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【経済】【クラウドファンディング】マイナビ&ホリプロ出資 若者キャリア支援サービスのshabell、9月26日募集開始

 若者のキャリア形成支援サービス「shabell」を展開する株式会社shabell(東京都渋谷区)が、株式投資型クラウドファンディング(普通株式型)による出資を募集します。申し込みは9月26日19時30分開始を予定しています。

・ 普通株式型
・ 目標募集額:1507万2000円、上限募集額:6000万円
・ 事業会社/CVC出資実績あり
・ エンジェル出資実績あり
・ エンジェル税制あり(優遇措置B)
・ みなし時価総額:7億20万円
・ 類似上場企業:i-plug 、ビザスク 、サーキュレーション、ウォンテッドリー、ビジョナル、ワンキャリア
※「みなし時価総額」はミンカブ編集部が「発行済み株式数×募集株式の払込金額」により試算

学生&若手社会人の夢実現を応援

【タイトル】
(出典:FUNDINNO)

 shabellは2016年に創業し、人材採用領域で約500社に対し採用コンサルティング事業を展開。延べ約2万人の新卒採用に関わる中で、早期離職も少なからず発生しており、「適材適所が実現できていないのでは?」との仮説の下、長期的なスパンで学生や若手社会人のキャリア形成を支援するサービス「shabell(シャベル)」を提供しています。

 同社では、憧れの職業や目指したいキャリアを歩んでいるプロの職業人を「プロ人材」と呼び、彼らの経験や価値観を共有することで、学生や若手社会人が夢を実現できる世の中を目指しています。現在、「shabell」事業では、以下の4サービスを展開しています。

(1)shabellアプリ

 現在、ベータ版としてリリースしており、学生や若手社会人が、将来に対する漠然とした不安やキャリア形成に関する疑問をプロ人材に直接、相談できるサービスです。

(2)shabellキャリア

 学校や自治体にプロ人材を派遣し、職業やキャリア形成に関する講演や特別授業を行う取り組みです。

(3)shabellbase(シャベルベース)

 自社のオウンドメディアとして、プロ人材のこれまでの軌跡や考え方、世の中で活躍する様子を取材し、未来への漠然とした不安を払拭するヒントにつなげるためのコンテンツを発信しています。

(4)shabellマネジメント

 キャリア選択において影響力を持つプロ人材を同社がマネジメントすることで、さまざまなメディアでメッセージを発信する機会を創出しています。

 同社によると、2023年3月リリース予定の「shabellアプリ」正式版では新たに、ユーザーのプロファイリングデータ機能と、企業や人材エージェントによるアプローチ機能を実装する予定。プロファイリングデータは、ユーザー自身が入力するプロフィール、キャリア相談の履歴、AIによる人物評価などで構成され、履歴書や職務経歴書からは読み取ることが難しいデータにアクセスできる点に独自性があるといいます。

 同社は「学生が自己実現について学ぶ機会が限られており、幼い頃に持っていた夢がある時期を境に、就職したい会社に置き換わってしまうことに課題を感じています。『shabell』を介して、学生や若手社会人が夢を叶えるための支援をすることで、新たな採用手法としての価値を企業へ提供するとともに、一人でも多くの人が自分らしく輝ける社会の実現に貢献していきます」としています。





若者と企業の間にある「情報の非対称性」

 同社は学生を取り巻く環境について、未来を生き抜くために必要なスキルとしては、これまでの「注意深さ・ミスがないこと」「責任感・真面目さ」「信頼感・誠実さ」などから、「問題発見力」「的確な予測」「革新性」「的確な決定」などへと変化し、自主的に考え、行動することで、未来を切り開く力が求められるようになると指摘します。

 しかし、将来の夢や就きたい仕事をどのように目指したらいいのか教わる機会は限られており、また、日本の小中学校教員の労働時間は長く、授業以外の活動が大きな負担となっているとして、「目標に向かってどのように進んでいくべきかが分からないまま、何となく、社会に出てしまう学生が多い」ことを課題と捉えています。

 一方で企業に関しては、採用活動における課題として、求職者の自己申告に基づいて選考が進む点があり、書類選考やグループディスカッション、数回の面接を通過しても、応募者の本質的な部分の見極めや、企業文化とのマッチング、業務適性などを入社前に知ることは難しいと分析しています。

