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【市況】弱気相場の一時的上昇局面は続くとの見方も=米国株

NY株式27日(NY時間13:34)
ダウ平均   31463.36(-37.32 -0.12%)
ナスダック   11542.67(-64.95 -0.58%)
CME日経平均先物 26795(大証終比:+25 +0.09%)

 NY時間の午後に入ってダウ平均は先週末終値付近での振幅が続いている。今週は四半期末を控える中、ファンド勢にリバランスに絡んだ買い戻しも指摘されている。一方、上値では先週の急反発からの反動で戻り売りも並んでおり、一進一退の値動きが続いている。

 弱気派の1人であるモルガン・スタンレーのマイケル・ウィルソン氏は米国株について、現在の上昇局面が続くとみているが、その後は再び下落するとの見通しを示した。ブルームバーグが伝えた。

 ウィルソン氏率いる同行のストラテジストは、S&P500種株価指数がさらに5ー7%上昇する可能性があると予想。ただ、その後は下げが再開するとみている。債券利回り低下と原油価格下落が急激なインフレを巡る懸念を緩和し、S&P500種が週間ベースで4週ぶりに上昇するのに寄与したとリポートで指摘した。

 今年の株安を的確に予測したウィルソン氏は、下値から38-50%の戻りがあっても、過去の弱気相場の上昇局面と比べて不自然あるいは乖離(かいり)しているというわけではないと指摘。これに基づけばS&P500種は最高4200へと上昇する可能性があり、先週末終値からは5-7%程度の上昇となるという。同氏は金利敏感銘柄が上げを主導するとみる。

 その一方で、インフレのピークではなく、原油安や利回り低下を招く景気後退への懸念から株式相場は最終的に再び下値を模索すると警告した。

 景気のソフトランディングという同氏の基本シナリオでは、S&P500種は3400ー3500と、先週末終値から最大13%下落して底をつける。リセッションに陥った場合、23%余り下落し、3000程度へ落ち込むと予想した。

アップル<AAPL> 142.00(+0.34 +0.24%)
マイクロソフト<MSFT> 265.00(-2.70 -1.01%)
アマゾン<AMZN> 113.91(-2.55 -2.19%)
アルファベットC<GOOG> 2335.31(-35.45 -1.50%)
テスラ<TSLA> 731.49(-5.64 -0.76%)
メタ・プラットフォームズ<META> 169.32(-0.84 -0.49%)
AMD<AMD> 86.78(-0.30 -0.34%)
エヌビディア<NVDA> 169.48(-1.78 -1.04%)
ツイッター<TWTR> 39.36(-0.05 -0.13%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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