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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ホシデン、アンリツ、アドテスト

ホシデン <日足> 「株探」多機能チャートより
■ホシデン <6804>  1,501円  +160 円 (+11.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 ホシデン<6804>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は28日取引終了後に、23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績予想修正を発表。経常利益見通しを従来の47億円から140億円(前年同期比88.9%増)に引き上げたことが好感されているようだ。売上高の見通しも従来の890億円から1200億円(同24.0%増)に上方修正。足もとでアミューズメント関連向けの売り上げが大きく伸長しているほか、経常利益については為替差益を計上する見込みであることが主な要因だという。なお、半導体をはじめとする電子部品の調達状況が見通せないことに加え、為替相場が不安定なことから通期業績予想を取り下げ、未定に変更している。

■アンリツ <6754>  1,642円  +109 円 (+7.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位
 アンリツ<6754>が急反発している。同社は28日取引終了後に、23年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。同期間の受注高が前年同期比6.0%増の297億6900万円となったことや、受注残高が同37.2%増の373億8100万円となったことが好感されているようだ。同期間の売上収益は同10.1%増の261億8000万円、営業利益は同2.1%減の30億1700万円で着地。主力の通信計測事業はネットワークの高速化需要や5G開発需要を背景に増収増益となったが、PQA(プロダクツ・クオリティ・アシュアランス)事業は販売促進費・部品調達費用・物流費などの増加で営業赤字となった。なお、通期業績予想については売上収益1150億円(前期比9.1%増)、営業利益190億円(同15.2%増)とする従来見通しを据え置いている。

■ダブル・スコープ <6619>  1,865円  +107 円 (+6.1%)  11:30現在
 28日に発表した「イオン交換膜の製造・販売事業を開始」が買い材料。
 新規事業としてイオン交換膜の製造・販売に取り組む。

■アスクル <2678>  1,755円  +81 円 (+4.8%)  11:30現在
 アスクル<2678>が大幅高で3日ぶりに反発している。28日の取引終了後に発表した7月度(6月21日~7月20日)の月次業績で単体売上高が前年同月比5.6%増となり、2カ月連続で前年実績を上回ったことが好材料視されている。前年同月に比べて平日が1日少ないものの、主力のBtoB事業が同2.5%増となったほか、LOHACO事業がZホールディングス<4689>と連携した販促効果で同27.1%増となったことが寄与した。

■アドバンテスト <6857>  7,890円  +350 円 (+4.6%)  11:30現在
 アドバンテスト<6857>が大幅反発している。28日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を5100億円から5500億円(前期比31.9%増)へ、営業利益を1500億円から1700億円(同48.2%増)へ、純利益を1125億円から1300億円(同48.9%増)へ上方修正し、あわせて未定としていた中間配当を65円(前年同期50円)にすると発表したことが好感されている。スマートフォンやパソコンなど民生品の最終需要が弱含む可能性はあるものの、高性能半導体の技術進展に伴うテスタ需要の強さは継続する見通し。また、一層進んだ円安の効果もあり、半導体試験装置市場が円ベースで大きく拡大すると見込む。なお、第1四半期(4~6月)決算は、売上高1359億4300万円(前年同期比40.0%増)、営業利益447億8300万円(同71.4%増)、純利益364億9600万円(同88.7%増)だった。同時に上限を1000万株(発行済み株数の5.26%)、または500億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視されている。取得期間は8月1日から12月23日まで。また、9月9日付で800万株(発行済み株数の4.01%)の自社株を消却すると発表した。消却後の発行済み株数は1億9154万2265株となる予定だ。更に、24年3月期を最終年度とする中期経営計画の目標数値の見直しを発表した。21年度~23年度の平均の売上高について従来の3500億~3800億円から4800億~5200億円に引き上げた。ハイエンド半導体のテスト難易度の上昇や大手半導体メーカーの先端技術投資に対する旺盛な意欲、足もとの為替動向などを勘案すると大幅に落ち込むことはないと判断したという。営業利益率も23~25%から27~30%に引き上げている。