 同社は「キャリアの浅い若者と新卒一括採用を行う企業の双方に情報の非対称性が生じており、適切なマッチングがなされないまま決定された就職・採用が早期離職につながったり、キャリア形成への不安を引き起こしたりしていると考えています。採用市場における情報の非対称性を解消し、若者が自分らしさを体現できる社会を築きたいと思っています」としています。

「shabellアプリ」正式版には求人企業が参加

 同社の「shabell」が目指すのは、若者に対して、将来必要なスキルや夢の実現に向けて取り組むべき道筋を憧れの職業や目指したいキャリアを歩む大人が提示し、早い段階から、キャリア形成について考えることができる機会を提供することです。キャリア形成の流れに沿って、以下の4つのサービスを提供しています。

(1)shabellキャリア

 社会で活躍するプロ人材による講演や特別授業を通して、職業理解を促し、将来のビジョンを描くためのきっかけを提供します。

【タイトル】
(出典:FUNDINNO)

 これまでに都内の複数の大学で、SDGs活動に関する授業への参加やキャリアトークライブの開催、新潟県の中学生向けに開催されたキャリア教育フォーラムへの講師派遣・講演を実施するなど、多様なキャリアを育む人材を教育現場へ登用する取り組みを行っています。

(2)shabellアプリ

 学生や若手社会人が、なりたい職業や選択したい生き方への不安や悩みをその職に就いているプロ人材に直接、相談できるアプリです。現在リリースしているベータ版は、ユーザーがプロ人材に相談する機能のみですが、2023年3月にリリース予定の正式版は、求人企業や人材エージェントが参画し、ユーザーにアプローチする機能を実装予定です。

 ユーザーが登録したプロフィールやプロ人材との相談履歴、相談や面談を行ったプロ人材や企業からの評価と、それらを基にAIによって生成された人物評価などをプロファイリングデータとし、ユーザーは自身のキャリア形成の記録として、企業はアプローチする人材を選ぶ際の情報として活用することを想定しています。

【タイトル】
(出典:FUNDINNO)

(3)shabellbase

 プロ人材のこれまでの軌跡や考え方、世の中で活躍する様子を取材し、未来への漠然とした不安を払拭するヒントにつながるようなコンテンツを発信しています。

(4)shabellマネジメント

 同社がプロ人材をマネジメントすることで、さまざまなメディアにおいて、メッセージを発信する機会を創出し、また、「shabell」アプリ上でプロ人材として、キャリア相談に応じる活動もしています。

「プロ人材」にはFumiyaさん、吉田実代さんらも

 同社によると、「shabellアプリ」はダイレクトリクルーティングを行う求人企業は月額15万円(税別)、人材エージェントは月額10万円(同)の利用料を予定。人材エージェントを経由して採用が決定した場合、人材エージェントに対し、採用人材の年収の10.5%を成果報酬として設定する計画です。

 新卒1人あたりの採用コストは約93.6万円、中途採用は103.3万円と試算されているため(就職みらい研究所「就職白書 2020」)、「月額料金のみで複数のユーザーと長期的な関係性の構築を可能にする弊社サービスは、コストパフォーマンスの面で優位性がある」といいます。

 サービス利用企業やエージェントの獲得については、すでに取引のある約500社に積極的にアプローチして、導入を促すとともに、営業活動による新規開拓を通じて、導入数を増加させたい考えです。現時点で約20社が導入の意向を示しているといいます。

 同社は「shabellアプリ」のユニークな点として、「ユーザーが転職先の求人情報ではなく、"相談相手"を探していること」を挙げており、「キャリアについて相談相手を探すユーザーは明確な転職希望層だけでなく、将来に漠然とした不安を感じている転職予備軍も多く、就職・転職潜在層と早い段階で出会い、長期的に関係性を構築することで、優秀な人材をプールできる点が強み」だとしています。

 同社によると、「shabellアプリ」(ベータ版)には、元プロサッカー選手やモデル、ミュージシャン、スポーツカメラマンなど269の職種が登録。同社所属タレントもプロ人材として活動中で、インフルエンサーのFumiyaさん、プロボクサーの吉田実代さん、フリーアナウンサーの脊山麻理子さんらはいずれも「若者の夢の実現を応援したい」という熱意があり、教育現場での取り組みにも意欲的だといいます。

