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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:インフォMT、フロンテオ、フェローテク

インフォMT <日足> 「株探」多機能チャートより
■インフォマート <2492>  431円  +42 円 (+10.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 インフォマート<2492>が続急騰している。20日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について、売上高を109億8600万円から111億1300万円(前期比13.0%増)へ、営業利益を1億円から4億6000万円(同55.3%減)へ、純利益を4300万円から2億8300万円(同47.4%減)へ上方修正し、あわせて中間・期末各9銭の年18銭としていた配当予想を中間・期末各36銭の年72銭(前期1円43銭)にすると発表したことが好感されている。「BtoB-PF FOOD事業」で、管理システム・クラウド化を求めるフード業界の買い手企業(外食チェーン、ホテル、給食、テイクアウト・デリバリーなど)とその店舗の新規契約数が計画を上回っており、下期も引き続き順調な増加が見込まれることが要因。また、「BtoB-PF ES事業」で、引き続き「BtoBプラットフォーム 請求書」の新規有料契約数の増加及び稼働が順調に推移する見込みであることも寄与する。

■フィックスターズ <3687>  1,086円  +103 円 (+10.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 フィックスターズ<3687>が急騰している。20日の取引終了後、22年9月期の連結業績予想について、営業利益を11億円から16億円(前期比64.8%増)へ、純利益を7億円から10億円(同84.2%増)へ上方修正し、あわせて6円を予定していた期末一括配当予想を9円(前期5円)に引き上げたことが好感されている。SaaS事業が想定を下回って推移していることから売上高は65億円から63億円(同14.5%増)へ下方修正したが、主力のソリューション事業が高速化サービスを中心に好調に推移していることに加えて、SaaS事業における事業投資拡大のタイミングの見直しを行ったことが寄与する。

■FRONTEO <2158>  1,069円  +44 円 (+4.3%)  11:30現在
 FRONTEO<2158>が大幅続伸している。20日の取引終了後、介護施設向け転倒転落予測AIシステム「Coroban Care」の販売を開始したと発表しており、これが好材料視されている。同社では、電子カルテに記載された看護記録から入院患者の転倒転落リスクを予測してアラートを表示する医療機関向けの転倒転落予測AIシステム「Coroban」を19年から販売している。「Coroban Care」は新機能開発により、介護施設における介護記録に基づく利用者の転倒転落予測解析を可能としたもので、介護施設向けの新たな製品として本格的に展開を開始するとしている。

■フェローテク <6890>  2,538円  +51 円 (+2.1%)  11:30現在
 フェローテックホールディングス<6890>が3日続伸している。20日の取引終了後、パワー半導体用絶縁放熱基板の製造を行う中国子会社が、新工場を建設すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。新工場建設は、成長著しいパワー半導体市場の需要を取り込むことが狙い。四川省内江市に約171億円を投じて建設するとしており、今年7月に建設工事に着工し、24年1月の操業開始を予定している。なお、同件による23年3月期業績への影響は軽微としている。

■インソース <6200>  2,328円  +43 円 (+1.9%)  11:30現在
 インソース<6200>が続伸している。20日の取引終了後、通信講座を展開するユーキャン(東京都新宿区)と提携し「資格・通信講座」の販売を開始したと発表しており、これが好感されている。今回の提携により、資格講座関連のコンテンツを更に拡充する。また、同サービスは人財育成スマートパックでの購入が可能であるため、人財育成スマートパックの用途が広がり、利便性の向上につながるとしている。

■アドベンチャー <6030>  7,960円  +100 円 (+1.3%)  11:30現在
 アドベンチャー<6030>がカイ気配スタートで3連騰。同社は格安航空券予約サイトの運営を主力とするが、足もとの業績は会社側想定を上回って推移している。20日取引終了後、22年6月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の17億円から20億2000万円(前の期比2.1倍)に大幅増額、過去最高利益予想を大幅に上乗せした。また好業績を背景に株主還元も強化、年間配当は従来計画に5円上乗せとなる20円(前の期実績は10円)とすることを合わせて発表、これを好感する買いを呼び込んでいる。

■シーイーシー <9692>  1,237円  +15 円 (+1.2%)  11:30現在
 シーイーシー<9692>は続伸。20日の取引終了後、保有する投資有価証券1銘柄を売却するのに伴い、投資有価証券売却益22億6500万円を第2四半期の業績に特別利益として計上する見込みと発表しており、これが好感されている。経営資源の効率化及び最適配分を総合的に勘案した結果という。なお、23年1月期通期業績予想への影響は精査中としている。

■塩野義製薬 <4507>  6,913円  -627 円 (-8.3%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ
 塩野義製薬<4507>が大幅安。厚生労働省の薬事・食品衛生審議会が20日、薬事分科会・医薬品第二部会合同会議を開催し、塩野義が開発した新型コロナウイルスの経口治療薬「ゾコーバ」について、緊急承認を見送り継続審議するとしたことが嫌気されている。同薬によりウイルス量が減少する傾向が認められていることは否定しないが、有効性が推定できるものとは判断できないとされた。国産初の新型コロナウイルス感染症の軽症・中等症向けの飲み薬として緊急承認が期待されていただけに、承認判断見送りで失望売りが出ているようだ。

