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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):エニーカラー、ラウンドワン、積水ハウス

ラウンドワン <日足> 「株探」多機能チャートより
■ANYCOLOR <5032>  6,510円  +1,000 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値
 ANYCOLOR<5032>がストップ高。同社は8日に東証グロース市場に新規上場し、上場初日はカイ気配のまま取引を終了。2日目に公開価格1530円の3.1倍にあたる4810円で初値をつけ、その後ストップ高の5510円に上昇し取引を終えていた。Vチューバーグループ「にじさんじ」の運営などを行っており、成長性への期待が強いようだ。

■ラウンドワン <4680>  1,692円  +137 円 (+8.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 ラウンドワン<4680>は急騰。9日の取引終了後に発表した5月度売上高(速報)で、国内既存店売上高は19年5月との比較で1.3%増となったことが好感された。ボウリングが同10.3%減、カラオケが同10.8%減、スポッチャが同7.6%減と軒並み減少したものの、アミューズメントは同13.8%増となったことが寄与した。なお、直近1週間(5月30日~6月5日)の既存店売上高もアミューズメントが寄与し、19年同期間との比較では約5%増だった。

■太平洋セメント <5233>  2,082円  +132 円 (+6.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位
 太平洋セメント<5233>が大幅高。同社はきょう、石炭価格の変動をセメント販売価格に適時反映させる「石炭価格サーチャージ制度」を導入すると発表。市況に応じた転嫁を進めやすくなるとの見方から採算改善などが期待されているようだ。対象製品はセメント・セメント系固化材で、実施時期は9月1日出荷分から。背景には、ロシアによるウクライナ侵攻をきっかけに、セメント製造用の石炭価格が前例のない水準まで高騰し、企業努力だけで吸収することが極めて困難になったことがあるとしている。

■物語コーポレーション <3097>  6,010円  +180 円 (+3.1%)  本日終値
 物語コーポレーション<3097>が大幅続伸。9日の取引終了後に発表した5月度の月次売上高(速報値)で、既存店売上高が前年同月比38.2%増と6カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。主力の焼肉部門が同38.1%増となったことが牽引した。このほかラーメン部門、お好み焼部門、ゆず庵部門、専門店部門の全てで売り上げを大幅に伸ばした。

■積水ハウス <1928>  2,373.5円  +69.5 円 (+3.0%)  本日終値
 積水ハウス<1928>が高い。9日の取引終了後、23年1月期第1四半期(2~4月)の決算を発表。売上高が前年同期比22.2%増の7436億7100万円、営業利益が同60.5%増の877億6900万円で着地しており、これが好感されたようだ。高付加価値提案に注力したことで、国内外の住宅事業の受注が好調に推移した。なお、通期の売上高は前期比7.6%増の2兆7870億円、営業利益は同2.5%増の2360億円の見通し。あわせて、米国の戸建て住宅会社を買収すると発表した。取得価格は約5億1400万ドル(約690億円)。

■三越伊勢丹 <3099>  1,146円  +26 円 (+2.3%)  本日終値
 三越伊勢丹ホールディングス<3099>や高島屋<8233>、J.フロント リテイリング<3086>が連日での年初来高値更新となっているほか、エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>も全体軟調相場のなか堅調に推移している。外国人観光客の受け入れがきょう、およそ2年ぶりに再開された。受け入れの対象は添乗員付きのパッケージツアー客に限られるものの、これを機にインバウンド需要が回復に向かうことが見込まれる。百貨店株は既に、コロナ禍の落ち着きに伴う客足増加や高額消費の高まりを背景に業績回復を示しており、今後のインバウンド復活による収益上乗せを期待した買いが入ったようだ。

■タマホーム <1419>  2,394円  +51 円 (+2.2%)  本日終値
 タマホーム<1419>は7日ぶりに反発。9日の取引終了後、5月度受注速報を発表。前年同月比3%増となり、2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。

■IDOM <7599>  728円  +14 円 (+2.0%)  本日終値
 IDOM<7599>が高い。SMBC日興証券が9日付で投資評価「1」、目標株価910円で新たにカバレッジを開始したことが材料視されたようだ。同証券によると、短期的なカタリストは乏しいが中長期的に投資妙味があると指摘。中古車小売業で上位企業による寡占化が進むなか同社はその1社であるとし、川上インフレや人手不足などの小売業が直面している問題の影響は限定的とみている。バリュエーションの低さや配当利回りの高さにも注目としている。

■薬王堂ホールディングス <7679>  2,044円  +23 円 (+1.1%)  本日終値
 薬王堂ホールディングス<7679>が反発。午前10時ごろ、子会社の薬王堂が運営する健康チェックサービスの管理アプリ「KOMPASU」が、6月8日に累計ダウンロード(DL)数1万件を達成したと発表しており、これが好材料視された。「KOMPASU」は、健康チェックの検査キットを撮影し、すぐに結果を評価できるアプリ。薬王堂の店頭で検査できる健康チェックの結果が蓄積され、継続して使用することで健康管理への意識を高めるほか、自宅で採取した検体を郵送すると検査結果の連絡がKOMPASUアプリに届くサービスなどが特徴という。

■ロック・フィールド <2910>  1,391円  -68 円 (-4.7%)  本日終値
 ロック・フィールド<2910>が大幅反落。9日の取引終了後に発表した23年4月期の連結業績予想で、営業利益20億8000万円(前期比3.5%減)と減益を見込むことが嫌気された。売上高は492億5700万円(同4.5%増)と増収を見込むものの、原材料や原油などの価格上昇や安定供給に対する懸念などの環境悪化を警戒している。なお、年間配当は前期の創業50周年記念配当剥落で22円(前期40円)を予定している。同時に発表した22年4月期決算は、売上高471億1900万円(前の期比7.7%増)、営業利益21億5500万円(同94.6%増)だった。

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