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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:三菱自、エムスリー、信越化

三菱自 <日足> 「株探」多機能チャートより
■三菱自動車工業 <7211>  496円  +56 円 (+12.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 三菱自動車工業<7211>は、もみ合いを上放れ年初来高値更新。27日の取引終了後に23年3月期業績予想の上方修正を発表。営業利益を900億円から1100億円(前期比26.0%増)へ増額しており、これを好感した買いが流入しているようだ。円安の影響が業績を押し上げる見込み。売上高見通しも2兆2900億円から2兆3500億円(同15.3%増)へ引き上げた。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高が5286億9800万円(前年同期比22.4%増)、営業利益が307億8300万円(同2.9倍)だった。

■エムスリー <2413>  4,314円  +485 円 (+12.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 エムスリー<2413>が急騰、4000円台を大きく回復した。同社は医薬品情報サービスや医薬従事者向け会員制サイトなどを運営し、製薬マーケティング支援業務が収益の柱となっている。27日取引終了後に発表した22年4~6月期決算は営業利益が前年同期比24%減の186億9500万円と減少したが、一方で売上高の伸びが顕著で同23%増の569億9600万円となった。営業利益の減少は想定内でネガティブ視されず、トップラインを評価する買いが流入した。株式需給面では直近信用倍率が6.58倍と大幅に買い長ながら、株価が底値圏にあることで機関投資家の貸株調達による空売りの買い戻しなども押し上げ効果をもたらしたとみられる。

■東光高岳 <6617>  1,923円  +164 円 (+9.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 東光高岳<6617>が大幅続伸し、年初来高値を更新した。同社は27日取引終了後に、23年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比56.9%増の13億8800万円となり、通期計画44億円に対する進捗率は31.5%に達した。売上高は同1.8%減の200億4200万円だった。電力会社向けのプラント物件や海外工事物件などが減少した半面、三次元検査装置や断路器の売り上げは増加した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■SBテクノロジー <4726>  2,552円  +129 円 (+5.3%)  11:30現在
 SBテクノロジー<4726>が大幅高で3日ぶりに反発している。27日の取引終了後、非開示だった23年3月期の連結営業利益は54億円(前期比4.8%増)になりそうだと発表。5期連続で過去最高益を更新する見通しとなり、これを好感する買いが入っている。ノートンライフロック社との契約変更の影響はあるものの、企業や官公庁・自治体のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進などの旺盛なクラウド・セキュリティー需要を取り込むことで増収増益を見込む。同時に発表した第1四半期(4~6月)の同利益は前年同期比19.0%増の10億8500万円だった。あわせて、25年3月期に営業利益80億円を目指す中期経営計画も明らかにしている。

■信越化学工業 <4063>  16,935円  +600 円 (+3.7%)  11:30現在
 信越化学工業<4063>が大幅高で3日続伸、1万6000円台後半に歩を進めている。同社が27日取引終了後に発表した23年3月期第1四半期(22年4~6月期)の営業利益は前年同期比94%増の2496億2000万円と倍増に近い伸びをみせた。主力の塩化ビニル樹脂が米国の住宅向けなどを中心に好調で収益を押し上げている。また、世界トップシェアを誇る半導体シリコンウエハーもデータセンター向け需要などを取り込み業績に大きく貢献している。同社は第1四半期決算とあわせて、これまで非開示だった23年3月期通期業績予想も発表、営業利益は前期比22%増の8250億円と大幅に過去最高利益を更新する見通しにある。これを評価する形で上値を見込んだ投資資金が流入している。

■ファナック <6954>  22,620円  +775 円 (+3.6%)  11:30現在
 ファナック<6954>が続伸。同社は27日取引終了後、決算発表を行うとともに23年3月期連結業績の増額修正を発表したことが好感された。売上高は8255億円から8257億円(前期比12.6%増)に見直したほか、営業利益は1973億円から1984億円(同8.3%増)に修正した。FA部門では、工作機械需要が堅調でCNCシステムの販売が伸びているほか、ロボット部門も電気自動車(EV)やIT関連向けが堅調に推移している。なお、第1四半期の売上高は2115億6300万円、営業利益は497億5700万円だった。

■RSテクノ <3445>  6,390円  +170 円 (+2.7%)  11:30現在
 RS Technologies<3445>が高い。27日の取引終了後に22年12月期業績予想の上方修正を発表しており、これを好感した買いが入っているようだ。売上高を374億円から450億円(前期比30.0%増)へ、営業利益を76億円から105億円(同52.7%増)へそれぞれ引き上げた。当初の想定を上回る需要が見込まれることや、為替影響などが業績に寄与する見通し。

■坪田ラボ <4890>  1,255円  +24 円 (+2.0%)  11:30現在
 坪田ラボ<4890>が反発。27日の取引終了後、近視進行抑制を目指した薬剤「TLM-003」について、ロート製薬<4527>との共同研究開発契約に基づくマイルストーンを達成したと発表しており、これが好感されている。「TLM-003」は近視進行抑制作用を発揮する点眼薬として開発を進めているパイプライン。今回、開発初期段階における製剤設計が終了したことに伴い、ロートから一時金3億円を受領する予定となったという。なお、23年3月期業績予想には織り込み済みとしている。

■沖縄セルラー電話 <9436>  5,440円  +80 円 (+1.5%)  11:30現在
 沖縄セルラー電話<9436>が3日続伸。27日の取引終了後に株式分割を実施すると発表。9月30日を基準日として1株を2株に分割するとしており、これが好感されているようだ。同時に発表した23年3月期第1四半期(4~6月)の決算は、営業収益が前年同期比3.6%増の185億3300万円、営業利益が同0.8%減の45億9400万円だった。auでんきの伸びが牽引し増収となった一方、auでんき関連のコスト増により利益は減少した。

