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【市況】株価指数先物【引け後コメント】 東エレクの決算反応で、いったんNTロングのリバランスが意識されよう


大阪9月限
日経225先物 28240 +70 (+0.24%)
TOPIX先物 1949.5 +2.5 (+0.12%)

 日経225先物(9月限)は前日比70円高の2万8240円で取引を終了。寄り付きは2万8050円と、シカゴ日経平均先物(2万8135円)を下回る格好から売り先行で始まった。ただし、開始直後につけた2万8030円を安値に切り返しており、一気に2万8240円まで買われる場面が見られた。前場半ばには2万8100円と下落に転じたものの、前引けにかけて再び買い直され、ランチタイムで2万8260円まで上昇した。後場半ばに軟化するものの底堅さが意識され、終盤にかけては2万8220円~2万8260円辺りでの高値保ち合いを継続した。

 日経225先物は軟化する場面が見られたものの、その都度下値の堅さが意識される格好となり、6月10日につけた戻り高値の2万8350円に、あと90円に迫った。グローベックスの米株先物はNYダウ、ナスダック100先物いずれも小幅ながらプラス圏で推移しているため、6月高値を目先的なターゲットとしたスタンスは継続する。

 ただし、日経平均株価を下支えした東京エレクトロン <8035> [東証P]が取引終了後に発表した第1四半期業績は、営業利益が前年同期比17.1%減の1175億1900万円となり、コンセンサス(1645億円程度)を下回った。決算を受けた初動としては、PTS(私設取引)で大きく売られているようであり、日経平均型の重荷となる可能性はありそうだ。

 なお、NT倍率は先物中心限月で一時14.50倍に上昇した。東京エレクトロンが大きく下押す動きとなれば、いったんはリバランスに伴う動きからNT倍率は低下が見込まれよう。テクニカル面では、一目均衡表の「雲」の中で推移しており、強弱感が対立しやすいところである。シグナル好転につながる雲上限は、14.84倍辺りに位置する。ただし、雲上限は切り下がりを見せてくることから週末には14.56倍辺りまで低下。結果的には日柄調整によってシグナル好転となるハードルも切り下がることから、リバランスの動きが入ったとしても、NTロングの方向性は継続しそうだ。

 手口面では、日経225先物はドイツが700枚、三菱UFJが420枚程度の売り越しに対して、JPモルガンが1220枚、クレディスイスが830枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はゴールドマンが1230枚、野村が650枚、UBSが600枚程度の売り越しに対して、BofAが1310枚、ソジェンが810枚、クレディスイスが540枚程度の買い越しだった。

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