【市況】【↑】日経平均 大引け| 反発、朝安も自律反発狙いの買いでほぼ高値引け (10月3日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 25778.95
高値 26223.84(14:55)
安値 25621.96(09:56)
大引け 26215.79(前日比 +278.58 、 +1.07% )
売買高 12億6934万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆9121億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反発、朝安後に切り返しほぼ高値引けに
2.前週末の米株市場はNYダウが500ドル安で新安値を形成
3.米株安を受けリスク回避ムードも売り一巡後は切り返す
4.世界景気減速懸念で売られていた半導体や海運など高い
5.値上がりと値下がり銘柄数はいずれも900弱で拮抗状態
■東京市場概況
前週末の米国市場ではNYダウは前日比500ドル安と続落した。FRBによる積極的な利上げへの警戒感から幅広い銘柄で売りが優勢となった。
週明けの東京市場では終始買い優勢で推移し、日経平均株価はリバウンドに転じた。主力輸出株が買われ終値で2万6000円台を回復した。
3日の東京市場は、主力輸出株中心に自律反発狙いの買いが優勢となり日経平均は上昇した。これまで売り込まれた半導体関連や海運株、自動車株などにショートカバーが入ったほか、年金基金など足の長い資金の流入も観測された。前週末の米国株市場ではNYダウが500ドルの下げで新安値をつけており、これを受けて朝方はリスク回避ムードが強かった。実際日経平均は安く始まったが、売り一巡後は急速に戻り歩調となり、前場後半にはプラス圏に浮上。後場も高値圏で売り物をこなし、引け際に急速に水準を切り上げた。業種別では世界減速懸念で売られていた外需系企業に買い戻しが顕著となる一方、これまで物色人気を集めてきた小売りや電鉄など内需セクターに売りが優勢で、全体的には高安まちまちの印象だ。個別株もプライム市場の値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の数がいずれも900弱にとどまり拮抗した。
個別では、断トツの売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が朝安後に買い戻され12日ぶりに反発に転じたほか、東京エレクトロン<8035>も大きく上昇するなど半導体主力銘柄の切り返しが鮮明。トヨタ自動車<7203>が上昇、日本電産<6594>、ソニーグループ<6758>、信越化学工業<4063>なども値を上げた。また、日本郵船<9101>など海運株を買い戻す動きも目立った。SMC<6273>が買われ、ダブル・スコープ<6619>も活況高。スターティアホールディングス<3393>はストップ高に買われた。
半面、ファーストリテイリング<9983>が冴えず、エーザイ<4523>も利益確定売りに押された。JR東海<9022>、資生堂<4911>、オリエンタルランド<4661>なども安い。スター・マイカ・ホールディングス<2975>が値下がり率トップに売り込まれ、カッパ・クリエイト<7421>も下値を模索、KLab<3656>も売りが優勢だった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、アドテスト <6857>、ダイキン <6367>、信越化 <4063>、SBG <9984>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約137円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、KDDI <9433>、エーザイ <4523>、セブン&アイ <3382>、花王 <4452>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約50円。
東証33業種のうち上昇は21業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)輸送用機器、(3)鉱業、(4)石油石炭製品、(5)ゴム製品。一方、下落率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)水産・農林業、(3)小売業、(4)陸運業、(5)食料品。
■個別材料株
△ミタチ産業 <3321> [東証S]
第1四半期営業利益は2.6倍で上期計画に対する進捗率は74%。
△スタティアH <3393> [東証P]
23年3月期業績予想の上方修正とアニメに特化したNFT事業展開。
△IPS <4335> [東証S]
14万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△窪田製薬HD <4596> [東証G]
スターガルト病治療薬候補の第3相臨床試験に関して良好な事後解析を発表。
△東インキ <4635> [東証S]
出資分配益計上で23年3月期経常利益予想を上方修正。
△東亜石油 <5008> [東証S]
出光興産 <5019> [東証P]がTOBで完全子会社化へ。
△ユニポス <6550> [東証G]
三井住友ファイナンス&リースが「ピアボーナスUnipos」導入。
△大日光 <6635> [東証S]
JAXA公募に同社の実証テーマが選定。
△三益半導 <8155> [東証P]
今期は市場想定上回る大幅増益見通しに。
△ヤマシタHD <9265> [東証S]
6~8月期営業3割増益で医用超音波開発会社への出資。
▼クラウディア <3607> [東証S]
23年8月期最終利益は61%減を見込む。
▼ジャノメ <6445> [東証P]
訪問販売事業からの撤退で23年3月期業績予想を下方修正。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)スタティアH <3393>、(2)三益半導 <8155>、(3)ローツェ <6323>、(4)ウェルビー <6556>、(5)IBJ <6071>、(6)LINK&M <2170>、(7)サンコール <5985>、(8)トリケミカル <4369>、(9)新光電工 <6967>、(10)イビデン <4062>。
値下がり率上位10傑は(1)スターマイカ <2975>、(2)宝&CO <7921>、(3)カッパクリエ <7421>、(4)ベース <4481>、(5)KLab <3656>、(6)システムサポ <4396>、(7)レシップHD <7213>、(8)テモナ <3985>、(9)関西電 <9503>、(10)ジャノメ <6445>。
【大引け】
日経平均は前日比278.58円(1.07%)高の2万6215.79円。TOPIXは前日比11.64(0.63%)高の1847.58。出来高は概算で12億6934万株。東証プライムの値上がり銘柄数は893、値下がり銘柄数は883となった。東証マザーズ指数は701.37ポイント(6.02ポイント高)。
[2022年10月3日]
株探ニュース