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【市況】21日の株式相場見通し=売り優勢、FOMC前の米株安に追随

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 21日の東京株式市場は主力株をはじめ広範囲に売り優勢の展開となり、日経平均株価は反落を余儀なくされそうだ。前日の米国株市場では米長期金利の上昇を嫌気する形でNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに下落した。FOMCの結果発表とパウエルFRB議長の記者会見を翌日に控え、FRBの金融引き締め強化に向けた動きを改めて警戒する売りが止まらず、NYダウは一時500ドルを超える下げをみせる場面もあった。米2年債利回りが4%目前まで上昇したほか、米10年債利回りは一時3.6%台まで上昇し約11年ぶりの高水準となったことが重荷となった。FOMCでは0.75%の利上げが行われることを株式市場はほぼ織り込んでいるものの、ドットチャートやパウエル議長の記者会見で今後の政策スタンスが一段とタカ派的な内容に傾くことが警戒されている。東京市場でもこれを受けてリスク回避目的の売りが優勢となり、日経平均は2万7000円台前半まで水準を切り下げる可能性が高い。下値では値ごろ感からの押し目買いも想定されるが、日本時間あす未明に開示されるFOMCの結果を見極めたいとの思惑から買いの勢いは限定的で、足もとは保有株のポジションを低める動きに押されそうだ。

 20日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比313ドル45セント安の3万706ドル23セントと反落。ナスダック総合株価指数は同109.969ポイント安の1万1425.051だった。

 日程面では、きょうは8月の食品スーパー売上高、8月の首都圏マンション販売、8月の訪日外国人客数など。海外ではFOMCの結果発表とパウエルFRB議長の記者会見、8月の米中古住宅販売件数など。

出所:MINKABU PRESS

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