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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):トレファク、ウイングアーク、コシダカHDなど

東芝 <日足> 「株探」多機能チャートより

東芝<6502>:5498円(+365円)
大幅続伸。経営再建案を巡って優先交渉権を与えられた企業連合が、同社の非上場化に向けた買収額として2.8兆円を想定していることが分かったと報じられている。企業連合の中核は国内ファンドの日本産業パートナーズであるが、新たに東レにも出資を打診したことが分かったとも伝わっている。現在の同社の時価総額は2.4兆円程度であり、相応のプレミアム付与を期待する動きにつながっている。


久光薬<4530>:3860円(+515円)
大幅反発。前日に上半期の決算を発表、営業利益は49.1億円で前年同期比13.9%減益となったものの、6-8月期は43.9億円で同22.5%増と大幅増益に転換している。医療用医薬品、一般用医薬品ともに海外売上が伸長する形となっている。通期業績未達懸念の後退で株価のリバウンド期待も高まる方向のようだ。また、発行済み株式数の2.51%に当たる200万株、100億円を上限とする自己株式の取得も発表している。


ウイングアーク<4432>:2152円(+357円)
大幅続伸。前日に上半期の決算を発表、営業利益は37.3億円で前年同期比27.6%増益となっている。SVFを中心に受注が好調に推移し、コロナ後落ち込んでいたオンプレミスのソフトウェアライセンスもコロナ前を超える水準となっているもよう。6-8月期も2ケタ増益基調が継続する形に。通期予想47.5億円、前期比20.6%減は据え置いているものの、上振れ期待は一段と高まる状況になっている。


コシダカHD<2157>:1108円(+150円)
ストップ高。前日に22年8月期の決算を発表している。営業利益は22.1億円で前期比98.3億円の損益改善となっている。カラオケセグメントの売上高がほぼコロナ前水準にまで回復、収益を大きく改善させる形に。また、23年8月期は74.3億円で同3.4倍の見通し。経済活動の一段の正常化を見込んでいるもよう。想定以上の収益改善継続を好感する流れに。年間配当金も前期比2円増の10円配を計画している。


トレファク<3093>:2033円(+368円)
大幅反発で年初来高値更新。前日に上半期の決算を発表、営業利益は10億円で前年同期比6.5倍となり、従来予想の6.3億円を大幅に上回る着地になった。つれて通期計画は従来の14億円から19.4億円、前期比95.2%増に上方修正。リユース需要が引き続き好調に推移、既存店売上が想定以上に伸長のもよう。年間配当金も従来計画22円から27円にまで引き上げ。また、12万株、2億円を上限とする自己株式の取得も発表している。


スローガン<9253>:1121円 ウ -
ストップ安売り気配。23年2月期の営業利益予想を従来の3.54億円から2.60億円(前期実績2.58億円)に下方修正している。新卒学生向け厳選就活プラットフォーム「Goodfind」の受注高やベンチャー・スタートアップ求人特化型エージェント「Goodfind Career」の決定人数が想定を下回っているため。SaaS型HRサービス「TeamUp」の新規契約社数の下振れなども利益を圧迫する要因となる見通し。


CANBAS<4575>:722円 カ -
ストップ高買い気配。膵臓がん3次治療を対象として米国で実施しているCBP501臨床第2相試験ステージ1の3剤併用投与群で、2例目となる部分奏効(がんの縮小)が確認されたと発表している。キャンバスの河邊拓己社長は「臨床第2相試験ステージ1のわずか9名の投与で2例もの部分奏効が確認されたことは、CBP501を含む3剤併用投与の薬効の確認・証明へ向けた極めて大きな前進」とコメントしている。


ヘリオス<4593>:292円(+4円)
大幅に4日ぶり反発。eNK細胞が肺がん患者由来のがんオルガノイドに対して抗腫瘍効果を有することが確認できたと発表している。eNK細胞は、固形がんを対象に遺伝子編集技術で特定機能を強化した他家iPS細胞由来NK(ナチュラルキラー)細胞。これまで動物レベルでのPOC(Proof of Concept、概念実証)を取得しているが、今回の試験結果からもeNK細胞が固形がん患者への有効な治療法となる可能性が示されたとしている。
《ST》

 提供:フィスコ

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