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【市況】NY株式:NYダウ173ドル安、金利上昇を警戒

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

米国株式市場は続落。ダウ平均は173.14ドル安の31145.30ドル、ナスダックは85.95ポイント安の11544.91で取引を終了した。連休明けの買戻しが先行し、寄り付き後、上昇。その後、8月ISM非製造業景況指数が予想外に2カ月連続で改善し、連邦準備制度理事会(FRB)の大幅利上げを支持する結果を受けて金利上昇を警戒した売りが強まり、大きく下落に転じた。長期債利回りが6月来の高水準に達したほか、中国の都市封鎖の拡大、ロシアが欧米の経済制裁が解除されない限りノルドストリームを通じた欧州への天然ガスの供給を停止する可能性を示唆したことなどが世界経済へのリスクになるとの懸念に繋がり、終日軟調推移となった。セクター別では、自動車・自動車部品や不動産が上昇した一方で、メディア・娯楽、耐久消費財・アパレルが下落。

電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)はバイデン政権のインフレ抑制法案に盛り込まれた電気自動車促進のための減税が同社業績に貢献するとの期待感を受けた買いや株式分割を好感した買いに上昇。また、害虫駆除サービスを提供するローリンズ(ROL)はアナリストが景気後退時に強い企業のひとつとして、同社の投資判断を引き上げ、上昇した。一方、運送会社のフェデックス(FDX)はマクロ経済の逆風が需要鈍化に繋がると、アナリストが同社の投資判断を引き下げ、下落。オンライン小売のアマゾン(AMZN)は今月世界で配信を開始したオリジナルドラマシリーズ「ロード・オブ・ザ・リング力の指輪」を巡る視聴者の評価がまちまちとなったことが「リスク」と指摘され、売られた。

英国のトラス新首相は就任直後の演説でエネルギー価格高騰の対策に優先して取り組む方針を表明した。





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《FA》

 提供:フィスコ

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