【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ダブスタ、ギフティ、UFHD
ダブスタ <日足> 「株探」多機能チャートより
イーディーピー<7794>がストップ高。前週末12日の取引終了後に23年3月期業績予想の上方修正を発表。売上高を24億1500万円から27億1900万円(前期比74.1%増)へ、営業利益を7億6200万円から9億4000万円(同80.6%増)へ引き上げており、これを好感した買いが膨らんでいるようだ。主力商品であるLGD(人工ダイヤモンド宝石)用種結晶の受注状況が堅調に推移しており、増産対応によって売上高が増加すると見込んでいる。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高が5億7900万円、営業利益が2億4100万円だった。前年同期に四半期財務諸表を作成していないため、対前年同四半期増減率は記載していない。
■ダブルスタンダード <3925> 2,600円 +500 円 (+23.8%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率2位
ダブルスタンダード<3925>がストップ高。同社は法人向けにビッグデータの解析受託サービスを主力展開するが、同事業のほか、人工知能(AI)を活用した業務自動化サービスが収益貢献し業績は急成長を示している。前週末12日引け後に発表した23年3月期第1四半期(22年4~6月)決算は、営業利益が前年同期比35%増の6億2800万円と好調でこれを手掛かり材料に投資資金が攻勢をかけている。株価は昨年11月に4950円の上場来高値をつけているが、その後は一貫して下値を探る動きを続けていた。6月下旬を境に底値離脱の展開に移行しているが、直近13週・26週移動平均線のゴールデンクロス示現を経て好決算を発表したことで、上値追い態勢に弾みがついている。
■CCT <4371> 8,500円 +1,500 円 (+21.4%) ストップ高 本日終値
コアコンセプト・テクノロジー<4371>がストップ高の8500円に買われ、実質上場来高値を更新した。前週末12日の取引終了後に発表した第2四半期累計(1~6月)単独決算で、売上高57億3400万円(前年同期比66.5%増)、営業利益6億9000万円(同3.1倍)、純利益5億2400万円(同3.6倍)と大幅な増収増益となったことが好感された。DX支援事業で、実績を背景とした積極的な提案活動により大企業との取引が大幅に拡大したほか、IT人材調達支援事業も営業人員を増員し体制強化を図ったことで受注は順調に増加しており、両事業ともに大幅な増収増益となった。なお、22年12月期通期業績予想は、売上高116億2200万円(前期比49.0%増)、営業利益11億500万円(同2.0倍)、純利益7億8100万円(同90.4%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、9月30日を基準として1株を2株に株式分割すると発表しており、これも好材料視された。投資単位当たりの金額を引き下げることで、株式の流動性を高めるとともに、投資家層の更なる拡大を図ることが目的。効力発生日は10月1日。
■ギフティ <4449> 1,769円 +300 円 (+20.4%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率4位
ギフティ<4449>がストップ高の1769円に買われた。前週末12日の取引終了後に発表した第2四半期累計(1~6月)連結決算は、売上高22億8900万円(前年同期比23.9%増)、営業利益2億6600万円(同37.0%減)、純利益1億4400万円(同40.3%減)と増収減益となったものの、通期計画に対する営業利益の進捗率は86%となっており、高進捗率を好感した買いが入ったようだ。案件単価の向上による流通額の増加や付加サービスなどの売り上げ増により、giftee for Businessサービスが四半期過去最高売り上げを更新したことに加えて、導入者数の拡大を背景にeGift Systemサービスの流通額が増加したことなどが牽引した。なお、22年12月期通期業績予想は、売上高46億7000万円(前期比25.4%増)、営業利益3億1000万円(同0.6%増)、純利益2億1500万円(同43.2%増)の従来見通しを据え置いている。
■UFHD <4235> 4,290円 +700 円 (+19.5%) ストップ高 本日終値
ウルトラファブリックス・ホールディングス<4235>がストップ高まで買われ、上場来高値を更新した。同社は12日取引終了後、22年12月期通期の連結業績予想修正を発表。営業利益の見通しを従来の20億円から27億円(前期比82.3%増)に引き上げたことが好感されたようだ。売上収益の見通しも従来の161億円から186億円(同31.6%増)に上方修正。下期の前提為替レートを1ドル=110円から125円に変更したことに加え、一部価格改定効果などが収益を押し上げるとしている。
■Jトラスト <8508> 658円 +100 円 (+17.9%) ストップ高 本日終値