■日本電産 <6594>  9,400円  -235 円 (-2.4%)  11:30現在
 日本電産<6594>が反落している。20日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算は、売上高5403億6900万円(前年同期比20.8%増)、営業利益446億6000万円(同0.2%増)、純利益413億2100万円(同23.5%増)となり、最終利益は四半期ベースで過去最高を更新したものの、決算期待で株価は上昇基調にあっただけに材料出尽くし感から売られているようだ。主力の精密小型モーターでIT用ファンモーターやゲーム機などのサーマルソリューション商材などが堅調に推移したほか、5G向け需要が好調な半導体検査装置や脱プラスチック化の波をとらえた製缶プレス機が伸長した。新型コロナウイルス感染症によるロックダウンやロシアによるウクライナ侵攻による影響、顧客における半導体など電子部品の調達困難などのマイナス影響はあったものの、円安による業績押し上げ効果も寄与した。23年3月期通期業績予想は、売上高2兆1000億円(前期比9.5%増)、営業利益2100億円(同23.3%増)、純利益1650億円(同21.5%増)の従来見通しを据え置いている。なお、注目される電気自動車(EV)の駆動モーター(E-Axle)の販売目標を25年度に400万台とし、従来予想の360万台から上方修正した。

■スポーツフィールド <7080>  1,330円  +300 円 (+29.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 スポーツフィールド<7080>がストップ高の1330円水準でカイ気配となっている。20日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について、売上高を23億9800万円から26億5000万円へ、営業利益を6100万円から4億円へ、純利益を4900万円から2億5400万円へ上方修正したことが好感されている。先行き不透明な社会情勢や就職活動の早期化の影響などの事業上のリスクを慎重に見込んでいたが、過去最高業績だった第1四半期に続き、第2四半期も想定を大きく上回る見込みであることが要因としている。なお、会計基準の変更に伴い前期との増減率はない。

■オーバル <7727>  502円  +80 円 (+19.0%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 オーバル<7727>は大量の買い注文に気配値のまま値幅制限上限の502円でカイ気配に張り付いている。研究用及び産業用測定器・分析機器を製造するアントンパールが同社株を買い増す動きをみせており、直近7月20日発表分で同社株の保有株比率を7.29%から8.38%まで高めている。保有に際しては純投資・政策投資及び経営に関与することを目的としていることから、同社の株価を強く刺激する格好となっている。オーバルは流体計測機器のトップメーカーで、その技術力や商品競争力の高さに魅力がある。なお、会社側では「アントンパールに(株式買い増しの具体的な理由について)質問状を送付したが、まだその回答を得られていない状況」としている。

■第一商品 <8746>  166円  +23 円 (+16.1%) 一時ストップ高   11:30現在
 第一商品<8746>が急伸。20日の取引終了後、金価格と連動した暗号資産の開発に関する進捗状況を明らかにしており、これを受けて今後の展開への期待が高まっているようだ。暗号資産の名称は「Kinka」。1トロイオンスの価値に連動するよう設計されており、現物の金と交換できるようにする予定という。今年中のサービス開始を目指している。

■CDS <2169>  1,955円  +101 円 (+5.5%)  11:30現在
 CDS<2169>は大幅反発。20日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(1~6月)の連結業績について、売上高が45億5000万円から50億7500万円(前年同期比37.4%増)へ、営業利益が6億7700万円から8億8000万円(同2.6倍)へ、純利益が4億4600万円から5億9000万円(同70.5%増)へそれぞれ上振れて着地したようだと発表しており、これを好感した買いが入っている。ITインフラ案件やシステム開発案件に加えて、エンジニアリング事業で、学校向け製品事業での新規案件の受注が想定を上回ったことが寄与した。なお、第2四半期累計期間の業績を踏まえ、中間・期末各28円の年56円としていた配当予想について、中間30円・期末28円の年58円へ引き上げた。前期実績に対しては2円の増配となる予定だ。

■パレモ・HD <2778>  217円  +9 円 (+4.3%)  11:30現在
 パレモ・ホールディングス<2778>が動意含み。株価は5日移動平均線を絡め上値指向にあり、7月1日につけた年初来高値227円奪回を視界に捉えている。同社は女性層を対象としたアパレルや雑貨をチェーン展開している。西松屋チェーン<7545>が17%超の株式を保有する筆頭株主で協業関係を築いている。業績はリストラ効果により、収益体質の改善が進んでおり、22年5月期第1四半期(3~5月)は営業損益が1億7200万円の黒字(前期実績は2億4600万円の赤字)と改善色を強めている。通期計画の営業利益3億5000万円に対する進捗率も第1四半期時点でほぼ5割に達し、通期見通しの上振れも視野に入る。更に、今期を初年度とする中期経営計画では事業の構造改革に着手、来々期にあたる25年2月期に営業利益9億円を目指しており、時価200円台前半は見直し余地が大きいとの見方が浮上している。

●ストップ高銘柄
 サイジニア <6031>  1,073円  +150 円 (+16.3%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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