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【市況】30日の株式相場見通し=反発か、米株続落も目先急落の反動で買い戻し

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 30日の東京株式市場は、強弱観対立のなか不安定な地合いが想定されるものの、日経平均株価は突っ込み警戒感からの空売り買い戻しや押し目買いが優勢となり切り返しに転じる公算が大きそうだ。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに下値模索の動きが続き、ナスダック指数は一時1万2000大台を下回る場面もあった。パウエルFRB議長がジャクソンホール会議で行われた講演で、インフレ抑制のために経済失速を招いても金融引き締め政策を続ける姿勢を明示したことで、依然としてこれを嫌気する売りが止まらなかった。ただ、日経平均は前日に760円あまりの急落をみせていたこともあり、目先自律反発の動きも想定されるところ。日経平均のPERは12倍台後半とファンダメンタルズ面からのアプローチでも割安感があるだけに下値抵抗力を発揮しそうだ。外国為替市場で急速に円安方向に振れていることも、ハイテク株中心に追い風となりやすい。前日はフシ目の2万8000円台を終値で割り込んだが、きょうは再びこの大台を回復する可能性がある。ただ、取引時間中は米株価指数先物の動きに左右され不安定な動きも予想される。

 29日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比184ドル41セント安の3万2098ドル99セントと続落。ナスダック総合株価指数は同124.041ポイント安の1万2017.669だった。

 日程面では、きょうは7月の失業率、7月の有効求人倍率など。海外では6月の米S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数、8月の米消費者信頼感指数など。

出所:MINKABU PRESS

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