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【市況】株価指数先物【引け後コメント】 狭いレンジで推移、様子見ムードが強まりやすいなか参加者も限られていた可能性


大阪9月限
日経225先物 26680 -390 (-1.44%)
TOPIX先物 1885.0 -22.5 (-1.17%)

 日経225先物(9月限)は、前日比390円安の2万6680円で取引を終了。寄り付きは2万6790円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万6745円)にサヤ寄せする形で売り先行で始まった。一時2万6840円まで下げ幅を縮めたものの、同水準に位置している75日移動平均線に上値を抑えられた格好。その後は戻り待ちのショートによって前場半ばに2万6650円まで下落幅を広げたが、5日線を支持線に下げ渋る動きとなった。後場は2万6680円~2万6750円辺りの狭いレンジ推移を継続。引けにかけて2万6800円まで下げ幅を縮めたが日中の高値は超えられず、引け直前にはリバランスの動きによって2万6700円を下回った。

 日経225先物は売り一巡後にリバウンドを試したものの75日線水準に抑えられ、一方でショートも5日線水準がサポートとして機能するなか、短期的な売買を中心としたスペキュレーション取引にとどまっていた。前場半ばまでにつけた価格レンジを上下いずれも超えられず、後場はトレードチャンスが限られていた。

 米消費者信頼感指数の予想以上の低下によって、30日に発表されるPCEデフレーターに対する関心が一段と高まってきたとみられ、様子見ムードが強まりやすいなかでグローベックスの米株先物も小動きの推移だった。手掛かり材料に欠けるなか、本日は2022年3月期決算の上場企業の株主総会がピークを迎え、市場参加者が限られていたことも影響していたとみられる。

 そのほか、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、ベイリー英イングランド銀行(中央銀行)総裁がECBフォーラムで行われるパネルディスカッションに参加するため、金融引き締め政策のペースなどを確認したいといった手控えムードもあったのだろう。目新しい材料が飛び出してこなければ、本日の下落に対するリバウンドの動きは意識されそうだ。

 NT倍率は前場に一時14.08倍まで低下したものの、後場はリバランスにより下落幅を縮めており、14.15倍で終えた。直近のボトム水準からは一段の低下を想定した動きは強まらず、短期的な売買が中心である。

 手口面では、日経225先物は野村が930枚、みずほが910枚、大和が740枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが2260枚、ソジェンが1170枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はバークレイズが1340枚、SBIが1150枚程度の売り越しに対して、クレディスイスが1890枚、ソジェンが1460枚程度の買い越しだった。

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