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【材料】児玉化学工業---22年3月期は2ケタ増収増益、全セグメントの売上高が増加

児玉化 <日足> 「株探」多機能チャートより

児玉化学工業<4222>は13日、2022年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比8.1%増の148.84億円、営業利益が同33.2%増の6.77億円、経常利益が同64.5%増の5.79億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同19.2%増の4.17億円となった。

自動車部品事業の売上高は前年同期比6.56億円増の84.50億円、セグメント利益は4.47億円となった。国内自動車部門においては、新型コロナウイルス感染症の再拡大、半導体等部品供給不足の影響で年度後半より減産傾向が続き売上高が減少したが、年度前半において国内・海外向けSUV車を中心に需要が順調に推移し同社の売上高は微増となった。海外自動車部門においても、同様に新型コロナウイルス感染症の影響は残る状況ではあるが、タイのECHO AUTOPARTS(THAILAND) CO.,LTD.については、前年度と比べ回復基調となり売上高は増加した。

住宅設備・冷機部品事業の売上高は同2.38億円増の52.91億円、セグメント利益は5.56億円となった。国内住宅設備部門においては、住宅リフォーム需要の緩やかな増加が継続していることによるオリジナル洗面化粧鏡の好調、引き続きのDIY等の巣篭り需要が好調を継続、加えて業務用空調部品が増加し、売上高は増加した。海外冷機部品部門においては、タイのTHAI KODAMA CO.,LTD.は冷機部品が、新型コロナウイルス感染症の影響もあり売上高は微減となった。ベトナムのTHAI KODAMA(VIETNAM)CO.,LTD.は引き続き業務用冷蔵庫部品が好調に推移し、売上高は増加した。

アドバンスドマーケット事業の売上高は同2.22億円増の11.42億円、セグメント利益は1.21億円となった。ゲームソフトパッケージの事業で、昨年需要期ほどの増加は無かったが、新規に参入したIT機器事業や植物工場向けなどの事業の売上が寄与し増収となった。一方で、事業拡張のための先行的な費用などが必要であったため、利益率10%以上を確保したが、減益となった。

2023年3月期の連結業績予想については、売上高が前期比6.1%増の158.00億円、営業利益が同18.0%増の8.00億円、経常利益が同46.8%増の8.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同55.8%増の6.50億円を見込んでいる。

《SI》

 提供:フィスコ

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