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【市況】株価指数先物【引け後コメント】 重要イベントを控えた持ち高調整ながら、テクニカル面は悪化傾向に


大阪9月限
日経225先物 28320 -70 (-0.24%)
TOPIX先物 1966.5 -1.5 (-0.07%)

 日経225先物(9月限)は前日比70円安の2万8320円で取引を終了。寄り付きは2万8490円とシカゴ日経平均先物(2万8460円)にサヤ寄せする格好で、やや買いが先行して始まった。ただし、上値の重さが意識されるなか、前場半ば辺りから下げに転じると、一時2万8260円まで下落する場面があった。後場に入るとこう着感が強まり、オプション権利行使価格の2万8250円~2万8375円の狭いレンジ推移が継続した。

 日経225先物は結果的に、前場がオプション権利行使価格の2万8250円~2万8500円のゾーンとなり、後場は上限を一段切り下げる格好だった。26日のジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を控えるなかで積極的にトレンドを取りに行く動きは限られていた。テクニカル面では支持線として意識される25日移動平均線を試す動きから、押し目待ちのロングは入りづらいところである。ここ数日は前場にいったん買い戻しが入るものの、後場は様子見ムードのなかで売り直される状況が目立つ。

 日経225先物の25日線は2万8200円辺りに位置しているが、支持線だった6月の戻り高値である2万8350円を下回ってきており、25日線を支持線にして早い段階でリバウンドを見せられないと、短期的に需給状況が悪化する可能性がありそうだ。テクニカル面でトレンドが悪化する状況には警戒しておきたい。

 また、NT倍率は先物中心限月で14.40倍に低下した。一時14.36倍まで下げており、25日線を下回る場面も見られた。その後は下げ渋り、25日線を上回って終えており、いったんはNTショートのリバランスが入りやすい面はある。ただし、日経225先物が明確に25日線を下放れてくるようだと、NTショートを強めてくる動きが警戒されてこよう。NT倍率は8月のSQ時に14.21倍に急低下する局面があったが、このイレギュラー的と見られていた水準が意識されてくる可能性も出てきた。

 手口面では、日経225先物はゴールドマンが1550枚、BofAが660枚、ソジェンが440枚程度の売り越しに対して、野村が1130枚、ABNアムロが945枚、モルガンSが320枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はJPモルガンが1350枚、ゴールドマンが630枚、大和が510枚程度の売り越しに対して、ソジェンが2320枚程度の買い越しだった。

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