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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):JR東日本、ラクス、GAテクノ

JR東日本 <日足> 「株探」多機能チャートより
■JR東日本 <9020>  7,681円  +144 円 (+1.9%)  本日終値
 JR東日本<9020>、JR東海<9022>、JR九州<9142>などJR各社や東武鉄道<9001>、小田急電鉄<9007>、京王電鉄<9008>など私鉄各社もあわせ電鉄株が一斉高に買われた。岸田政権では10月をメドに新型コロナウイルスの水際対策を大幅に緩和する方向にある。入国者数の上限枠撤廃や、団体だけでなく個人旅行客の受け入れ解禁などインバウンド消費の取り込みに積極的な政策姿勢が消費周辺株に追い風となっているが、電鉄セクターはホテルや商業施設などへの展開も含め、その政策恩恵を分かりやすく受ける業態として、投資資金の流入を誘っている。

■ラクス <3923>  1,564円  +29 円 (+1.9%)  本日終値
 ラクス<3923>は3日ぶりに反発。14日の取引終了後、23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績予想について、営業利益を4億9200万円から6億5400万円(前年同期比26.4%減)へ、純利益を2億9800万円から4億2300万円(同27.9%減)へ上方修正しており、これが好感された。新型コロナウイルスの感染再拡大による営業活動の制約や、一部サービスにおける組織体制の見直しの影響により売上高は127億7300万円から127億3000万円(同34.4%増)へ若干下方修正した。ただ、第2四半期における採用の遅れに伴う人件費の減少や業務内製化の進展に伴う外注費の減少などが利益を押し上げる。同時に、8月度の月次売上高を発表しており、全社売上高は前年同月比36.9%増と大幅な伸長が続いている。主力の「楽楽精算」が同39.2%増となったことが全体を牽引した。

■GAテクノ <3491>  1,785円  +23 円 (+1.3%)  本日終値
 GA technologies<3491>が7日続伸で新値追い。14日の取引終了後、22年10月期の連結最終損益を従来予想の3億5000万円の赤字から1億8000万円の黒字へ上方修正すると発表しており、これを好感する買いが入った。主力のRENOSYマーケットプレイスは前期から実施している選択と集中の効果に加え、手数料の改善施策が引き続き奏功している。また、不動産向け業務システムのITANDI事業では、改正宅地建物取引業法の施行に絡んだ市場ニーズの高まりなどを追い風に導入企業が増加しているという。これらが業績を押し上げる要因となる。

■日立造船 <7004>  879円  +6 円 (+0.7%)  本日終値
 日立造船<7004>はしっかり。岩井コスモ証券は14日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は1100円とした。同社はごみ焼却発電施設を中心とする環境部門が主力。同部門の処理能力は世界トップクラスを誇る。23年3月期は国内案件の採算改善などで連結営業利益は前期比28.7%増の200億円が予想されているが、同証券では205億円への増額修正を見込んでいる。

■KADOKAWA <9468>  2,711円  -259 円 (-8.7%)  本日終値  東証プライム 下落率2位
 KADOKAWA<9468>が続落。東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件で東京地検特捜部は14日、同社の角川歴彦会長を贈賄容疑で逮捕した。この日は、同会長の逮捕に伴う企業イメージの悪化などを嫌気する売りが膨らんだ。

■シダックス <4837>  591円  -43 円 (-6.8%)  本日終値
 シダックス<4837>は大幅続落。15日付の日本経済新聞は「外食大手のコロワイドが、シダックスのフードサービス事業の買収提案を撤回することが14日、わかった」と報じた。シダックスに対しては、オイシックス・ラ・大地<3182>がTOB(株式公開買い付け)を実施しているが、コロワイド<7616>が買収提案を続けることでシダックスが混乱し、双方のためにならないと判断した、という。この報道に対してコロワイドでは、14日付で提案を取り下げることとした、と報道を認めた。コロワイドの提案撤回により、シダックス買収を巡る新たな展開に対する期待が後退し、この日の同社株は急落した。なお、シダックスの取締役会はオイシックスのTOBに対して反対しており、今後の動向が注目されている。

■VALUENEX <4422>  1,785円  +300 円 (+20.2%) ストップ高   本日終値
 VALUENEX<4422>がストップ高。同社は14日取引終了後、22年7月期通期の連結決算を発表。営業損益は4000万円の黒字(前の期は1億8100万円の赤字)となり、従来予想の1600万円の黒字から上振れて着地したことが好感された。売上高は前の期比38.0%増の6億5300万円(従来予想は6億400万円)となった。コンサルティングサービス及びASPサービスともに新規案件の受注が予想を上回ったほか、業務の効率化やコスト削減に努めたことが主な要因だとしている。なお、23年7月期通期の連結業績予想については、新型コロナウイルス感染症の再拡大懸念や為替変動リスクなど不透明要因が多いことから未定としている。

■INTLOOP <9556>  4,225円  +700 円 (+19.9%) ストップ高   本日終値
 INTLOOP<9556>がストップ高。14日の取引終了後、23年7月期の経常利益(非連結)は前期比55.3%増の11億9900万円になりそうだと発表。3期連続で過去最高益を更新する見通しとなり、これが好感された。ITサービス市場やDX市場が拡大するなか、旺盛なIT人材ニーズを取り込み、売上高は170億5100万円(前期比30.0%増)と大幅増収を見込む。主力のプロフェッショナル人材ソリューションサービスでフリーランス登録者の獲得が進むほか、コンサルティングサービスの稼働人数も増加し、顧客企業からの業務委託料などが伸びる計画だ。なお、同時に発表した22年7月期の同利益は前の期比84.3%増の7億7200万円だった。

■AppBank <6177>  189円  +31 円 (+19.6%) 一時ストップ高   本日終値
 AppBank<6177>が大幅高。同社は14日、子会社の3bitterがエリア限定ガチャサービスのスマートフォンアプリ「ROLL」及び、それをWebに移植したオンラインガチャサービス「Web ROLL」のサービスを正式に開始したと発表。「ROLL」は、全国アリーナや5万人規模のスタジアムでのコンサート物販で導入・運用されたシステムをベースに新規開発したスマホアプリ。3bitterの位置情報テクノロジーを利用し、ユーザーが会場にいることを正確に判定することで、来場者だけが「ROLL」アプリ上でエリア限定のガチャを購入できるサービスとなっている。

■リード <6982>  623円  +100 円 (+19.1%) ストップ高   本日終値
 リード<6982>がストップ高。同社はきょう、昨年4月に特許出願していた「成形体の製造方法」について、このほど正式に特許を取得したと発表。これは、自動車用外装樹脂部品の成形品において、アニール処理の省略を実現した成形体と成形体製造方法の発明。アニールレスの技術は熱処理工程を必要としないため、二酸化炭素(CO2)排出量を削減することができるほか、コスト削減と生産性の向上につながるという。

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