 同社は「所属タレント・プロ人材などの拡散力を生かし、ウェブ広告なども併用して、ユーザー拡大を進めていきたいと考えています。さらに、株主の株式会社マイナビや株式会社ホリプロとのネットワークを事業拡大につなげていき、今後も、働き方、生き方のロールモデルとなりうる人材の獲得、マネジメントを行っていく予定です」としています。

今後の成長に向けて

(1)2023年3月のリリースを目指し、「shabellアプリ」正式版の開発を加速

 2023年3月のリリースを目指し、2022年中は「shabellアプリ」正式版の開発に注力する予定です。ベータ版で提供している、プロ人材へのキャリア相談機能はそのままに、相談先として、キャリアコンサルタント有資格者の登録者を拡大し、より具体的なキャリア形成や転職に対する悩みにも応えられる体制を構築したい考えです。

(2)所属タレント・プロ人材の拡散力を生かしたユーザー数拡大

 「shabellアプリ」リリース後は、ウェブ広告やSNS、所属タレントやプロ人材による発信を通じた積極的なプロモーション活動を開始し、ユーザー数の獲得に注力する予定です。リリース後は年度ごとの計画として、2023年度に約1.4万人、2024年度に約7.7万人、2025年度に約19.7万人のユーザーを集め、企業や人材エージェントに新たな出会いを提供したいといいます。

(3)キャリア相談を通じて、採用市場に新たな価値を提供し、自分らしく輝ける人材を送り出す

 「shabell」では、利害関係のない第三者による評価とアプリの利用履歴に基づき、企業は人材のパーソナルな側面に触れることができ、人材は企業と長期的なスパンでやり取りを続けることで、企業との相性をじっくり判断できることから、「これらの仕組みによって、採用市場に存在する情報の非対称性の解消に貢献したい」考えです。

(4)将来的なEXITはIPOを予定

【タイトル】
(出典:FUNDINNO)

(5)2029年までに、shabellアプリ月額利用登録企業数約700社を目指す

【タイトル】
(出典:FUNDINNO)

株主構成

 同社は以下の事業会社、および、エンジェル投資家より出資を受けています。

・株式会社マイナビ
・株式会社SKIYAKI
・株式会社ホリプロ
・株式会社トップゲート

類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)

・i-plug <4177> [東証G]
・ビザスク <4490> [東証G]
・サーキュレーション <7379> [東証G]
・ウォンテッドリー <3991> [東証G]
・ビジョナル <4194> [東証G]
・ワンキャリア <4377> [東証G]

発行者・募集情報

■募集株式の発行者の商号及び住所、資本金等
株式会社shabell
東京都渋谷区渋谷二丁目10番15号
資本金:70,100,000円(2022年8月8日現在)
発行済株式総数:116,700株(同)
発行可能株式総数:5,000,000株
設立日:2016年2月5日
決算日:9月30日

■募集株式の発行者の代表者
代表取締役 守岡一平

■募集株式の種類及び数(上限)
普通株式 10,000株

■募集株式の払込金額
1株あたり 6,000円

■資金使途
・目標募集額達成時の資金使途内訳
調達額1,507万円を以下の目的に充てる予定
広告宣伝費 1,175万円
手数料 331万円

・上限募集額達成時の資金使途内訳
上記に追加し、調達額4,492万円(目標募集額1,507万円と上限募集額6,000万円との差額)を以下の目的に充てる予定
広告宣伝費 2,004万円
Web開発費 1,500万円
手数料 988万円

■投資金額のコース及び株数
96,000円コース(16株)
192,000円コース(32株)
288,000円コース(48株)
384,000円コース(64株)
480,000円コース(80株)
960,000円コース(160株)
1,920,000円コース(320株)
2,880,000円コース(480株)
3,840,000円コース(640株)
4,800,000円コース(800株)
5,760,000円コース(960株)
6,720,000円コース(1,120株)
※特定投資家口座以外からの申し込みの場合、480,000円コース(80株)までしか申し込みできない。特定投資家口座からの申し込みの場合、6,720,000円コース(1,120株)を上限とする。

■申込期間
2022年9月26日~10月3日

■目標募集額
15,072,000円(上限募集額 60,000,000円)
※特定投資家口座全体からの申し込みの上限は44,928,000円とする。

■払込期日
2022年10月26日

■連絡先
株式会社shabell
電話番号:03-6712-7580
メールアドレス:corporate@shabell.co.jp

※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、FUNDINNOの下記ページをご覧ください。

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