【市況】【↓】日経平均 大引け| 5日続落、朝高も買い一巡後は売りに押される (8月24日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 28481.34
高値 28515.61(09:17)
安値 28282.21(10:53)
大引け 28313.47(前日比 -139.28 、 -0.49% )
売買高 10億2293万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆2916億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は139円安と5日続落、朝高後に値を消す展開
2.前日のNYダウは154ドル安、経済指標の悪化が警戒感呼ぶ
3.26日のパウエルFRB議長の講演会を前に売りが先行する
4.東エレクやレーザーテク、任天堂など値がさ株が軟調に推移
5.原発の再稼働期待で東電HDや日製鋼、助川電気などが急伸
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比154ドル安と3日続落した。FRBによる大幅利上げ継続への警戒感から売りが優勢となった。
東京市場では、日経平均株価は5日続落。朝方は値を上げて始まったが、上値は重く買い一巡後は売りに押される軟調展開が続いた。
前日のNYダウは3日続落した。経済指標の悪化などが警戒された。ただ、日経平均は前日まで4日続落していたこともあり、寄り付きでは値頃感からの買いが入り値を上げてスタートした。しかし、上値は重く買い一巡後はマイナス圏に転じ、一時170円安まで下落した。26日に予定されているジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を前に、いったんポジションを落とす動きが出ている様子だ。ただ、全体的に様子見姿勢が強く、後場に入ってからは狭いレンジでの一進一退が続いた。
個別銘柄では、東京エレクトロン<8035>やレーザーテック<6920>、ファーストリテイリング<9983>、任天堂<7974>といった値がさ株が安い。日本郵船<9101>や川崎汽船<9107>などの海運株、それにエムスリー<2413>やオリエンタルランド<4661>が軟調だった。ANAホールディングス<9202>や日本航空<9201>など空運株も値を下げた。
半面、ソフトバンクグループ<9984>が値を上げ、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>など銀行株がしっかり。オリンパス<7733>やホンダ<7267>が値を上げた。原油価格の上昇でINPEX<1605>が高い。岸田首相が次世代の原子力発電の開発・建設を検討するように指示し、来夏以降に最大で17基の原発を再稼働させるとの報道を受け、東京電力ホールディングス<9501>や三菱重工業<7011>、日本製鋼所<5631>、助川電気工業<7711>など原発関連株が急伸した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はオリンパス <7733>、豊田通商 <8015>、テルモ <4543>、SBG <9984>、日揮HD <1963>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約30円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、ファストリ <9983>、KDDI <9433>、リクルート <6098>、バンナムHD <7832>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約86円。
東証33業種のうち上昇は17業種。上昇率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)鉱業、(3)パルプ・紙、(4)ゴム製品、(5)卸売業。一方、下落率の上位5業種は(1)その他製品、(2)空運業、(3)海運業、(4)サービス業、(5)医薬品。
■個別材料株
△地域新聞社 <2164> [東証G]
ADWG傘下のエンジェル・トーチが筆頭株主へ。
△CSS <2304> [東証S]
22年9月期配当予想を15円へ増額修正。
△あいHD <3076> [東証P]
子会社の位置情報デバイスが空港カート位置管理の実証実験に採用。
△シンデンハイ <3131> [東証S]
10万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△フジタコーポ <3370> [東証S]
農業参入を発表。
△日本一ソフト <3851> [東証S]
「魔界戦記ディスガイア7」を来年1月26日に発売へ。
△シリコンスタ <3907> [東証G]
グローバルイルミネーション技術が中国ペーパーゲームズ社に全面採用。
△チエル <3933> [東証S]
教育委員会が各学校の通信状況を一元管理できる統合通信可視化システムを提供へ。
△オリコン <4800> [東証S]
30万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△エンビプロ <5698> [東証P]
27年6月期の経常利益目標を50億円に設定。
△ジモティー <7082> [東証G]
環境省の「使用済製品等のリユースに関する自治体モデル実証事業」に採択。
▼アイスタイル <3660> [東証P]
東証が信用規制の臨時措置を実施。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)東電HD <9501>、(2)東京エネシス <1945>、(3)三菱重 <7011>、(4)サーバワクス <4434>、(5)Fスターズ <3687>、(6)IBJ <6071>、(7)SREHD <2980>、(8)東邦鉛 <5707>、(9)前田工繊 <7821>、(10)あいHD <3076>。
値下がり率上位10傑は(1)アイスタイル <3660>、(2)ノムラシス <3940>、(3)エアトリ <6191>、(4)JCRファ <4552>、(5)ファイズHD <9325>、(6)日本通信 <9424>、(7)フィールズ <2767>、(8)システナ <2317>、(9)オプトラン <6235>、(10)レーザーテク <6920>。
【大引け】
日経平均は前日比139.28円(0.49%)安の2万8313.47円。TOPIXは前日比4.26(0.22%)安の1967.18。出来高は概算で10億2293万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1005、値下がり銘柄数は734となった。東証マザーズ指数は735.16円(2.20円高)。
[2022年8月24日]
株探ニュース