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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):INPEX、カネカ、洋缶HD

INPEX <日足> 「株探」多機能チャートより
■INPEX <1605>  1,595円  +27 円 (+1.7%)  本日終値
 INPEX<1605>やENEOSホールディングス<5020>など石油関連株が高い。23日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の10月限が前日比3.38ドル高の1バレル=93.74ドルまで上昇した。一時94.22ドルまで値を上げた。サウジアラビアの石油相が原油価格の安定に向けて主な産油国が減産する可能性を示唆したと伝わったことが材料視された。原油価格は16日の85ドル台を底に反発基調となっている。

■カネカ <4118>  3,705円  +45 円 (+1.2%)  本日終値
 カネカ<4118>が3日ぶり反発。きょう付の日本経済新聞朝刊で「欧州で、自動車の組み立て工程や建築向け接着剤の原料であるポリマーを増産する」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、ベルギーの既存工場に約50億円を投じて新しい建屋を設け、生産能力を現在より約3割増やすという。同製品は加熱工程をなくすことができることからエネルギー使用量の削減につながり、環境規制が厳しい欧州で需要が伸びているとされ、需要増に対応するのが狙いのようだ。

■大氣社 <1979>  3,315円  +35 円 (+1.1%)  本日終値
 大氣社<1979>が反発。SMBC日興証券が23日付で、投資評価「2」を継続し、目標株価を3500円から3600円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、半導体関連分野などの産業空調受注は好調に推移する見込みで、24年3月期にかけて業績回復が続く見通しと評価。23年3月期の営業利益予想は125億円の従来予想を据え置いたが、24年3月期は同130億円から135億円へ引き上げた。また、年間20億円をメドとする自己株買いといった株主還元方針も支えとなり、建設会社のなかでは安定した株価パフォーマンスとなると予想している。

■洋缶HD <5901>  1,647円  +14 円 (+0.9%)  本日終値
 東洋製罐グループホールディングス<5901>が4日ぶりに反発。きょう付の日本経済新聞朝刊で「リサイクルできる飲料用アルミカップを国内で売り出す」と報じられており、これが好材料視された。脱プラスチックの要請を受けて、ペットボトルに代わってアルミ缶の需要が高まっていることから、9月からまずは商業施設やスポーツ観戦会場向けに売り出すという。また、会場に設置する専用のゴミ箱で回収し、消費者が手軽にリサイクル活動に参加できるようにするとしている。

■技研製作所 <6289>  3,395円  +25 円 (+0.7%)  本日終値
 技研製作所<6289>が反発。23日の取引終了後、機械式駐輪場「エコサイクル」が23年3月開業予定の新綱島駅前に2基(地下式、計504台収容)採用されたと発表しており、これが材料視されたようだ。横浜市発注の「新綱島駅自転車駐車場整備工事」を、グループ企業の技研施工が受注し、今夏から施工を開始するという。同市での「エコサイクル」の設置は初めてで、全国では26カ所、63基となる。

■イーレックス <9517>  2,751円  +12 円 (+0.4%)  本日終値
 イーレックス<9517>が4日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は23日、同社株のレーティング「バイ」を継続するとともに、目標株価を3600円から3700円に引き上げた。第1四半期(4~6月)決算でこれまで以上に電力小売り部門の安定収益化が進んでいることが明らかになった。また、8月1日に糸魚川発電所を取得し、業績貢献と業界全体における温室効果ガス(GHG)削減に貢献できる石炭火力トランジッションが具体的に動き始めたことなどを評価している。

■アイスタイル <3660>  512円  -42 円 (-7.6%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 アイスタイル<3660>が大幅安で3日続落。東京証券取引所が23日の取引終了後、信用取引による新規の売り付け及び買い付けにかかる委託保証金率を24日売買分から50%以上(うち現金20%以上)とする臨時措置を実施すると発表しており、信用規制による取引負担増で個人投資家からの資金流入が細るとの見方から売られたようだ。また、日本証券金融も24日売買分から、貸借取引自己取引分及び非清算者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を50%(うち現金20%)にすると発表している。

■ニトリホールディングス <9843>  13,670円  -65 円 (-0.5%)  本日終値
 ニトリホールディングス<9843>が冴えない動き。23日の取引終了後に発表した8月度(7月21日~8月20日)の月次国内売上高で、既存店売上高が前年同月比2.2%減と2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。テレビCM効果や「生活応援キャンペーン」「エアコン配送無料キャンペーン」の実施により、ベッドルーム家具、キッチン用品、大型家電などが計画に対して順調に推移したものの、局所的な大雨など自然災害の影響があった。なお、全店売上高は同0.9%増だった。

■フジタコーポレーション <3370>  303円  +80 円 (+35.9%) ストップ高   本日終値
 フジタコーポレーション<3370>は急騰。この日、農業に参入すると発表しており、これが材料視されたようだ。北海道黒松内町の日照や気候を生かした農作物を安定的に生産するという。生産品目はカシスやシーベリーなどの果樹品で、今後生産規模の拡大に努めていくとしている。

■THEグローバル社 <3271>  212円  +50 円 (+30.9%) ストップ高   本日終値
 THEグローバル社<3271>はストップ高。23日の取引終了後、親会社及び主要株主である筆頭株主の異動を発表。SBIホールディングス<8473>から、アスコット<3264>が保有するグローバル社株を取得するため株式譲渡契約を締結したとの連絡を受けたとしており、これが材料視されている。アスコットは現在、グローバル社株の51.95%を所有している。異動予定日は9月21日。これに伴い、子会社グローバル・エルシードのアスコットからの借入金については、債権譲渡によりSBI子会社であるSBI証券からの借入金となる予定。

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