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【市況】1日の株式相場見通し=強弱観対立、欧米株全面安も下値抵抗力発揮か

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより
 名実ともに7月相場入りとなる1日の東京株式市場は、引き続き買い手控えムードが拭えないものの、目先突っ込み警戒感からのショートカバーが機能して下値抵抗力を発揮する可能性が高い。世界的な株安局面が続いており、前日の欧州株市場は全面安となったほか、米国株市場でもFRBの金融引き締め強化に伴うリセッション懸念が上値を押さえる形となりNYダウが反落、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は4日続落となった。5月の米個人所得・個人消費支出では消費の伸び鈍化が鮮明で、米経済減速に対する警戒感が売りを誘導した。一方、WTI原油先物価格が4ドル強の急落を示した。これは世界景気の減速を示唆する一方、インフレ高進に歯止めがかかるとの見方にもつながりやすい。東京市場では、前日の欧米株安を受けリスクオフの環境が継続するものの、日経平均は前日までの直近2営業日で650円以上の下落を示しており、その分下値を売り込む動きは限定的となりそうだ。米株価指数先物の動き次第では、プラス圏に切り返す場面も想定される。

 30日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比253ドル88セント安の3万775ドル43セントと反落。ナスダック総合株価指数は同149.157ポイント安の1万1028.736だった。

 日程面では、きょうは5月の失業率、5月の有効求人倍率、6月の日銀短観など。海外では6月の中国製造業PMI(財新)、6月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)、6月の米ISM製造業景況感指数などの発表が予定される。なお、香港市場は休場となる。

出所:MINKABU PRESS

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