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【市況】【↑】日経平均 大引け| 反発、欧米株高を受けリスク選好の買い優勢 (8月1日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  27813.82
高値  27993.35(15:00)
安値  27751.59(09:04)
大引け 27993.35(前日比 +191.71 、 +0.69% )

売買高  12億2674万株 (東証プライム概算)
売買代金  3兆1015億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は反発、前週末の欧米株高を好感しリスクオン
 2.米景気減速受け、FRBによる金融引き締め懸念が後退
 3.為替の急速なドル安・円高も株式市場への影響は限定的
 4.日経平均2万8000円大台乗せは戻り売りで阻まれる
 5.高値引けで約2ヵ月ぶり水準に浮上、8割の銘柄が上昇

■東京市場概況

 前週末の米国市場ではNYダウは前日比315ドル高と3日続伸した。市場予想を上回る決算が目立ちハイテク株などを中心に買いが優勢となった。

 週明けの東京市場では前週末の米株高を受け、日経平均株価は上値追い態勢を明示した。高値引けで2万8000円大台を目前としている。

 1日の東京市場は、前週末の欧米株市場がほぼ全面高に買われたことを受け、リスク選好の地合いとなった。朝方は外国為替市場のドル安・円高などを横にらみに強弱観を対立させる場面もあったが、徐々に買い板が厚くなった。米景気減速への警戒感が強まる一方で、FRBの金融引き締めピッチが緩むことへの期待が買いの拠りどころとなっている。2万8000円大台近辺では目先利益確定の売りが優勢となるのは相変わらずだが、きょうは2万8000円台こそ回復できなかったものの、2万7900円台で高値引けとなり、6月上旬以来約2ヵ月ぶりの高値圏に浮上した。プライム市場全体の8割の銘柄が上昇する物色意欲の旺盛な地合いだった。売買代金も3兆円を超え活況を呈している。

 個別では、トヨタ自動車<7203>が堅調、日本郵船<9101>、商船三井<9104>などの海運株が買われ、NSユナイテッド海運<9110>はストップ高まで上昇する人気となった。キーエンス<6861>が大きく水準を切り上げ、オリエンタルランド<4661>も高い。伯東<7433>が値上がり率首位となり、本多通信工業<6826>はストップ高で大量の買い物を残した。このほか、キャリアデザインセンター<2410>、エンプラス<6961>なども急騰した。
 半面、売買代金首位のソニーグループ<6758>が下落したほか、レーザーテック<6920>も値を下げた。ソフトバンクグループ<9984>も軟調。日立製作所<6501>が冴えず、富士通<6702>も大きく下値を探る展開に。武田薬品工業<4502>が安く、コムチュア<3844>は値下がり率トップに売り込まれ、アルプスアルパイン<6770>なども急落した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、アドテスト <6857>、信越化 <4063>、ダイキン <6367>、トヨタ <7203>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約88円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、KDDI <9433>、ソニーG <6758>、第一三共 <4568>、アルプスアル <6770>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約67円。

 東証33業種のうち上昇は27業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)輸送用機器、(3)卸売業、(4)ゴム製品、(5)空運業。一方、下落率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)医薬品、(3)金属製品、(4)その他製品、(5)証券商品先物。

■個別材料株

△キャリアデザ <2410> [東証P]
 今期経常を38%上方修正、未定だった配当は10円増配。
△エデュラボ <4427> [東証G]
 増進会HDと資本・業務提携。
△メディアS <4824> [東証G]
 サブスク収益を生み出すオリジナルアプリ開発サービスを開始。
△オーナンバ <5816> [東証S]
 今12月期営業4割増益見通しに増額し配当も上乗せ。
△本多通信 <6826> [東証P]
 ミネベアミツミ <6479> [東証P]のTOB発表でサプライズ。
△エンプラス <6961> [東証P]
 23年3月期業績予想の上方修正と自社株消却を好感。
△伯東 <7433> [東証P]
 上期経常を一転56%増益に上方修正・最高益更新へ。
△ユナイテド海 <9110> [東証P]
 今3月期業績上方修正で一転増益に。
△M&A総研 <9552> [東証G]
 22年9月期業績予想を上方修正。
△アイエスビー <9702> [東証P]
 22年12月期業績及び配当予想を上方修正。

▼コムチュア <3844> [東証P]
 4-6月期営業減益がネガティブサプライズに。
▼沖縄電 <9511> [東証P]
 今期最終赤字に転落へ。

 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)伯東 <7433>、(2)キャリアデザ <2410>、(3)本多通信 <6826>、(4)ユナイテド海 <9110>、(5)エンプラス <6961>、(6)アイエスビー <9702>、(7)日化薬 <4272>、(8)ファイズHD <9325>、(9)ハリマ化成G <4410>、(10)インフォMT <2492>。
 値下がり率上位10傑は(1)コムチュア <3844>、(2)沖縄電 <9511>、(3)アルプスアル <6770>、(4)リオン <6823>、(5)オーバル <7727>、(6)東北電 <9506>、(7)SGHD <9143>、(8)Jパワー <9513>、(9)スクロール <8005>、(10)富士通 <6702>。

【大引け】

 日経平均は前日比191.71円(0.69%)高の2万7993.35円。TOPIXは前日比19.80(1.02%)高の1960.11。出来高は概算で12億2674万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1486、値下がり銘柄数は312となった。東証マザーズ指数は724.56円(6.01円高)。

[2022年8月1日]


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