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【市況】ダウ平均は横ばい 中国経済への不安も下値での押し目買い意欲が強い=米国株序盤

NY株式15日(NY時間10:01)
ダウ平均   33761.21(+0.16 +0.00%)
ナスダック   13054.90(+7.71 +0.06%)
CME日経平均先物 28720(大証終比:-140 -0.49%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は横ばい。取引開始直後は売りが先行し、ダウ平均も4日ぶりに反落して始まった。中国が小売売上高と鉱工業生産の弱体化を示す指標を発表。それを受けて人民銀行が急きょ利下げを実施したが、株式市場の不安は払しょくできずにネガティブな反応を示している。厳しいゼロコロナ政策によって企業が閉鎖され、消費者は支出を抑え、経済成長が鈍化する中、今回の利下げは今年2回目となる。他国の中銀とは逆行する動き。

 ただ、米株式市場は下値での押し目買い意欲も強く、売り一巡後は買い戻しも見られ、ダウ平均は先週末付近まで戻す展開。

 先週の米インフレ指標の鈍化でインフレのピークへの期待が高まっており、市場のムードは改善。決算が予想ほど悪くなかったことも追い風となり、S&P500は先週まで4週連続で上昇していた。週明けもその雰囲気が続いている模様。

 「投資家は米国がようやくディスインフレの時期に入った可能性に注目。ただ、中国経済が減速し回復が鈍い場合、世界経済にとっては米国が持ちこたえてくれることが必要になる」との言及も聞かれた。

 今週は、ウォルマート<WMT>、ターゲット<TGT>、ホーム・デポ(HD)といった小売大手の5-7月期決算と、7月の米小売売上高の発表される。インフレ、成長の両面で米消費の強さが注目される。

 エネルギー株が下落。中国経済など景気の先行きを懸念して、原油相場が再び下落し、WTIが90ドルを割り込み、一時86ドル台まで下落している。イランが2015年に結んだ核合意の再建草案について、公式の立場を15日夜までにEUに伝えると表明。米国との合意に近づいている可能性を示唆したもので、まとまればイランの石油輸出解禁に繋がる可能性がある。

 米国債利回りが低下していることから、銀行株が軟調な一方、IT・ハイテク株は堅調に推移している。

エクソンモービル<XOM> 90.29(-3.71 -3.95%)
シェブロン<CVX> 154.82(-5.03 -3.15%)
シュルンベルジェ<SLB> 35.23(-1.91 -5.14%)
オキシデンタル<OXY> 63.31(-2.42 -3.67%)

アップル<AAPL> 172.23(+0.13 +0.08%)
マイクロソフト<MSFT> 291.90(-0.02 -0.01%)
アマゾン<AMZN> 142.97(-0.58 -0.40%)
アルファベットC<GOOG> 122.41(-0.25 -0.20%)
テスラ<TSLA> 917.59(+17.50 +1.94%)
メタ・プラットフォームズ<META> 180.37(-0.13 -0.07%)
AMD<AMD> 101.32(+0.49 +0.49%)
エヌビディア<NVDA> 188.97(+1.88 +1.00%)
ツイッター<TWTR> 44.32(+0.06 +0.14%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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