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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ウィルソンW、フィナHD、アミタHD

ウィルソンW <日足> 「株探」多機能チャートより
■DyDo <2590>  4,720円  -120 円 (-2.5%)  本日終値
 ダイドーグループホールディングス<2590>は続落。前週末26日の取引終了後、23年1月期の連結業績予想について、営業利益を33億円から7億円(前期比84.7%減)へ、最終損益を22億円の黒字から6億円の赤字(前期39億7400万円の黒字)へ下方修正しており、これが嫌気された。トルコ飲料事業の大幅増収が見込まれることから売上高は1560億円から1655億円へ上方修正した。ただ、利益面では上昇傾向にあったコーヒー豆をはじめとする原材料価格に加え、原油価格の高騰や円安の進行に伴い製造・配送にかかるエネルギーコストなどが上昇していることが利益を圧迫する。なお、国内飲料事業の価格改定による収益貢献は業績予想に織り込んでいないという。あわせて発表した第2四半期累計(1月21日~7月20日)決算は、売上高797億8100万円、営業利益7億2300万円(前年同期比73.6%減)、最終損益8億6900万円の赤字(前年同期17億7100万円の黒字)だった。また、今期から収益認識会計基準を適用しているため、売上高の前年との比較はない。

■アイスタイル <3660>  509円  -4 円 (-0.8%)  本日終値
 アイスタイル<3660>は続落。東京証券取引所が前週末26日の取引終了後、同社株の信用取引による新規の売り付け及び買い付けにかかる委託保証金率を29日売買分から70%以上(うち現金40%以上)とする臨時措置を実施すると発表しており、信用規制による取引負担増で個人投資家からの資金流入が細るとの見方から売られたようだ。また、日本証券金融も29日売買分から、貸借取引自己取引分及び非清算者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を70%(うち現金40%)にすると発表している。

■ウィルソンW <9610>  224円  +50 円 (+28.7%) ストップ高   本日終値
 ウィルソン・ラーニング ワールドワイド<9610>が後場急伸。午前11時すぎの日本経済新聞電子版で、金融庁が8月末にまとめる22年度の金融行政方針について、「民間金融機関などが進めてきた金融教育について、『国全体として体制を検討する』と明記し、国家戦略として推進するよう提言する」と報じられたこと受けて、企業内教育研修プログラムやリサーチプログラムの基礎開発研究を行っている同社へ思惑が向かったようだ。また、金融メディア「ZUUオンライン」を運営するZUU<4387>なども同様に買われている。

■フィナHD <4419>  443円  +80 円 (+22.0%) ストップ高   本日終値
 Finatextホールディングス<4419>が急動意。日本経済新聞電子版が昼ごろ、金融庁が今月末にまとめる2022事務年度の金融行政方針の全容を報じた。なかで、「民間金融機関などが進めてきた金融教育について、『国全体として体制を検討する』と明記し、国家戦略として推進するよう提言する」としており、これを受けて金融教育サービスを手掛ける同社に思惑的な物色が向かっているようだ。法人向け金融教育プログラムを提供するブロードマインド<7343>のほか、金融関連サイトを運営する銘柄群の一角にも買いが入っている。

■アミタホールディングス <2195>  2,900円  +500 円 (+20.8%) ストップ高   本日終値
 アミタホールディングス<2195>がストップ高。前週末26日の取引終了後、9月30日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることで、株式の流動性の向上と投資家層の更なる拡大及び株主数の増加を図ることが目的という。効力発生日は10月1日。また、株式分割に伴い22年12月期の期末一括配当予想を8円から3円に実質増額修正したことも好材料視された。前期は30円(ただし22年1月に1株から5株への株式分割を実施)だった。

■アサカ理研 <5724>  1,790円  +300 円 (+20.1%) ストップ高   本日終値
 アサカ理研<5724>が大幅反発。きょう付の読売新聞オンラインで、「環境省は、『都市鉱山』と呼ばれる使用済みの電子機器から金属を回収して再資源化する量を2030年度までに倍増させる」と報じられており、都市鉱山関連の一角として買い人気を集めたようだ。記事によると、海外からの輸入を強化する方針で、電気自動車(EV)や風力・太陽光発電装置などに再利用するという。アサカ理研のほか、パソコンや小型家電回収のリネットジャパングループ<3556>もしっかり。

■日産東HD <8291>  294円  +25 円 (+9.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 日産東京販売ホールディングス<8291>は商い伴い急伸。7月20日につけた高値283円を上抜け、年初来高値を更新した。同社は日産系ディーラー最大手。電気自動車(EV)の「リーフ」「アリア」をはじめ、軽EV「サクラ」などが好評を得ており、4~6月期営業利益は前年同期比倍増の10億8500万円で着地。通期で増収増益となる見通しを示しているほか、年間配当も前期比増配を見込んでいる。脱炭素化に向けてEV需要が拡大するなか、同社の収益環境に吹く追い風は強まっており、今後の活躍が期待されている。

■グラファイトデザイン <7847>  651円  +32 円 (+5.2%)  本日終値
 グラファイトデザイン<7847>が大幅続伸。前週末26日の取引終了後、23年2月期の単独業績予想について、売上高を31億円から33億円(前期比1.0%減)へ、営業利益を5億円から6億7000万円(同4.8%減)へ、純利益を3億5300万円から5億600万円(同1.9%減)へ上方修正したことが好感された。米国市場で、外資の大手クラブメーカーからストックカスタムとして採用されたTourAD「DIシリーズ」「IZシリーズ」を中心に自社ブランドシャフトのカスタム用シャフトの販売が想定を上回って推移していることなどが要因としている。また、急速に円安が進み第1四半期に為替差益を計上したことから、社内レートの見直しを行ったことも寄与する。

■アクシス <4012>  1,430円  +38 円 (+2.7%)  本日終値
 アクシス<4012>が反発。前週末26日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、9月2日付で東証グロース市場から東証スタンダード市場へ市場変更することになったと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同社は、金融分野や公的機関向けを得意とするシステムインテグレーター。22年12月期連結業績予想は、売上高55億8000万円(前期比16.9%増)、経常利益5億1500万円(同2.5%減)を見込む。

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