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【市況】株価指数先物【引け後コメント】 2万9000円回復ならずも、底堅さが目立つ動きに


大阪9月限
日経225先物 28940 -250 (-0.85%)
TOPIX先物 1989.5 -16.0 (-0.79%)

 日経225先物(9月限)は、前日比250円安の2万8940円で取引を終了。寄り付きは2万8920円と、シカゴ日経平均先物(2万9000円)を下回り、売り先行で始まった。米ハイテク株が下落した影響により利益確定の売りが入りやすく、前場半ばには2万8830円まで下落する場面があった。ただし、オプション権利行使価格の2万8875円や5日移動平均線水準での底堅さが意識されるなか、前引けにかけては持ち直し、一時2万8990円まで下げ幅を縮めた。後場はこう着感が強まり、引け間際に2万8890円まで下げる場面も見られたが、概ね2万8940円を挟んだ狭いレンジが継続した。

 日経225先物は前引けにかけて下げ幅を縮めるなかで、2万9000円を回復できなかったため、ショートカバーが強まる流れにはならかった。また、指数インパクトの大きいファーストリテイリング <9983> [東証P]やファナック <6954> [東証P]、テルモ <4543> [東証P]などが弱い動きだったため、2万9000円は超えられないといったセンチメントにつながったようだ。とはいえ、押し目待ちの買い意欲は強く、こう着ながらも下値の堅さが目立った。

 NT倍率は先物中心限月で一時14.49倍まで低下する場面も見られたが、その後は14.55倍まで戻す動きも見られ、14.54倍で終えている。直近の高値水準での推移であるため、調整局面ではNTロングを組成する動きが入りやすいようだ。ただし、グローベックスの米株先物はやや下げ幅を広げて推移している。利食いの範囲内とはいえ、続落となればセンチメントを冷ますことにつながるため、ナイトセッションでは利食いが強まる可能性は意識しておきたい。

 手口面では、日経225先物は野村が1510枚、シティが650枚、フィリップが520枚程度の売り越しに対して、JPモルガンが1110枚、ABNアムロが860枚、ソジェンが800枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はゴールドマンが1260枚、モルガンSが1070枚、みずほが930枚程度の売り越しに対して、ソジェンが2890枚、BofAが1020枚、ABNアムロが1000枚程度の買い越しだった。日経225先物、TOPIX先物いずれも、裁定解消(現物売り・先物買い)に伴う商いが見られる。

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