイズが710枚、HSBCが700枚程度の買い越しだった。

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