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【市況】9日の株式相場見通し=上値重い展開、米CPI発表を目前に買い手控え

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 9日の東京株式市場は強弱観対立のなかも日経平均株価は上値の重い展開となり、2万8000円台前半で売り買いを交錯させ、もみ合う地合いが想定される。前日の米国株市場では主要株価指数は高安まちまちの展開だった。朝方は大きく上値を追ったものの買いが続かなかった。米経済の失速に対する警戒感はやや後退しているものの、足もと上値を積極的に買う動きはみられない。この日はエヌビディア<NVDA>が業績下方修正を発表、これ受けて同社株は6%を超える下落を示し、他の半導体関連株もツレ安するなどで、全体指数にも影響を与えた。また、10日に予定される7月の米CPI発表を前に、この結果を見極めたいとの思惑も様子見ムードを助長している。東京市場でも米CPIの結果は気になるところで、足もと買い手控えムードは拭えない。日経平均は前日まで4日続伸と戻り足を強め、フシ目の2万8000円台を上回る水準で売り物をこなしているが、やや買い疲れ感も垣間見える。下値では押し目買い需要が旺盛で下げ幅は限られるとみられるが、きょうは利益確定の売り優勢で推移しそうだ。

 8日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比29ドル07セント高の3万2832ドル54セントと小幅続伸。ナスダック総合株価指数は同13.096ポイント安の1万2644.459だった。

 日程面では、きょうは7月のマネーストック、7月の工作機械受注額、30年物国債の入札など。海外ではフィリピンの4~6月期GDP、4~6月期米労働生産性指数(速報値)など。

出所:MINKABU PRESS

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