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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:東京海上、レノバ、OLC

東京海上 <日足> 「株探」多機能チャートより
■東京海上 <8766>  7,330円  +548 円 (+8.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 東京海上ホールディングス<8766>やSOMPOホールディングス<8630>、MS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>といった損保株が急騰。株価は、3社とも前週末に比べ5%を超える上昇となっている。損保3社は先週末20日取引終了後に決算発表を行い22年3月期が最高益となったことを明らかにするとともに、自社株買いや増配を発表したことが好感された。東京海上の前3月期の連結純利益は前の期比2.6倍の4204億8400万円だった。保険引受利益や資産運用利益などが好調だった。同時に1250万株(発行済み株式数の1.8%)、500億円を上限とする自社株買いを発表した。23年3月期の同利益は前期比2.3%増の4300億円の見通し。今期配当も前期比45円増の年300円に増配する。SOMPOとMS&ADの今3月期予想は減益見通しだが、両社も自社株買いに加え、今期も増配を見込むなど積極的な株主還元を評価する買いが入っている。

■SOMPO <8630>  5,475円  +406 円 (+8.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 20日に発表した「4.66%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。
 発行済み株式数(自社株を除く)の4.66%にあたる1600万株(金額で580億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は6月1日から11月17日まで。

■MS&AD <8725>  3,983円  +235 円 (+6.3%)  11:30現在
 20日に発表した「3.65%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。
 発行済み株式数(自社株を除く)の3.65%にあたる2000万株(金額で500億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は6月13日から9月22日まで。

■明治海運 <9115>  872円  +47 円 (+5.7%)  11:30現在
 明治海運<9115>が続伸、前週から動きを一変させ急速に上値を追っている。海運セクターは大手3社が先行して大きく上昇する展開をみせたが、中堅海運にも出遅れ修正への思惑が強まってきた。そのなか同社は、北海道から沖縄までホテルやレストランなどを幅広く展開していることで、足もとではコロナ禍の規制から脱却した経済正常化の動きが追い風材料として株価を刺激している。きょうは820円台を横に走る75日移動平均線も上回ってきたことで、中長期トレンドの転換を示唆している。

■丸和運輸機関 <9090>  1,702円  +76 円 (+4.7%)  11:30現在
 丸和運輸機関<9090>が4日ぶりに反発している。前週末20日の取引終了後、マツキヨココカラ&カンパニー<3088>と新物流センター開設計画に関する協定を締結したと発表しており、これが好感されている。同協定は、マツキヨココの物流統合を目的とした新東海センター及び新九州センターにおける物流業務の受託を目的としたもの。なお、新東海センターは24年1月、新九州センターは24年6月にそれぞれ開設を予定している。

■レノバ <9519>  1,926円  +77 円 (+4.2%)  11:30現在
 レノバ<9519>が一時5.7%高の1955円まで買われたほか、ウエストホールディングス<1407>も上値追い態勢を明示。太陽光発電など再生可能エネルギー関連株に買いが集まっている。岸田政権では「クリーンエネルギー戦略」を年内にまとめる方針で直近ではその中間整理を公表するなどしている。そのなか、太陽光発電などの再生可能エネルギー設備には2兆円を充てる計画で、今後はこの政策恩恵が関連銘柄に波及することも予想される状況にある。レノバは昨年12月末に洋上風力発電の事業者選定から外れたことがネガティブサプライズとなり株価を暴落させたが、今月上旬の決算発表で、23年3月期の営業利益が前期比約10倍の87億円と急回復予想を示したことで、一気に買い戻しが進んだ経緯がある。足もとでは依然として貸株調達による空売りの買い戻し圧力が働いているとみられ、2000円近辺で売り物を吸収している。

■オリエンタルランド <4661>  18,700円  +355 円 (+1.9%)  11:30現在
 オリエンタルランド<4661>が続伸で戻り足を継続している。同社の株価は4月末を境に急速に下放れる展開となり、市場では「(下落時の)商いの増え方も異常で、一部のファンドのクローズに伴う投げ売りなどの影響が反映されたのではないか」(ネット証券マーケットアナリスト)といった指摘も出ていた。ただ、今月中旬以降は売りが出尽くし切り返す動きに転じている。岸田首相は6月にも観光促進政策に着手する可能性を示唆しており、テーマパーク最大手の同社にとっても風向きは変わりつつある。今月19日からは、1回当たり2000円を支払えば園内の対象アトラクションを時間指定で予約できるというシステム「ディズニー・プレミアアクセス」という新たなサービスを導入しており、これが収益回復に貢献するとの見方もある。

■電気興業 <6706>  2,572円  +46 円 (+1.8%)  11:30現在
 電気興業<6706>が続伸している。前週末20日の取引終了後、25年3月期に売上高430億円(22年3月期339億6800万円)、純利益20億円(同7億500万円)を目指す中期経営計画を発表しており、これが好感されている。既存事業で収益性を重視した事業運営を行うほか、ソリューションや高周波新領域など新規市場で約35億円の売上高の上乗せを目指す。

