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【市況】【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり小反落、米株高を好感も円高進行で値を消す (7月29日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  27915.22
高値  28001.80(09:12)
安値  27725.24(14:02)
大引け 27801.64(前日比 -13.84 、 -0.05% )

売買高  12億9359万株 (東証プライム概算)
売買代金  3兆2524億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は13円安と3日ぶり小反落、朝高も後場に入り値を消す
 2.前日のNYダウは332ドル高、米GDPのマイナス成長で金利低下
 3.日経平均は一時2万8000円乗せも円高を嫌気しマイナス圏に
 4.商船三井が増配発表を受け上昇、郵船や川崎汽にも連想買いが流入
 5.業績の悪化懸念でデンソーや村田製、NECは売りが先行する展開

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比332ドル高と続伸した。米GDPの縮小を受け、利上げ観測の後退期待から買い優勢なった。

 東京市場では日経平均株価は3日ぶりに小反落。前日のNYダウ上昇を好感して前場は値を上げてスタートしたが、円高進行が警戒され後場に入り値を消した。

 前日のNYダウは続伸。米4~6月期国内総生産(GDP)は2期連続のマイナス成長となったが、大幅な米利上げ観測が後退するなかNYダウは上昇した。この流れのなか、東京市場で日経平均は上昇して始まり、一時2万8001円まで上昇する場面があった。ただ、円高が進行すると、後場に入り日経平均も値を消す展開となった。外国為替市場で円は一時1ドル=132円台まで上昇した。週末ということもあり様子見姿勢が続き、後場は小幅なマイナス圏での一進一退となった。

 個別銘柄では、ソフトバンクグループ<9984>やキーエンス<6861>、東京エレクトロン<8035>が安く、任天堂<7974>や日産自動車<7201>、武田薬品工業<4502>が値を下げた。業績悪化懸念でデンソー<6902>や村田製作所<6981>、NEC<6701>が売られた。三菱自動車工業<7211>やJT<2914>、アステラス製薬<4503>が軟調だった。
 半面、レーザーテック<6920>やアドバンテスト<6857>が高く、エムスリー<2413>やファーストリテイリング<9983>が値を上げた。今期増配を発表した商船三井<9104>が値を上げ、日本郵船<9101>や川崎汽船<9107>も連想買いでしっかり。ソニーグループ<6758>やオリエンタルランド<4661>も買われた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、アドテスト <6857>、エムスリー <2413>、ダイキン <6367>、リクルート <6098>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約110円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433>、アステラス <4503>、デンソー <6902>、SBG <9984>、第一三共 <4568>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約79円。

 東証33業種のうち上昇は10業種。上昇率の上位5業種は(1)サービス業、(2)空運業、(3)陸運業、(4)海運業、(5)鉱業。一方、下落率の上位5業種は(1)医薬品、(2)精密機器、(3)情報・通信業、(4)保険業、(5)繊維製品。

■個別材料株

△東洋水 <2875> [東証P]
 第1四半期営業利益は28%増。
△ドリコム <3793> [東証G]
 4-6月期営業6割超の増益。
△有機薬 <4531> [東証S]
 第1四半期営業益6.4倍で通期計画進捗率64%。
△大同特鋼 <5471> [東証P]
 上期営業利益予想を上方修正。
△WSCOPE <6619> [東証P]
 韓国子会社によるイオン交換膜の生産工場を新設へ。
△アンリツ <6754> [東証P]
 第1四半期受注高6%増で受注残高は37%増。
△ホシデン <6804> [東証P]
 第2四半期業績予想を上方修正。
△Bエンジニア <7352> [東証G]
 8月31日を基準日に1→2の株式分割へ。
△KIMOTO <7908> [東証S]
 4-6月期営業益倍増で100万株の自社株買いを材料視。
△ミロク情報 <9928> [東証P]
 第1四半期営業利益60%増。

▼カワタ <6292> [東証S]
 第1四半期営業は赤字転落。
▼フタバ <7241> [東証P]
 今期経常を一転5%減益に下方修正。

 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ホシデン <6804>、(2)シンプレクス <4373>、(3)ミロク情報 <9928>、(4)ペガサス <6262>、(5)スタティアH <3393>、(6)山陽鋼 <5481>、(7)ブイキューブ <3681>、(8)ファイズHD <9325>、(9)WSCOPE <6619>、(10)大同特鋼 <5471>。
 値下がり率上位10傑は(1)オーバル <7727>、(2)邦チタ <5727>、(3)菱鉛筆 <7976>、(4)フタバ <7241>、(5)NEC <6701>、(6)ルネサス <6723>、(7)ALSOK <2331>、(8)明電舎 <6508>、(9)東京鉄 <5445>、(10)日野自 <7205>。

【大引け】

 日経平均は前日比13.84円(0.05%)安の2万7801.64円。TOPIXは前日比8.54(0.44%)安の1940.31。出来高は概算で12億9359万株。東証プライムの値上がり銘柄数は513、値下がり銘柄数は1259となった。東証マザーズ指数は718.55円(9.57円高)。

[2022年7月29日]


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