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【通貨】豪ドル週間見通し:上げ渋りか、利上げ打ち止めとの見方も


■伸び悩み、米長期金利上昇で豪ドル売り強まる

今週の豪ドル・円は伸び悩み。英国政府の最高所得税率引き下げ撤回を受けて、世界的な金融市場混乱への懸念は後退し、豪ドル買い・円売りが先行した。しかしながら、豪準備銀行(中央銀行)は利上げ幅を0.25ポイントにとどめたことでリスク選好的な豪ドル買い・円売りは縮小。週後半は米長期金利の上昇を嫌気した豪ドル売り・米ドル買いが活発となり、対円レートは伸び悩んだ。取引レンジ:92円41銭-94円70銭。

■上げ渋りか、利上げ打ち止めとの見方も

来週の豪ドル・円は上げ渋りか。豪準備銀行(中央銀行)は、5月以来となる0.25ptの政策金利引き上げを決めた。声明では「政策金利はさらなる上昇を見込む」としているが、8月時点の金利見通しでは「22年末3%想定」となっており、年内で利上げ打ち止めとの見方になりやすい。新たな豪ドル買い材料が提供されない場合、リスク選好的な豪ドル買い・円売りが大きく広がる可能性は低いとみられる。

○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・特になし

予想レンジ:91円00銭-94円00銭

《FA》

 提供:フィスコ

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