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【市況】19日の米国市場ダイジェスト:米国株式市場は反落、大幅利上げを警戒

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:米国株式市場は反落、大幅利上げを警戒

ダウ平均は292.30ドル安の33,706.74ドル、ナスダックは260.13ポイント安の12,705.21で取引を終了した。

連邦準備制度理事会(FRB)高官のタカ派発言を受けて大幅利上げを警戒する売りが再燃し、売り先行で始まった。長期金利の上昇でハイテク株も売られ、相場の更なる重しとなり、終日軟調に推移。引けにかけて、来週予定されているジャクソンホール会合を警戒した売りにも拍車がかかり、主要株価指数は下げ幅を拡大した。セクター別では、医薬品・バイオテクが上昇した一方で、半導体・同製造装置、自動車・自動車部品などが下落。

自動車メーカーのゼネラル・モーターズ(GM)は配当・自社株買いを2年ぶりに再開すると発表し買われた。靴販売会社のフット・ロッカー(FL)は第2四半期決算で結果が予想を上回ったほか、新最高経営責任者(CEO)に化粧品会社のアルタ・ビューティー(ULTA)のディロン前CEOを指名したことが好感されて大幅高。また、エンターテインメント会社のマディソン・スクエア・ガーデン・エンターテインメント(MSGE)はライブエンターテインメントビジネスを分社化する計画が好感され上昇した。一方、レストラン食品配達サービスのドアダッシュ(DASH)は来月にも小売のウォルマート(WMT)との提携を解消すると報じられ下落。家庭用品販売会社のウェイフェア(W)は全従業員のほぼ5%の雇用削減計画が警戒されて売られた。

リッチモンド連銀のバーキン総裁は、「FRBはインフレを目標値に戻すために何でもする」と断固とした姿勢を表明した。

(Horiko Capital Management LLC)


■NY為替:米大幅利上げ観測で長期金利上昇、ドル続伸

19日のニューヨーク外為市場でドル・円は、136円73銭から137円23銭まで上昇し、136円79銭で引けた。9月連邦公開市場委員会(FOMC)で3会合連続の75ベーシスポイントの利上げ確率が上昇し日米金利差拡大観測に伴うドル買い・円売りが強まった。

ユーロ・ドルは1.0068ドルから1.0032ドルまで下落し、1.0040ドルで引けた。欧米金利差拡大観測に伴うユーロ売り・ドル買いが加速。ユーロ・円は137円86銭から137円29銭まで下落。リスク回避の円買いが強まった。ポンド・ドルは1.1857ドルから1.1792ドルまで下落した。ドル・スイスは0.9560フランから0.9598フランまで上昇した。


■NY原油:小幅高、将来的な需給ひっ迫の思惑残る

19日のNY原油先物10月限は小幅高(NYMEX原油10月限終値:90.44 ↑0.33)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は、前営業日比+0.33ドル(+0.37%)の90.44ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは87.95ドル-91.69ドル。ロンドン市場で87.95ドルまで下げた後、ニューヨーク市場の中盤にかけて需給ひっ迫を想定して91.69ドルまで反発した。ただ、米長期金利の上昇や株安が嫌気されたことで上げ渋り、通常取引終了後の時間外取引で89.47ドルまで売られている。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 35.48ドル -0.80ドル(-2.21%)
モルガン・スタンレー(MS) 90.01ドル -1.72ドル(-1.88%)
ゴールドマン・サックス(GS)349.27ドル -5.25ドル(-1.48%)
インテル(INTC) 35.38ドル -0.82ドル(-2.27%)
アップル(AAPL) 171.52ドル -2.63ドル(-1.51%)
アルファベット(GOOG) 118.12ドル -2.74ドル(-2.27%)
メタ(META) 167.96ドル -6.70ドル(-3.84%)
キャタピラー(CAT) 195.60ドル -1.75ドル(-0.89%)
アルコア(AA) 51.01ドル -2.83ドル(-5.26%)
ウォルマート(WMT) 137.02ドル -2.05ドル(-1.47%)
《ST》

 提供:フィスコ

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