■富士電機 <6504>  5,920円  +170 円 (+3.0%)  11:30現在
 富士電機<6504>が反発。同社が28日取引終了後に発表した23年3月期第1四半期(22年4~6月)決算は営業利益が前年同期比86%増の98億7200万円と大幅な伸びを達成しており、これを好感する買いを引き寄せている。施設・電源システム分野や器具分野を中心に売上高を伸ばし、利益も前年実績を大きく上回った。データセンターや半導体向け案件の伸びが電源システムなどの売り上げ拡大につながったほか、工作機械向け部品も好調で収益に貢献している。

■タチエス <7239>  1,190円  +32 円 (+2.8%)  11:30現在
 タチエス<7239>は3日ぶりに反発。28日の取引終了後、23年3月期連結業績予想について、最終利益を2億円から45億円(前期20億5900万円の赤字)へ上方修正したことが好感されている。工場・事業所の再編、物流効率化を含む収益構造の改善に取り組んでおり、その一環として保有する東京都昭島市の土地、建物を譲渡するのに伴い、固定資産売却益約53億円を特別利益として計上することが要因。なお、売上高2480億円(前期比20.1%増)、営業損益12億円の黒字(前期42億300万円の赤字)は従来見通しを据え置いている。

■オリエンタルランド <4661>  19,970円  +525 円 (+2.7%)  11:30現在
 オリエンタルランド<4661>が反発している。28日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高981億6600万円(前年同期比97.0%増)、営業利益170億6200万円(前年同期88億3200万円の赤字)、最終利益121億500万円(同60億5900万円の赤字)となり、営業損益段階から黒字に転換したことが好感されている。行動制限の緩和を受けて入園者数が増加したことに加えて、変動価格制による高価格帯チケットの構成比の増加や東京ディズニーリゾート・バケーションパッケージの好調、東京ディズニーシー20周年関連商品の増加などでゲスト1人当たり売上高が増加したことも寄与した。なお、23年3月期通期業績予想は、売上高4079億2200万円(前期比47.9%増)、営業利益502億5100万円(同6.5倍)、最終利益352億4400万円(同4.4倍)の従来見通しを据え置いている。

■六甲バター <2266>  1,463円  +36 円 (+2.5%)  11:30現在
 六甲バター<2266>は続伸。28日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(1~6月)の単独業績について、営業利益が2億4000万円から3億7000万円(前年同期比62.8%減)へ、純利益が1億3000万円から3億円(同86.3%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。売上高は200億円の従来見通しを据え置いたものの、原材料価格の上昇を抑制したことによる原価低減や設備メンテナンスの計画変更による修繕費の減少が奏功した。また、円安進行に伴い外貨建て預金に為替差益を計上したことも利益を押し上げた。なお、売上高は収益認識に関する会計基準の適用により前年比較はない。あわせて、主力のベビーチーズを含む家庭用商品51品目について、9月1日納品分から平均約8.2%値上げすると発表した。ほか7品目について、価格は据え置くが商品あたり約10.0~26.5%減量する。また、業務用商品115品目も10月1日納品分から値上げするという。世界的な天候変動による生乳生産量の減少に加え、飼料・エネルギーコストなどの高騰により海外原料の価格上昇が継続しており、またコロナ禍を背景とした物流の混乱や遅延の長期化による海外輸送費の高騰も価格上昇の要因となっており、企業努力による吸収が困難であるとしている。

