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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):三光産業、すららネット、東京通信

東京通信 <日足> 「株探」多機能チャートより
■エスプール <2471>  970円  -91 円 (-8.6%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 エスプール<2471>が急反落。同社は4日取引終了後、22年11月期第3四半期累計(21年12月~22年8月)の連結営業利益が前年同期比17.7%増の22億7400万円になったと発表。ただ、6~8月期に限ると前年同期比5.1%減の7億900万円にとどまったことがネガティブ視されたようだ。売上高は第3四半期累計で同11.0%増の200億1900万円、6~8月期は人材派遣サービスが苦戦したことで同0.6%減の63億5400万円となった。なお、通期業績予想については、売上高287億7000万円(前期比15.7%増)、営業利益32億円(同19.9%増)とする従来見通しを据え置いている。

■良品計画 <7453>  1,213円  -40 円 (-3.2%)  本日終値
 良品計画<7453>は反落。4日の取引終了後に発表した9月度の国内売上高で、直営既存店売上高とオンラインストアを合わせた売上高が前年同月比13.9%減となり、4カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。客数は同6.7%減、客単価は同7.8%減となったことが響いた。生活雑貨、食品が引き続き苦戦した。なお、直営全店とオンラインストアを合わせた売上高は同3.8%減だった。

■三光産業 <7922>  436円  +80 円 (+22.5%) ストップ高   本日終値
 三光産業<7922>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は4日、UT&S(名古屋市瑞穂区)と業務提携し、UT&Sの技術を用いてユニバーサル・リソーセス(愛知県一宮市)で植物性工業用油及び燃料を製造する新たなビジネスを展開すると発表しており、これが材料視されたようだ。これは、廃棄される廃食油及び非食用の植物性バージンオイルから特殊な精製技術を駆使し、植物性工業用油及び燃料を製造するもの。SDGsやライフサイクルアセスメント、また企業ESGの取り組みにも対応したビジネスになるという。

■すららネット <3998>  982円  +150 円 (+18.0%) ストップ高   本日終値
 すららネット<3998>はストップ高。同社はこの日、開発・提供するICT教材「すらら」が東京都教育委員会の「TOKYOデジタルリーディングハイスクール事業(TOKYO教育DX推進校)」にAI教材として採択されたと発表しており、これを材料視した買いを集めた。同事業に指定された都立高校5校で9月から利用が開始されたという。義務教育段階でのつまずきや、日常の授業での生徒個々の学習状況や理解度の効率的・効果的な把握を行うことで、個別最適化された学びの実現に取り組む。

■ヌーラボ <5033>  680円  +100 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値
 ヌーラボ<5033>がストップ高。4日の取引終了後、主力サービスの一つである「Backlog」の利用料金を23年1月11日に値上げすると発表したことが好感された。「Backlog」は100万人を超えるユーザーに利用されているプロジェクト管理ツール。今回の値上げは、社会情勢の変化に対応しサービスの成長を継続するためとしており、最も利用されているスタンダードプランは月額(税込)1万2980円から1万7600円に変更される。なお、今回の値上げによる23年3月期業績への影響は現時点で軽微とみているという。

■セカンドX <5028>  1,635円  +140 円 (+9.4%)  本日終値
 セカンドサイトアナリティカ<5028>は3連騰。今朝の日本経済新聞電子版で「ファミリーマートがデジタル技術を活用した金融サービスに乗り出している」と報じられ、なかで独自のバーコード決済アプリ「ファミペイ」の追加機能として21年12月に投入された「ファミペイローン」が紹介された。記事によると、同ローンの与信管理は新生銀行の貸金業子会社と、セカンドサイトアナリティカと協力するとあり、これが好材料視されたようだ。

■東京通信 <7359>  1,518円  +118 円 (+8.4%)  本日終値
 東京通信<7359>が急動意。同社は無料のスマートフォン向けゲームを開発し広告枠の収入を収益源とするが、メタバース領域への展開に経営資源を注ぎ、新たなビジネスチャンス獲得に取り組んでいる。今年5月にはブロックチェーン技術を活用したエンターテインメントの企画を行うオーバース(東京都千代田区)にgumi<3903>とともに出資しており、「アイドルメタバース」の展開に向けた青写真を描いている。株式需給面では信用取引の増し担保規制が5日付で解除されており、これが投資資金の攻勢を誘発する形となった。

■インフォネット <4444>  797円  +42 円 (+5.6%)  本日終値
 インフォネット<4444>が3日続伸。同社は4日、決算説明会全文書き起こし配信プラットフォームなどを運営するログミー(東京都渋谷区)と販売代理店契約を締結したと発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。今回の契約締結により、同社は現状の販売網を拡大することができ、上場企業に対しての販売チャネルを強化することが可能になるとしている。

■アオイ電子 <6832>  2,005円  +101 円 (+5.3%)  本日終値
 アオイ電子<6832>が後場急伸。5日午後1時に半導体の集積規模拡大などにつながる新たな技術を開発した、と発表したことが材料視された。Pillar-Suspended Bridge(PSB)と呼ぶ技術を用いたチップレット集積技術を、東京工業大学の栗田洋一郎特任教授などと共同で開発。半導体の微細化の物理的な限界が認識されるなか、集積規模の拡大や性能向上を実現する解決法として、チップレット集積技術が注目されているという。

●ストップ高銘柄
 ウィルソンW <9610>  244円  +50 円 (+25.8%) ストップ高   本日終値
 アースインフィニティ <7692>  5,610円  +700 円 (+14.3%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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