■三菱UFJ <8306>  730.2円  +4.4 円 (+0.6%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクは上値の重い展開。前週末の米国株市場ではバンク・オブ・アメリカ<BAC>やJPモルガン・チェース<JPM>など大手金融株が総じて軟調な値動きをみせた。米10年債利回りは、ここにきて米経済減速懸念から低下基調を示しており、前週末は取引終了時点で2.8%台を下回った。これは4月26日以来約3週間ぶりのことで、金融セクターはひところの運用環境向上への期待が後退している。東京市場でも米国事業を手掛けるメガバンクにとってはマイナス材料となっている。ただ今月中旬以降、各社の株価は調整を続けていたこともあり、目先は下値抵抗力も発揮しやすいタイミングにある。

■大和証券グループ本社 <8601>  619円  +3 円 (+0.5%)  11:30現在
 大和証券グループ本社<8601>が続伸。20日に提出された大量保有報告書で英系投資ファンドのシルチェスター・インターナショナル・インベスターズが5.06%の株式を保有する大株主として登場したことが明らかになった。シルチェスターは、物言う株主としても知られ、保有目的として「発行者に対して増配、自己株式の買い入れの頻度または総量、金庫株消却その他資本政策の変更を要求することがある」としている。

■FRONTEO <2158>  1,069円  -300 円 (-21.9%) ストップ安売り気配   11:30現在
 FRONTEO<2158>はウリ気配。300円安はストップ安となる1069円に張りついている。前週末20日の取引終了後に23年3月期業績予想を発表。営業利益を前期比41.9%減の10億円とし、年間配当予想については前期比4円減の3円とする見通しを示した。前期が大幅増益で3期ぶり復配を果たすなど好調だっただけに、今期見通しを嫌気した売りが膨らんでいるようだ。26年3月期に向けた中期戦略の達成を目指し、今期を体制整備の年と位置付けて人的投資を中心に積極的に投資を行っていく方針。同時に発表した22年3月期決算では、営業利益は前の期比3.4倍の17億2100万円だった。企業の旺盛なデジタル投資が追い風となったほか、販管費の削減が奏功したことが利益を大きく押し上げた。

■ヘリオス <4593>  645円  -150 円 (-18.9%) ストップ安売り気配   11:30現在
 ヘリオス<4593>がストップ安の645円水準でウリ気配となっている。前週末20日の取引終了後、日本国内で行っている脳梗塞急性期を対象とした体性幹細胞再生医薬品 HLCM051の有効性及び安全性を検討するプラセボ対照二重盲検第2/3相試験について、Global Recovery(全般的機能回復)ではHLCM051投与群とプラセボ投与群間に統計的な有意差が認められたものの、Excellent Outcome(優れた転帰)では有意差が認められなかったと発表しており、これが嫌気されている。なお、同社では今後、引き続き治験データの詳細解析を行うとともに、規制当局と相談を重ねながら、先駆け審査指定制度の枠組みのなかで申請に向けた協議を進めるとしている。

■ヘッドウォータース <4011>  3,850円  +700 円 (+22.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ヘッドウォータース<4011>がストップ高の3850円水準でカイ気配となっている。前週末20日の取引終了後、米エヌビディア<NVDA>の日本法人が新たに設立した「NVIDIA DX アクセラレーションプログラム」に参画し、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進において協業を開始すると発表したことが好感されている。エヌビディアの「DX アクセラレーションプログラム」は、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するためのプログラム。同社はこれまでもエヌビディア製品を活用したIoTやエッジコンピューティングと同社の技術力を生かしたエッジAIシステムを提案しているが、今回同プログラムに参画することでエヌビディアとの協業を更に強化し、エッジAI、軽量機械学習、クラウドネイティブ連携などを活用してDXコンサルティングから開発、運用までを支援するとしている。

■ミューチュアル <2773>  881円  +150 円 (+20.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ミューチュアル<2773>はカイ気配。前週末20日の取引終了後、マーキュリアホールディングス<7347>の子会社であるマーキュリアインベストメント系のエムズがミュチュアルに対し、非公開化を目的にTOBを実施することを明らかにした。TOB価格を1株1800円としていることから、これにサヤ寄せする格好となっている。買い付け予定数は645万1762株(下限430万1200株、上限設定なし)で、買い付け期間は23日から7月14日まで。なお、TOB成立後に同社株は上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は20日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

■佐藤食品工業 <2814>  1,560円  +165 円 (+11.8%) 一時ストップ高   11:30現在
 佐藤食品工業<2814>が急伸。一時300円高はストップ高となる1695円まで買われた。前週末20日の取引終了後、創業者の佐藤仁一氏が所有する同社株205万1790株(発行済み株数の32.74%)を無償で取得すると発表しており、これを材料視した買いが入っているようだ。佐藤仁一氏の逝去に伴い、同氏の遺言に基づいて遺言執行者から同社に対し株式の無償譲渡の通知があったという。会社側では、株主価値の向上と将来的に有効利用を図るため、これに応じることにしたとしている。なお、23年3月期の配当予想に変更はない。

●ストップ高銘柄
 リリカラ <9827>  434円  +80 円 (+22.6%) ストップ高   11:30現在
 セカンドX <5028>  3,285円  +503 円 (+18.1%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 など、2銘柄

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