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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「チャートに達成感あり、目先を注視」

株式評論家 富田隆弥

日経平均株価は8月17日に2万9222円高値引けとなり、1月5日の年初来高値2万9388円にあと166円ほどに迫った。その高値突破も時間の問題といった雰囲気だが、短期急騰に伴いテクニカル指標は過熱を帯び、チャートは目先納得できる水準に到達しつつある。カギを握るNYダウもチャートの節目に到達しており、日米ともにスピード調整を挟むことは想定しておきたい。

◆日経平均株価は8月17日高値の2万9222円まで4営業日でおよそ1400円上昇し、日足RCI(順位相関指数、18日時点)は9日線81%、13日線84%、26日線90%と高値ゾーンに集まる。週足チャートを見ると、6月20日安値の2万5520円から2万9222円まで3702円幅を上げた。これは3月9日安値の2万4681円から3月25日高値の2万8338円までの上げ幅3657円に合致し、二段上げに達成感が出てくる。

◆NYダウは8月16日まで5日続伸、3万4281ドルまで上げ、3万4000ドル前後にある日足の200日移動平均線と週足の52週移動平均線を突破した。だが、週足チャートは、年初1月5日の高値から引く上値抵抗線に差し掛かった。年初の高値から週足は9週前後のサイクルで高値・安値を付けており、今週は6月17日安値(2万9653ドル)から数えて9週目にあたる。

◆強い動きを見せるNYダウだが、17日は171ドル安の3万3980ドルと反落。当然のスピード調整と言えるものの、注意したいのは割り込んだ200日と52週線が上値の壁になる可能性があるということ。この先、NYダウが調整するなら日本株もスピード調整を長引かせる可能性があることは否めず、慎重に対応したい。

(8月18日 記、毎週土曜日に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

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