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【市況】【↑】日経平均 大引け| 7日続伸、海運株や半導体株が買われ1ヵ月半ぶりの水準 (7月22日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  27773.14
高値  27952.25(13:56)
安値  27701.25(09:02)
大引け 27914.66(前日比 +111.66 、 +0.40% )

売買高  9億9386万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆6252億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は111円高と7日続伸、朝安後プラス圏に浮上する
 2.前日のNYダウは好決算と長期金利低下など好感し3日続伸
 3.日経平均は2万7900円台と約1ヵ月半ぶりの水準に
 4.郵船、商船三井、川崎汽の海運3社は業績の増額修正で急伸
 5.東エレクやレーザーテク、ディスコなど半導体関連株が堅調

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比162ドル高と3日続伸した。米長期金利が低下でハイテク株を中心に買いが優勢となった。

 東京市場では、日経平均株価は7日続伸。買い意欲は強く2万7900円台と終値ベースで6月9日以来、約1ヵ月半ぶりの水準を回復した。

 前日の米株式市場は、NYダウは3日続伸。米長期金利が低下したことに加え、堅調な業績発表を受けNYダウナスダック指数ともに上昇した。ただ、日経平均は前日までの上昇で利益確定売りも流入し、寄り付きはマイナス圏でスタート。一時100円を超す下落となった。しかし、売り一巡後は値を戻し午前9時30分過ぎにはプラス圏に浮上。午後にかけじり高基調が続いた。半導体関連などハイテク株や海運株などが買われた。電力・ガスや石油、薬品株などは安い。

 個別銘柄では、レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>といった半導体関連株が高く、業績増額修正を発表した日本郵船<9101>や商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運3社が急伸した。ファーストリテイリング<9983>やトヨタ自動車<7203>、任天堂<7974>が堅調。ソニーグループ<6758>や富士通<6702>、村田製作所<6981>などハイテク株が値を上げた。
 半面、ソフトバンクグループ<9984>や日本電産<6594>が安く、東京電力ホールディングス<9501>やINPEX<1605>、三菱重工業<7011>が軟調。塩野義製薬<4507>や中外製薬<4519>も値を下げた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、リクルート <6098>、ダイキン <6367>、コナミG <9766>、京セラ <6971>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約63円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は第一三共 <4568>、SBG <9984>、塩野義 <4507>、ホンダ <7267>、信越化 <4063>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約28円。

 東証33業種のうち上昇は19業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)サービス業、(3)不動産業、(4)電気機器、(5)その他金融業。一方、下落率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)空運業、(3)医薬品、(4)石油石炭製品、(5)鉱業。

■個別材料株

△fonfun <2323> [東証S]
 子会社FunFusionがIT販促の総合商社であるクラブネッツと業務提携。
△クラウディア <3607> [東証S]
 2期ぶりの復配と株主優待制度の拡充を好感。
△巴川紙 <3878> [東証S]
 23年3月期業績予想を上方修正。
△エルテス <3967> [東証G]
 不動産事業買収で業績上振れへ。
△オービック <4684> [東証P]
 第1四半期2ケタ営業増益で続伸。
△デクセリ <4980> [東証P]
 異方性導電膜など3製品が3年連続世界シェアナンバーワン。
△ディスコ <6146> [東証P]
 4~6月期営業利益40%増。
△JIA <7172> [東証P]
 22年12月期最終利益予想を上方修正。
△郵船 <9101> [東証P]、商船三井 <9104> [東証P]
 業績上方修正で物色波及。
△大運 <9363> [東証S]
 海運セクター物色が周辺株にも波及。

▼小松ウオール <7949> [東証P]
 4~6月期営業赤字を嫌気。
▼東電HD <9501> [東証P]
 「電気代が燃料費転嫁の上限へ」との報道。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)オーバル <7727>、(2)サーバワクス <4434>、(3)JIA <7172>、(4)川崎汽 <9107>、(5)CEHD <4320>、(6)HEROZ <4382>、(7)テラスカイ <3915>、(8)三光合成 <7888>、(9)ネクステージ <3186>、(10)ペガサス <6262>。
 値下がり率上位10傑は(1)OBC <4733>、(2)東電HD <9501>、(3)ダイヤHD <6699>、(4)新日本科学 <2395>、(5)小松ウオール <7949>、(6)レノバ <9519>、(7)大阪チタ <5726>、(8)北の達人 <2930>、(9)ジェイリース <7187>、(10)シンプレクス <4373>。

【大引け】

 日経平均は前日比111.66円(0.40%)高の2万7914.66円。TOPIXは前日比5.38(0.28%)高の1955.97。出来高は概算で9億9386万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1014、値下がり銘柄数は712となった。東証マザーズ指数は712.78円(1.89円安)。

[2022年7月22日]


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