■ISID <4812>  4,505円  +105 円 (+2.4%)  11:30現在
 ISID<4812>が続伸し年初来高値を更新している。28日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について、売上高を1200億円から1230億円(前期比9.7%増)へ、営業利益を150億円から175億円(同27.4%増)へ、純利益を105億円から125億円(同39.8%増)へ上方修正し、あわせて33円としていた期末配当予想を45円に引き上げたことが好感されている。上期業績で4つの事業セグメント全てが好調に推移したことに加えて、顧客のデジタル投資に対する意欲が引き続き強く、6月末の受注残高が高い水準にあることが要因としている。なお、年間配当予想は78円(前期56円)となる。同時に発表した第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高614億5800万円(前年同期比13.2%増)、営業利益96億3400万円(同47.6%増)、純利益70億2800万円(同60.0%増)だった。

■FPG <7148>  1,028円  +16 円 (+1.6%)  11:30現在
 FPG<7148>は3日ぶりに反発。28日の取引終了後、22年9月期の連結業績予想について、売上高を490億円から565億円へ、営業利益を97億円から110億円(前期比2.1倍)へ、純利益を67億円から77億円(同2.6倍)へ上方修正し、あわせて40円としていた期末一括配当予想を46円(前期18円50銭)にするとしたことが好感されている。リースファンド事業で収益率の高い案件の出資金の販売が好調に推移していることに加えて、不動産ファンド事業においても旺盛な需要を背景に、積極的な組成を行うとともに販売が増加していることが要因としている。なお、会計基準の変更に伴い、売上高の前期比較はない。

■東邦チタニウム <5727>  2,275円  -208 円 (-8.4%)  11:30現在  東証プライム 下落率3位
 東邦チタニウム<5727>が急落。28日取引終了後、第2四半期(4~9月)の連結利益予想の上方修正を発表した。売上高は416億円(前年同期比58.3%増)で据え置いたが、営業利益は46億円から48億円(同83.0%増)、純利益は28億円から34億円(同81.6%増)にそれぞれ増額した。金属チタン製品の販売価格上昇や円安進行などを主因として見直した。ただ、世界経済の先行きは不透明として23年3月期通期の業績見通しは据え置いた。この日は、通期見通しの据え置きを嫌気する売りが優勢となっている。

■明電舎 <6508>  2,055円  -153 円 (-6.9%)  11:30現在  東証プライム 下落率5位
 28日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は赤字拡大で着地」が嫌気された。
 明電舎 <6508> [東証P] が7月28日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は37.3億円の赤字(前年同期は19.3億円の赤字)に赤字幅が拡大した。
  ⇒⇒明電舎の詳しい業績推移表を見る

■NEC <6701>  4,930円  -360 円 (-6.8%)  11:30現在  東証プライム 下落率6位
 NEC<6701>が大幅安で5日続落。28日の取引終了後に23年3月期第1四半期(4~6月)の決算を発表。営業損益が前年同期の黒字から153億4100万円の赤字に転落しており、これが嫌気されているようだ。自治体や企業向けにITシステムを提供する社会公共事業や、通信向けシステムを手掛けるネットワークサービス事業が要因。大型案件があった前年同期からの反動減のほか、5G分野での客先設備投資の低調などが響いた。売上収益は前年同期比1.2%増の6596億6900万円と増収を確保した。なお、通期見通しについては好調な受注や円安による収益改善などを見込んでいることから、従来の増収増益予想を据え置いた。

■フタバ産業 <7241>  376円  -24 円 (-6.0%)  11:30現在  東証プライム 下落率7位
 フタバ産業<7241>が下落。28日の取引終了後に23年3月期業績予想の下方修正を発表。売上高を7200億円から7000億円(前期比22.4%増)へ、営業利益を100億円から70億円(同14.5%増)へ引き下げており、増加幅縮小となったことが嫌気されているようだ。部品供給不足に伴う顧客先の稼働停止の影響が響いた。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高が1534億8800万円(前年同期比12.1%増)、営業損益が20億900万円の赤字(前年同期32億600万円の黒字)だった。

●ストップ高銘柄
 光・彩 <7878>  4,185円  +700 円 (+20.1%) ストップ高   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 オーバル <7727>  555円  -150 円 (-21.3%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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