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【通貨】英ポンド週間見通し:もみ合いか、英財政悪化の懸念残る

米ドル/円 <日足> 「株探」多機能チャートより

■伸び悩み、英国財政の悪化を警戒

今週のポンド・円は伸び悩み。英財務相が中期財政計画を前倒しで発表すると表明したことが好感されたが、大規模な経済対策が、中期的に財政赤字の大幅な増加につながる可能性を懸念して格付け会社フィッチ・レーティングスは英国の長期外貨建ての発行体格付けの見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げたことから、ポンド売り・米ドル買いが優勢となった。米ドル・円相場は円安方向に振れたものの、対円レートは伸び悩んだ。取引レンジ:148円86銭-162円18銭。

■もみ合いか、英財政悪化の懸念残る

来週のポンド・円はもみ合いか。英国財政の悪化が引き続き懸念されており、国内経済の先行き不透明感は消えていないことから、ポンド買い・円売りは縮小する見込み。ただ、米ドル高・円安の流れは続いており、ポンド・円は下げ渋る展開もあり得る。

○発表予定の英主要経済指標・注目イベント
・11日:6-8月期ILO失業率(5-7月期:3.6%)
・12日:8月鉱工業生産(7月:前月比-0.3%)

予想レンジ:160円00銭-163円00銭

《FA》

 提供:フィスコ

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