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【市況】株価指数先物【引け後コメント】 自律反発を見せたものの、明日以降は需給イベントの影響に留意


大阪12月限
日経225先物 26320 +120 (+0.45%)
TOPIX先物 1850.5 +6.0 (+0.32%)

 日経225先物(12月限)は、前日比120円高の2万6320円で取引を終了。寄り付きは2万6330円と、シカゴ日経平均先物(2万6335円)にサヤ寄せする格好から買い先行で始まった。買い一巡後は前場半ばにかけて戻り待ちの売りに押され、一時2万6290円まで上げ幅を縮める場面も見られた。ただし、下値の堅さが意識されるなか、再びリバウンド基調から2万6450円まで買われ、後場は2万6350円辺りでのこう着を継続。後場半ばに2万6300円と日中安値水準まで軟化したものの、引き続き同水準での底堅さは見られた。

 指数インパクトの大きい東京エレクトロン <8035> [東証P]が連日で年初来安値を更新し、日経平均型の重荷となった。一方で、グローベックスの米株先物が強い動きを見せており、NYダウ先物は300ドルほど上昇していたため、積極的にはショートも仕掛けづらい状況だった。

 なお、NT倍率は先物中心限月で14.22倍と小幅に上昇し、終値ではボリンジャーバンドの-2σを上回っている。前場には日経平均構成銘柄の定期入れ替えに伴う先回り的な動きにより、新規に採用される日本電産 <6594> [東証P]やHOYA <7741> [東証P]、SMC <6273> [東証P]が一時強い動きを見せ、結果的にはTOPIX型優位のなか、14.17倍に低下する場面も見られた。ただし、その後新規に採用される3銘柄が上げ幅を縮めたほか、NTショートのリバランスも入ったと見られ、切り返す格好となった。

 日経平均は反発したものの、ボリンジャーバンドの-2σに上値を抑えられる形状となった。明日は9月末の権利付き最終日となるため、翌日の配当落ちを考慮した場合、2万6800円辺りまでのリバウンドを見せておきたいところだろう。上値が抑えられるようだと、配当落ちでトレンドが悪化する可能性もある。米国市場の動向次第の面はあるが、日経平均の定期入れ替えに伴う需給イベントを控えていることもあり、戻りが鈍いようだと、先物市場では短期ながらもショート優位の需給状況になりやすいだろう。

 手口面では、日経225先物はABNアムロが840枚、ドイツが750枚程度の売り越しに対して、野村が1780枚、ゴールドマンが860枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はバークレイズが3010枚、みずほが720枚程度の売り越しに対して、ゴールドマンが1560枚、ソジェンが1220枚、BNPパリバが1160枚程度の買い越しだった。

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