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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):アダストリア、Uアローズ、ファストリ

アダストリア <日足> 「株探」多機能チャートより
■アダストリア <2685>  2,178円  +39 円 (+1.8%)  本日終値
 アダストリア<2685>が続伸。4日の取引終了後に発表した9月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比11.4%増と7カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。中旬に大型台風の影響による客数の減少があったものの、下旬にかけての気温の低下と連休により、秋冬商品の売り上げが好調に推移した。また、22~25日に自社ECで使用できる1000円クーポンの配信を実施したことも、EC売り上げの伸長に寄与した。なお、全店売上高は同12.0%増だった。

■ユナイテッドアローズ <7606>  1,872円  +27 円 (+1.5%)  本日終値
 ユナイテッドアローズ<7606>は続伸。4日の取引終了後に発表した9月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比15.4%増と7カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。月前半の高気温や月中旬の台風上陸などのマイナス要因はあったものの、小売店舗の客数、客単価ともに前年を上回った。アイテム別では、ビジネス需要に加え、カジュアルアイテムの動き出しも見られ、シャツ、ジャケット、パンツ、シューズなどが好調だった。なお、全社売上高は同13.7%増だった。

■ファーストリテイリング <9983>  78,580円  +720 円 (+0.9%)  本日終値
 ファーストリテイリング<9983>が続伸。4日の取引終了後に発表した9月度の国内ユニクロ売上速報で、既存店とEコマースを合わせた売上高が前年同月比11.0%増と3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。客数は同2.9%減となったものの、月の後半に気温が低下し、秋冬商品が好調な販売となったことで、客単価は同14.4%増となり既存店売上高はプラスとなった。

■INPEX <1605>  1,487円  +12 円 (+0.8%)  本日終値
 INPEX<1605>が3日続伸。4日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の11月限が前日比2.89ドル高の1バレル=86.52ドルと上昇。石油輸出国機構(OPEC)とサウジアラビアなど非加盟国から成る「OPECプラス」が5日に開催を予定している会合で、最大で日量200万バレルの生産枠削減が検討されている、と一部で報道されたことから原油需給の引き締まりが意識された。足もとでの急激な原油価格の上昇を受け、INPEXに見直し買いが入っている。

■キヤノン <7751>  3,306円  +25 円 (+0.8%)  本日終値
 キヤノン<7751>が3日続伸。きょう付の日本経済新聞朝刊で「栃木県に半導体装置の新工場を建設する」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、建設するのは半導体露光装置の新工場で、宇都宮事業所(宇都宮市)に建設するという。総投資額は500億円強で、生産能力を現在の2倍に高め25年春の稼働を目指すとしている。

■大東建託 <1878>  14,420円  +100 円 (+0.7%)  本日終値
 大東建託<1878>は3日続伸。同社は4日に発表した月次業績レポートで、9月の受注高が前年同月比26.2%増の656億2700万円となり、2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。また、不動産事業では入居者斡旋件数が同2.8%減の2万9247件となったが、家賃ベース入居率は、居住用と事業用をあわせ97.83%と高水準だった。

■イオンディライト <9787>  2,914円  +14 円 (+0.5%)  本日終値
 イオンディライト<9787>は続伸。4日の取引終了後、上限を150万株(発行済み株数の3.00%)、または53億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は22年10月5日から23年10月4日までで、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行による資本効率の向上や株主還元の強化を目的としている。同時に発表した第2四半期累計(3~8月)連結決算は、売上高1476億6000万円、営業利益66億200万円、純利益43億3600万円となった。会計基準の変更に伴い対前年同期増減率はないものの、営業強化による顧客内シェア拡大や新規受託物件の増加などで設備管理、警備、資材関連、自動販売機、サポートの5事業で増収となり、会社側によると実質前年同期比0.9%増収となった。ただ、環境変化に伴う顧客の設備投資計画の見送りや先送り、新型コロナウイルス感染症やウクライナ情勢の緊迫化に伴う各種資機材の不足及び調達遅延などが建設施工事業に影響を及ぼしたほか、前期に上積み要因となったアルコール消毒清掃の受注の減少などが響き、同21.7%営業減益となった。なお、23年2月期通期業績予想は、売上高3100億円(前期比2.4%減)、営業利益170億円(同8.1%増)、純利益107億円(同0.3%増)の従来見通しを据え置いている。また、花王プロフェッショナル・サービス(東京都墨田区)と感染症リスクアセスメントサービスで協業を開始すると発表した。企業や団体の感染症対策を科学的にサポートする、新サービスの開発に向けて協業するとしている。

■BEENOS <3328>  2,439円  +11 円 (+0.5%)  本日終値
 BEENOS<3328>がしっかり。この日午前中、子会社BEENOS HR Linkが運営するSaaS型越境HRプラットフォーム「Linkus(リンクス)」が、経済産業省が推進する「IT導入補助金2022」の対象サービスとして採択されたと発表しており、これが好材料視された。IT導入補助金は中小企業・小規模事業者などを対象に、自社の課題・ニーズに合ったITツールを導入する経費の一部を補助する制度。今回、「Linkus」が対象ITツールに認定されたことで、初期コスト面でのハードルが下がり、導入促進が期待できるとの見方が強まっているようだ。

■リコー <7752>  1,092円  +4 円 (+0.4%)  本日終値
 リコー<7752>は小幅続伸。4日の取引終了後、10月31日付で2794万6200株(発行済み株数の4.4%)の自社株を消却すると発表しており、これが材料視された。なお、消却後の発行済み株数は6億952万1978株となる予定だ。

■レーザーテック <6920>  15,605円  +15 円 (+0.1%)  本日終値
 レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連株が戻り足を継続している。前日の米国株市場では画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>が5%超に買われたほか、半導体メモリー大手のマイクロン・テクノロジー<MU>も4%を上回る上昇を示すなど、半導体セクターへの買い戻しが顕著だった。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)もナスダック総合株価指数を超える上昇率を示しており、東京市場でも半導体主力銘柄へのショートカバーが続く状況となっている。米国ではマイクロンが新たに巨額資金を投入して半導体生産工場を建設することを発表するなど、半導体設備投資関連企業には追い風が改めて意識されている。

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