■弁護士ドットコム <6027>  3,800円  -460 円 (-10.8%)  11:30現在
 27日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は37%減益で着地」が嫌気された。
 弁護士ドットコム <6027> [東証G] が7月27日大引け後(15:30)に決算を発表。23年3月期第1四半期(4-6月)の経常利益(非連結)は前年同期比36.7%減の1.3億円に落ち込んだ。
  ⇒⇒弁護士ドットコムの詳しい業績推移表を見る

■小糸製作所 <7276>  4,320円  -405 円 (-8.6%)  11:30現在  東証プライム 下落率2位
 小糸製作所<7276>が大幅続落している。27日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、営業利益を670億円から590億円(前期比10.4%増)へ、最終利益を460億円から350億円(同8.7%減)へ下方修正したことが嫌気されている。売上高は8710億円から8740億円(同14.9%増)へ上方修正したものの、原材料費や物流費・光熱費などの高騰に加えて、第1四半期(4~6月)に投資有価証券評価損を計上したことなどが利益を押し下げるとしている。なお、第1四半期決算は、売上高1934億4300万円(前年同期比5.2%増)、営業利益63億7900万円(同58.9%減)、最終損益10億5700万円の赤字(前年同期106億5400万円の黒字)だった。

■太平洋工業 <7250>  1,027円  -92 円 (-8.2%)  11:30現在  東証プライム 下落率3位
 太平洋工業<7250>が大幅続落している。27日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、営業利益を125億円から105億円(前期比2.4%減)へ、純利益を100億円から95億円(同3.1%減)へ下方修正し、増益予想から一転して減益予想としたことが嫌気されている。売上高は1780億円(同8.2%増)の従来見通しを据え置いたものの、主要顧客の自動車生産で上期にコロナ感染対策や部材不足などで一時的な稼働停止が発生したことに加えて、エネルギーや原材料価格の高騰などが利益を圧迫する。第1四半期決算は、売上高444億6800万円(前年同期比7.1%増)、営業利益16億6200万円(同50.6%減)、純利益29億900万円(同0.7%増)だった。

■サイバーエージェント <4751>  1,272円  -85 円 (-6.3%)  11:30現在  東証プライム 下落率5位
 27日に決算を発表。「10-6月期(3Q累計)経常が28%減益で着地・4-6月期も76%減益」が嫌気された。
 サイバーエージェント <4751> [東証P] が7月27日大引け後(15:00)に決算を発表。22年9月期第3四半期累計(21年10月-22年6月)の連結経常利益は前年同期比27.7%減の562億円に減ったが、通期計画の700億円に対する進捗率は80.4%に達し、5年平均の78.0%も上回った。
  ⇒⇒サイバーエージェントの詳しい業績推移表を見る

■カゴメ <2811>  3,170円  -190 円 (-5.7%)  11:30現在  東証プライム 下落率6位
 27日に決算を発表。「今期最終を22%下方修正」が嫌気された。
 カゴメ <2811> [東証P] が7月27日大引け後(15:40)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。22年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結最終利益は前年同期比24.9%減の35.6億円に減った。併せて、通期の同利益を従来予想の88億円→69億円(前期は97.6億円)に21.6%下方修正し、減益率が9.9%減→29.3%減に拡大する見通しとなった。
  ⇒⇒カゴメの詳しい業績推移表を見る

■ムラキ <7477>  1,633円  +300 円 (+22.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ムラキ<7477>はカイ気配スタートで商いが成立しないまま、前日比300円高はストップ高となる1633円カイ気配に張り付いている。同社は自動車用補修部品などの卸売大手だが、27日取引終了後に発表した23年3月期第1四半期(22年4~6月)決算は、営業利益が前年同期比69%増の7400万円と急拡大し上期計画の4700万円を大幅超過した。これがサプライズとなり投資資金が集中する格好となった。仕入れコスト上昇分を価格転嫁で吸収し、効率的な仕入れコントロールに努めたことが利益の大幅な伸びにつながった。

■ワンダープラネット <4199>  3,500円  +502 円 (+16.7%) ストップ高   11:30現在
 ワンダープラネット<4199>が急騰、502円高はストップ高となる3500円まで買われる人気となった。「クラッシュフィーバー」などのスマホゲームの開発及び運営を手掛ける。22年8月期はトップラインが2ケタ伸長をみせる一方、営業損益は収支均衡圏を見込んでおり、ここ株価下落を見込んだ外資系証券経由の空売りが膨らんでいた。きょうは全般地合いの変化で個別株も短期筋のショートカバーの動きが目立つなか、同社株に対しても買い戻しの動きが誘発されている。直近ではJPモルガン経由の空売り残が増加しており、この反動が株高を助長している。同社はブロックチェーンゲーム領域への参入に前向きで、海外展開を視野にシンガポールに子会社を設立するなど、同分野における今後の展開に思惑がある。なお、同社は前日にヤミツキ光速パズルRPG「アリスフィクション」を全世界同時に正式サービスを開始したことを発表している。

●ストップ高銘柄
 fonfun <2323>  519円  +80 円 (+18.2%) ストップ高   11:30現在
 光・彩 <7878>  3,485円  +504 円 (+16.9%) ストップ高   11:30現在
 GMOアドパートナーズ <4784>  563円  +80 円 (+16.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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