【市況】【↑】日経平均 大引け| 反発、円安を背景に主力株を中心に買い戻しが優勢 (8月3日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 27673.00
高値 27837.63(09:20)
安値 27634.65(09:45)
大引け 27741.90(前日比 +147.17 、 +0.53% )
売買高 11億7660万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆9200億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反発、NYダウ急落も円安が下支え効果に
2.前日の急落の反動によるショートカバーで浮揚力働く
3.米長期金利上昇を受け為替は133円台後半まで円安
4.FRB高官発言や週末の米雇用統計をにらみ上値重い
5.値下がり銘柄数は1000を超え、値上がり数上回る
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比402ドル安と続落した。ペロシ米下院議長の台湾訪問に伴う地政学リスクの高まりを嫌気する売りが優勢となった。
東京市場では、主力大型株に買いが集まり日経平均株価は反発。朝方に200円以上上昇する場面もあったが、買い一巡後は伸び悩んだ
3日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが400ドルあまりの急落をみせたにもかかわらず、日経平均が頑強な値動きを示した。前日に400円あまりの下落をみせていたことで、本日はそのショートカバーが入り浮揚力が働いた。米長期金利の急上昇を背景に外国為替市場でドルを買い戻す動きが活発化し、一時1ドル=133円台後半まで円安が進んだことで、これが主力ハイテク株などにポジティブ材料となった。個別株は決算絡みで明暗を分ける展開だが、中小型株は値を下げる銘柄も目立った。大型株についても、今週末に7月の米雇用統計の発表を控え、FRB高官のタカ派発言なども相次いでいることから、上値を積極的に買い進む動きはみられなかった。プライム市場の値下がり銘柄数は1000を超え値上がり数を大きく上回っている。
個別では、レーザーテック<6920>が上昇、東京エレクトロン<8035>も高い。ファーストリテイリング<9983>も活況商いのなか水準を切り上げた。ダイキン工業<6367>が買い人気、日本電産<6594>、三菱商事<8058>なども上昇した。サンリオ<8136>も大きく上値を追った。イリソ電子工業<6908>は一時値幅制限いっぱいに買われ値上がり率トップ。オーバル<7727>もストップ高となった。IMAGICA GROUP<6879>が急騰、飯野海運<9119>も値を飛ばした。
半面、任天堂<7974>が売りに押された。決算発表を受けて川崎汽船<9107>が後場に売られ、日本郵船<9101>も値を消した。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも軟調。イー・ガーディアン<6050>が急落、ダイヘン<6622>、ユー・エス・エス<4732>、ケーズホールディングス<8282>などが大幅安。FOOD & LIFE COMPANIES<3563>は商い活況の中も大きく下値を探る展開に。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、ダイキン <6367>、東エレク <8035>、テルモ <4543>、SBG <9984>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約111円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファナック <6954>、アステラス <4503>、SUBARU <7270>、任天堂 <7974>、TDK <6762>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約22円。
東証33業種のうち上昇は14業種。上昇率の上位5業種は(1)精密機器、(2)保険業、(3)卸売業、(4)電気機器、(5)機械。一方、下落率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)不動産業、(3)建設業、(4)その他製品、(5)倉庫運輸関連。
■個別材料株
△タスキ <2987> [東証G]
10-6月期営業8割増益。
△日曹達 <4041> [東証P]
上期経常を73%上方修正・7期ぶり最高益更新へ。
△イビデン <4062> [東証P]
第1四半期営業利益は15%増。
△日油 <4403> [東証P]
4-6月期大幅増収増益を好感。
△Sansan <4443> [東証P]
ウイングアク株売却益2億9100万円計上へ。
△アイホン <6718> [東証P]
上期業績予想を上方修正。
△イマジカG <6879> [東証P]
4-6月期営業損益が大幅黒字転換。
△イリソ電子 <6908> [東証P]
第1四半期営業益11%増で上半期計画進捗率56%。
△アルメディオ <7859> [東証S]
4-6月期(1Q)経常は黒字浮上・通期計画を超過。
△サンリオ <8136> [東証P]
23年3月期業績及び配当予想を増額修正。
▼ダイヘン <6622> [東証P]
第1四半期営業益41%減で上半期計画進捗率26%。
▼日本アビオ <6946> [東証S]
4-6月期(1Q)最終は赤字転落で着地。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)イリソ電子 <6908>、(2)オーバル <7727>、(3)イマジカG <6879>、(4)サンリオ <8136>、(5)飯野海 <9119>、(6)ラクスル <4384>、(7)日油 <4403>、(8)メンバーズ <2130>、(9)Sansan <4443>、(10)アイホン <6718>。
値下がり率上位10傑は(1)イーガーディ <6050>、(2)ビーエンジ <4828>、(3)USS <4732>、(4)リズム <7769>、(5)ダイヘン <6622>、(6)ケーズHD <8282>、(7)ウイングアク <4432>、(8)ファイズHD <9325>、(9)河西工 <7256>、(10)CTC <4739>。
【大引け】
日経平均は前日比147.17円(0.53%)高の2万7741.90円。TOPIXは前日比5.28(0.27%)高の1930.77。出来高は概算で11億7660万株。東証プライムの値上がり銘柄数は683、値下がり銘柄数は1074となった。東証マザーズ指数は723.89円(7.43円高)。
[2022年8月3日]
株探ニュース