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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):GAテクノ、ワールド、INPEX

INPEX <日足> 「株探」多機能チャートより
■GAテクノ <3491>  919円  +19 円 (+2.1%)  本日終値
 GA technologies<3491>は3日ぶり反発。子会社のイタンジが5月度に、合計管理戸数3万6000戸超となる複数の不動産賃貸会社へ、不動産関連電子契約システム「電子契約くん」を提供したことを発表しており、これが好感された。今回、イタンジが「電子契約くん」を提供したのは、E-Life不動産(熊本県熊本市)、ウスイホーム(神奈川県横須賀市)など6社。「電子契約くん」の利用により、契約書の郵送が不要となるほか、IT機器を活用した契約時の重要説明事項を実施することで入居希望者の来店が不要となり、最短当日に賃貸借契約を締結することが可能になるという。

■ハイデイ日高 <7611>  2,074円  +41 円 (+2.0%)  本日終値
 ハイデイ日高<7611>が4日続伸。前週末3日の取引終了後に発表した5月度の売上高速報で、既存店売上高が前年同月比71.8%増となり、6カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。客数が同47.0%増となったほか、客単価が同16.9%上昇した。なお、全店売上高は同82.7%増だった。

■ワールド <3612>  1,489円  +17 円 (+1.2%)  本日終値
 ワールド<3612>は3日続伸し年初来高値を更新した。前週末3日の取引終了後に発表した5月度の月次売上概況で、既存店売上高が前年同月比51.1%増となり、3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。休日数が1日少なく、中国・上海ロックダウンで一部商品の納期遅れによる機会ロスがあったものの、3年ぶりに行動制限や休業がなくなり、月初の大型連休などの全国的な人出の増加が店舗売り上げ伸長の追い風となった。また、下旬には真夏日になった地域も出てきたことから夏物需要が旺盛となり、全てのブランドが売り上げを伸ばした。

■ALサービス <3085>  2,139円  +20 円 (+0.9%)  本日終値
 アークランドサービスホールディングス<3085>は4日続伸。前週末3日の取引終了後に発表した5月度の月次売上速報値で、「かつや」既存店売上高が前年同月比11.3%増となり、8カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。客単価が同4.1%減となったものの、客数が同16.0%増となったことが牽引した。なお、全店売上高は同14.5%増だった。

■INPEX <1605>  1,621円  +15 円 (+0.9%)  本日終値
 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>、ENEOSホールディングス<5020>といった石油関連株が高い。3日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の7月限が前日比2.00ドル高の1バレル=118.87ドルと上昇。時間外取引で一時120ドル台に上昇し3月上旬以来、3カ月ぶりの高値をつけた。サウジアラビアなど石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどから構成される「OPECプラス」は2日、増産の拡大を決めたが規模は小さく供給不足は解消されない、との見方が根強い。原油の先高観測が浮上するなか、石油関連株に対する買いが流入している。

■カネカ <4118>  3,345円  +30 円 (+0.9%)  本日終値
 カネカ<4118>は反発。同社はこの日、今月20日出荷分から発泡性ポリスチレン樹脂(商品名:カネパール)の販売価格をキログラム当たり50円の値上げを実施すると発表しており、これが好感された。足もとで石化燃料価格の上昇やウクライナ情勢の悪化を背景に石油価格製品の基礎燃料となるナフサの国際価格の急騰に加え、為替の影響による主原料や副原料、ユーティリティコスト、物流費用の上昇は、同社の自助努力の限界に達したためという。同製品の値上げは今年に入り3月22日に続くもので、原燃料価格の急騰が続いた場合は、追加値上げの実施も検討するとしている。

■IRジャパン <6035>  3,570円  -700 円 (-16.4%) ストップ安   本日終値  東証プライム 下落率トップ
 アイ・アールジャパンホールディングス<6035>がストップ安。今朝の日本経済新聞電子版で「元役員が、同社の未公表情報に基づいて知人が発注した不正な同社株の取引に関与した疑いがあるとして、証券取引等監視委員会は6日までに元役員の関係先を金融商品取引法違反容疑で強制調査した」と報じられており、これが売り材料視されたようだ。これに対して会社側は、「一部報道のとおり当社にて強制調査が行われたのは事実」と報道を認め、「当社の元役員が嫌疑の対象となっているものと理解している」と発表している。

■ファーマフーズ <2929>  1,369円  -114 円 (-7.7%)  本日終値  東証プライム 下落率3位
 ファーマフーズ<2929>が3日続落。前週末3日の取引終了後、22年7月期の連結業績予想について、営業利益を57億7300万円から300万円(前期比99.9%減)へ、最終損益を40億2100万円の黒字から15億円の赤字(前期38億4100万円の黒字)へ下方修正したことが嫌気された。売上高は606億3100万円から609億円(前期比30.3%増)へ上方修正したものの、広告宣伝の下期偏重と増額実行が損益を悪化させるという。特に、下期に入り機能性表示食品「シボラナイトGOLD」の受注が急増したことから、第4四半期に50億円程度の広告宣伝投資を行う予定であるとしている。同時に発表した第3四半期累計(21年8月~22年4月)決算は、売上高440億5000万円(前年同期比30.5%増)、営業利益9億3100万円(同64.6%減)、最終損益2億8400万円の赤字(前年同期15億5300万円の黒字)だった。

■ハイレックス <7279>  1,149円  -32 円 (-2.7%)  本日終値
 ハイレックスコーポレーション<7279>が反落。前週末3日の取引終了後、22年10月期の連結業績予想について、営業利益を76億円から17億円(前期比2.5倍)へ、最終利益を44億円から7億円(同85.7%減)へ下方修正したことが嫌気された。円安による邦貨換算額の増加の影響などで売上高は2446億円から2484億円(同14.1%増)へ上方修正した。ただ、半導体供給不足による各国自動車メーカーの減産が想定よりも増加していることや、顧客への販売が予想水準を下回って推移している影響があるほか、資源・素材の高騰で材料コストが上昇したことや世界的な輸送コストの高止まり、米国を中心に雇用逼迫の影響から人件費が上昇したことなどが損益を悪化させた。なお、同時に発表した第2四半期累計(21年11月~22年4月)決算は、売上高1208億6600万円(前年同期比4.7%増)、営業損益4億1600万円の赤字(前年同期34億9400万円の黒字)、最終損益7億4300万円の赤字(同60億400万円の黒字)だった。

■村田製作所 <6981>  8,521円  -37 円 (-0.4%)  本日終値
 村田製作所<6981>、太陽誘電<6976>、TDK<6762>など大手電子部品メーカーが軒並み安い。前週末の米国株市場では、5月の米雇用統計発表を受けた米長期金利の上昇で、ハイテク株への売りが目立った。そのなかスマートフォン大手のアップル<AAPL>が、同社のアプリ配信サービスの成長鈍化が指摘され4%近い下げをみせた。また、中国の都市封鎖の影響でiPhoneの新機種開発が遅れていることなども警戒されている。東京市場では、アップルの筆頭サプライヤーである村田製をはじめ、有力サプライヤーである電子部品メーカーに売りが波及している。

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