Jトラスト<8508>はストップ高の658円に買われ年初来高値を更新。12日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について、売上高を713億円から790億円(前期比86.7%増)へ、営業利益を55億円から130億円(同2.5倍)へ、純利益を46億円から120億円(同11倍)へ上方修正しており、これを好感した買いが流入した。東南アジアで事業展開するJトラスト銀行インドネシアの業績が早期に黒字化を実現し、韓国やモンゴルに加えて国内の金融事業も順調に業績を伸ばしていることが要因としている。また、第2四半期においてNexus Bankとの株式交換にあたり、負ののれん発生益を計上したことも寄与する。 同時に発表した第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高334億3100万円(前年同期比63.8%増)、営業利益109億2700万円(同54.8%増)、純利益108億2700万円(同2.8倍)だった。
■Appier <4180> 1,085円 +150 円 (+16.0%) ストップ高 本日終値
Appier Group<4180>がストップ高の1085円に買われた。前週末12日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について、売上高を177億9100万円から184億5500万円(前期比45.8%増)へ、営業損益を2億8800万円の赤字から8400万円の赤字(前期11億1700万円の赤字)へ、最終損益を4億1700万円の赤字から2億8700万円の赤字(同11億7900万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。新規顧客の獲得及び既存顧客の拡大が予想を上回り、上期売上高が想定を上回り過去最高を更新したことに加えて、下期にオペレーティング・レバレッジの改善を見込む。なお、第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高85億5700万円(前年同期比54.2%増)、営業損益9200万円の赤字(前年同期7億8300万円の赤字)、最終損益2億3300万円の赤字(同8億5800万円の赤字)だった。
■トリドール <3397> 2,921円 +392 円 (+15.5%) 本日終値 東証プライム 上昇率6位
トリドールホールディングス<3397>が続急伸し年初来高値を更新。前週末12日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高438億1600万円(前年同期比17.1%増)、営業利益46億9100万円(同1.6%減)、純利益36億2200万円(同21.5%増)となり、営業利益は減益となったものの通期計画を上回ったことが好感された。主力の丸亀製麺事業で、行動規制が強かった前年同期と比較して国内の移動量が回復基調で推移しイートインが大きく回復したことに加えて、テイクアウトも堅調に推移した。また、商品戦略とブランディング、販売促進を統合した統合マーケティングも奏功した。なお、23年3月期通期業績予想は、売上高1770億円(前期比15.4%増)、営業利益40億円(同71.9%減)、純利益13億円(同85.5%減)の従来見通しを据え置いている。
■CYBERDYNE <7779> 418円 +56 円 (+15.5%) 本日終値
12日に決算を発表。「4-6月期(1Q)最終は黒字浮上で着地」が好感された。
CYBERDYNE <7779> [東証G] が8月12日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。23年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終損益は2.4億円の黒字(前年同期は2.7億円の赤字)に浮上して着地した。
⇒⇒CYBERDYNEの詳しい業績推移表を見る
■プロジェクトカンパニー <9246> 5,310円 +700 円 (+15.2%) ストップ高 本日終値
プロジェクトカンパニー<9246>はストップ高の5310円に買われ年初来高値を更新した。12日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について、売上高を35億円から41億6000万円へ、営業利益を6億7000万円から9億1000万円へ、純利益を4億7000万円から6億2000万円へ上方修正したことが好感された。新型コロナウイルス感染症流行後のニューノーマル定着や政府によるデジタルトランスフォーメーション(DX)支援が追い風となり、DX支援サービスを一気通貫で提供できる同社の上期までの業績が想定を上回って推移していることが要因としている。なお、今期から連結決算に移行したため前年との比較はない。あわせて発表した第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高18億5500万円、営業利益4億900万円、純利益2億7900万円だった。
株探ニュース