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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ワコールHD、すかいらーく、リボミック

ワコールHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■ワコールHD <3591>  2,123円  +48 円 (+2.3%)  本日終値
 ワコールホールディングス<3591>がジリ高歩調。同社はきょう午前10時ごろに、3カ年の中期経営計画を策定したと発表。最終年度となる25年3月期の連結営業利益目標を165億円(23年3月期予想は65億円)としていることが評価されたようだ。25年3月期の連結売上収益の目標は2200億円(同2050億円)。コア戦略として国内事業は「レジリエントな企業体質への転換」、海外事業では「グローバル成長の加速」を掲げている。

■すかいらーく <3197>  1,593円  +25 円 (+1.6%)  本日終値
 すかいらーくホールディングス<3197>は反発。2日の取引終了後に発表した5月度のIRレポート(速報値)で、既存店売上高が前年同月比22.0%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。客数が同14.9%増、客単価が同6.2%増とともに伸長した。ゴールデンウイーク期間中の売上高は春休み以降のトレンドを上回って推移したほか、26日から再開したプロモーションも奏功しディナー時間帯の客数が回復したことなどが寄与した。なお、全店売上高は同21.3%増だった。

■サカイ引越センター <9039>  4,455円  +50 円 (+1.1%)  本日終値
 サカイ引越センター<9039>は反発。午前11時ごろに発表した5月度の月次売上高(速報)が前年同月比5.5%増となり、2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。関東地区が同5.8%増、中国・四国地区が同6.9%増となるなど全地域で増収だった。

■デンカ <4061>  3,265円  +15 円 (+0.5%)  本日終値
 デンカ<4061>は反発。同社はきょう、今月21日納入分から「食品包材用スチレン系シート」をキロ当たり46円以上、及び「デンカサーモシートBOPS」をキロ当たり49円以上値上げすると発表。これによる採算改善などが期待されているようだ。国産ナフサ価格及び各種原材料価格の上昇が続くなか、ユーティリティコストや物流費の一段の上昇による採算の悪化が進んでおり、製品の安定供給並びに事業の維持継続のために値上げに踏み切ったとしている。

■コーセー <4922>  12,160円  +30 円 (+0.3%)  本日終値
 コーセー<4922>はしっかり。2日の取引終了後、加齢画像研究所(東京都中央区)の奥田逸子医師らとの共同研究により、継続的なフェイシャルマッサージがたるみ改善に有効であることを明らかにした。同知見の一部は同社高価格帯ブランド「インフィニティ」の美容筋膜マッサージとして活用されており、これが好材料視された。今回の研究では、たるみと関連する皮膚深部の表在性筋膜や脂肪層の状態をCT画像により解析し、毎日の手入れの際に簡単な顔面マッサージを2週間続けることで、表在性筋膜と脂肪層の幅が減少し、頬の位置がリフトアップすることが確認されたという。

■スクエニHD <9684>  6,150円  -270 円 (-4.2%)  本日終値  東証プライム 下落率3位
 スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>が続落。午前7時から配信されたプレイステーションの最新情報を伝える動画番組「State of Play」及び公式ツイッターアカウントで、「ファイナルファンタジー16」(FF16)の発売日が23年夏に決定したと発表。今期中に発売されるのではないかとの期待もあっただけに、失望感からの売りが出たようだ。

■リボミック <4591>  221円  +50 円 (+29.2%) ストップ高   本日終値
 リボミック<4591>はストップ高。きょう朝方、早稲田大学との共同研究の成果が学術誌「Nature Computational Science」に掲載されたと発表しており、これを材料視した買いが膨らんだ。この共同研究はアプタマー創製プロセスの高効率化を目的として、早稲田大学理工学術院バイオインフォマティクス研究室の浜田道昭教授と進めているもの。会社側では今後、この研究成果を更に発展させ、AI(人工知能)技術を活用したアプタマー創製の自動化システムの開発を推進するとしている。

■ピープル <7865>  1,443円  +300 円 (+26.3%) ストップ高   本日終値
 ピープル<7865>がストップ高。2日の取引終了後に23年1月期第1四半期(1月21日~4月20日)の決算を発表。売上高が前年同期比88.4%増の14億2000万円、営業利益が同3.5倍の1億1700万円と大幅増収増益で着地しており、これがサプライズとなって物色人気が集中した。国内販売に下降傾向がみられたものの、米国向けの売り上げが好調で業績を大きく伸ばした。中国のロックダウンの影響については限定的としており、同国向け販売は順調に推移しているという。同社は決算ごとに次期四半期の見通しのみを開示する形をとっており、今回は上期(1月21日~7月20日)の業績予想を公表した。米国から前年の同じ期間を大きく上回る注文が来ていることや現状の円安水準が7月まで続くとの想定などを踏まえ、売上高を前年同期比2.2倍の40億4100万円、営業利益を同18倍の3億8500万円とした。

■助川電気工業 <7711>  1,267円  +126 円 (+11.0%)  本日終値
 助川電気工業<7711>など原発関連株の一角に買いが向かった。前日に島根県松江市にある中国電力・島根原発2号機について、島根県の丸山知事が県議会で再稼働容認の意向を表明したことで、これを受け関連銘柄に物色の矛先が向いている。そのなか、助川電気は5月9日に上ヒゲで1179円の年初来高値を形成した後は調整局面に移行したが、前日に急動意し大陽線を引いた。きょうは寄り後早々に1200円台まで水準を切り上げ、再び新値街道に突入した。

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