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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):アクセスHD、MHT、プレイド

アクセスHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■アクセスHD <7042>  970円  +150 円 (+18.3%) ストップ高   本日終値
 アクセスグループ・ホールディングス<7042>はストップ高。29日のNHKニュースで、岸田首相が永岡文部科学相に対して年間30万人の外国人留学生の受け入れを目指す政府の目標を抜本的に見直し、更に留学生を増やすための新たな計画を策定するよう指示したことが報じられた。同社は傘下のアクセスネクステージで留学生向け進学・就職支援を手掛けていることから、報道を受けて思惑的な物色が向かったようだ。なお、同社は前日29日の取引終了後、固定資産譲渡に伴い特別利益1530万円を計上する予定にあることを発表している。

■MHT <9218>  1,108円  +150 円 (+15.7%) ストップ高   本日終値
 メンタルヘルステクノロジーズ<9218>がストップ高。29日の取引終了後、全国の教職員のメンタルヘルスを守ることで、ひいては子どもたちのより良い教育環境の提供にすることを目指すコンソーシアム「教職員のメンタルヘルスプロジェクト」を発足したと発表しており、これが好材料視された。まずは、教職員の精神疾患による病気休職者率14年連続全国1位の沖縄県でメンタルヘルス対策事業の実現を目指すとしており、11月5日にはシンポジウム「沖縄からウェルビーイングな風を全国に ~教職の魅力向上~」を開催するとしている。

■プレイド <4165>  525円  +65 円 (+14.1%)  本日終値
 プレイド<4165>が大幅反発。午前9時ごろ、同社のファースト・パーティ・データ活用によりサイト内外で一貫した顧客体験を実現するソリューション「KARTE Signals」がLINE公式アカウントとの連携を開始したと発表しており、これが好材料視された。KARTE Signalsは広告媒体と連携することで、自社サイトを訪問・利用する顧客のファースト・パーティ・データをサイト外での体験向上に活用できるソリューション。今回の連携により、企業が保有するファースト・パーティ・データをもとに、ユーザーの嗜好に合ったLINE広告の効率的な配信が実現できるようになり、オンサイトやオンライン広告に加えて、月間利用者数9200万人(22年6月末時点)というユーザーを有するLINEと接続し、一貫した体験を提供することができるようになるとしている。

■アドバンスト・メディア <3773>  987円  +88 円 (+9.8%)  本日終値
 アドバンスト・メディア<3773>が高い。この日、音声認識エンジン「AmiVoice(アミボイス)」を搭載したAI音声対話アバター「AI Avatar AOI(エーアイ アバター アオイ)」を開発したと発表しており、これが材料視されたようだ。今回開発したアバターは、米企業が運営するソーシャルVRアプリ「VRChat」のメタバース空間上で利用することができる。オンライン上での問い合わせ対応や接客、ショールーム、研修など、さまざまなビジネスシーンでの利用が可能で、メタバース空間の来訪者に対して24時間365日の無人対応を実施できるという。

■RJ <9522>  827円  +72 円 (+9.5%)  本日終値
 リニューアブル・ジャパン<9522>が急反発。同社は29日、鹿児島県垂水市と再生可能エネルギーの活用に関する連携協定書を締結したと発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。協定締結は、垂水市及びRJの取り組みを加速・拡大させ、垂水市の持続可能なまちづくりを推進するためのもので、手始めにRJは垂水市でオンサイト型PPA(電力購入契約)による太陽光発電所の導入を計画。このプロジェクトでは垂水市所有の施設の屋上及び屋根にRJが太陽光発電設備を設置し、発電事業者としてRJが発電した電気を垂水市所有の施設に供給する予定だとしている。

■元気寿司 <9828>  2,774円  +232 円 (+9.1%)  本日終値
 元気寿司<9828>が急動意。回転ずしチェーンを展開するが、コロナ禍の影響が一巡し足もとの売り上げは非常に好調な推移をみせている。また、原料価格やエネルギー価格高騰を食材管理の強化や光熱費などのコスト見直しによって吸収し、利益改善効果も発現している。29日取引終了後に発表した22年4~6月期の営業利益は5億3800万円(前年同期は2200万円)と急回復をみせており、これを手掛かり材料に投資資金が流入した。

■ファイズHD <9325>  1,076円  +77 円 (+7.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位
 ファイズホールディングス<9325>は4連騰。前日は日経平均急落のなか逆行高でプライム市場の値上がり率上位5傑に入る人気となったが、きょうもその余勢を駆って上値追いを継続、2021年2月以来約1年半ぶりの高値圏を快走している。EC事業者を対象に配送事業や物流センター運営などを手掛けており、アマゾン・ドット・コム<AMZN>を最大顧客としている点は大きな強みとなっている。足もと業績絶好調で、23年3月期は営業利益段階で前期比57%増益の9億円を見込み、過去最高益を大幅更新する見通しにある。

■北野建設 <1866>  2,240円  +160 円 (+7.7%)  本日終値
 北野建設<1866>が大幅反発。29日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を25万株(発行済み株数の4.03%)、または6億円としており、取得期間は22年9月1日から23年3月17日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行することが目的としている。

■宮入バルブ製作所 <6495>  156円  +11 円 (+7.6%)  本日終値
 宮入バルブ製作所<6495>が急反発。きょう付の読売新聞オンラインで、「政府は、水素を運搬する大型船舶を受け入れられる港湾を複数整備する方向で調整に入った」と報じられたことが材料視されたもよう。政府がモデルとした今年2月の実証実験を行った水素推進組織「HySTRA(ハイストラ)」に参加する川崎重工業<7012>、岩谷産業<8088>と並んで、液体水素のサプライチェーン構築に必要なパーツとして、液体水素用バルブを手掛ける同社や、水素バルブを手掛けるハマイ<6497>などにも思惑が波及しているようだ。

●ストップ高銘柄
 ウィルソンW <9610>  304円  +80 円 (+35.7%) ストップ高   本日終値
 セーラー広告 <2156>  350円  +80 円 (+29.6%) ストップ高   本日終値
 フジックス <3600>  2,354円  +400 円 (+20.5%) ストップ高   本日終値
 光陽社 <7946>  2,399円  +400 円 (+20.0%) ストップ高   本日終値
 アミタホールディングス <2195>  3,400円  +500 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値
 など、11銘柄

●ストップ安銘柄
 ネポン <7985>  2,399円  -500 円 (-17.3%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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