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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):日東工、レオパレス、Jトラスト

日東工 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日東工業 <6651>  1,986円  +400 円 (+25.2%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 日東工業<6651>がストップ高の1986円水準でカイ気配となっている。前週末13日の取引終了後に発表した23年3月期の連結業績予想で、売上高1450億円(前期比9.2%増)、営業利益96億円(同11.1%増)、純利益67億円(同1.4%増)と増収増益を見込み、年間配当予想を前期比127円増の177円を予定していることが好感された。新型コロナウイルス感染拡大の市況影響が緩やかに回復していく前提のほか、材料調達難も徐々に緩和されると予想。なお、22年3月期決算は、売上高1327億3500万円(前の期比3.7%減)、営業利益86億3700万円(同30.0%減)、純利益66億700万円(同25.1%減)だった。

■レオパレス21 <8848>  254円  +50 円 (+24.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 レオパレス21<8848>は急騰。2018年に発覚した界壁施工不備問題で業績が低迷したが、中核事業である賃貸事業への経営資源の集中投入やコスト削減策が奏功し、業績は大幅改善傾向にある。きょう午前9時ごろに発表した22年3月期決算では、最終損益が4期ぶり黒字転換で着地。続く23年3月期業績予想でも最終2.1倍増益の見通しを示した。あわせて、22年3月期に債務超過を解消する見込みとなったことも明らかにしており、これら発表を好感した買いが流入している。

■Jトラスト <8508>  360円  +70 円 (+24.1%)  本日終値
 13日に決算を発表。「今期最終を3.2倍上方修正」が好感された。
 Jトラスト <8508> [東証S] が5月13日大引け後(16:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。22年12月期第1四半期(1-3月)の連結最終利益は前年同期比28.2%増の36.2億円に伸びた。併せて、通期の同利益を従来予想の14.3億円→46億円(前期は11.2億円)に3.2倍上方修正し、増益率が27.3%増→4.1倍に拡大する見通しとなった。
  ⇒⇒Jトラストの詳しい業績推移表を見る

■Dmミックス <7354>  1,972円  +380 円 (+23.9%) 一時ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率3位
 13日に決算を発表。「1-3月期(1Q)最終は87%増益で着地」が好感された。
 ダイレクトマーケティングミックス <7354> [東証P] が5月13日大引け後(15:01)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。22年12月期第1四半期(1-3月)の連結最終利益は前年同期比87.1%増の17.3億円に拡大し、通期計画の34.3億円に対する進捗率は50.5%に達し、さらに前年同期の28.8%も上回った。
  ⇒⇒Dmミックスの詳しい業績推移表を見る

■上組 <9364>  2,698円  +500 円 (+22.8%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率5位
 上組<9364>はストップ高に買われ年初来高値を更新。前週末13日の取引終了後、25年3月期を最終年度とする中期経営計画の目標数値について、売上高を2800億円から3100億円へ、営業利益を300億円から330億円へ上方修正したことが好感された。従来は不透明な新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し保守的な目標を設定したが、物流市場は総じて底堅く業績の堅調推移を踏まえ、新たに「DX(デジタルトランスフォーメーション)による事業の強化」を重点戦略に追加し、計画目標値を引き上げたという。また、30%を目安としていた連結配当性向を40%へ引き上げ、自社株買いなどを合わせた総還元性向90%を実施するとした。同時に発表した23年3月期業績予想は、売上高2700億円(前期比3.2%増)、営業利益295億円(同3.4%増)、純利益220億円(同5.5%増)と2期連続で最高益更新を見込み、年間配当予想は前期比5円増の78円を予定している。なお、22年3月期の連結決算は、売上高2616億8100万円(前の期比9.3%増)、営業利益285億2400万円(同16.7%増)、純利益208億6100万円(同16.3%増)となり、営業利益が従来予想の265億円を上回って着地した。あわせて、自社株買いを実施すると発表したことも好材料視された。上限を500万株(発行済み株数の4.36%)、または110億円としており、取得期間は5月16日から12月23日まで。同時に、5月24日付で自社株677万株(発行済み株数の5.3%)を消却すると発表した。消却後の発行済み株数は1億2072万6837株となる予定だ。

■パークシャ <3993>  2,125円  +392 円 (+22.6%) 一時ストップ高   本日終値
 PKSHA Technology<3993>は寄り付き大口の買い注文が入り、気配値で株価を切り上げる展開となった。同社が前週末13日取引終了後に発表した22年9月期上期(21年10月~22年3月)の決算は営業利益が前年同期比91%増の9億1600万円と大幅な伸びをみせており、これを好感する買いを呼び込んでいる。同社は通期の営業利益を10億円(前期比40%増)と急拡大を見込んでいるが、上期時点で既に進捗率は9割を超えており、これが株価を強く刺激している。前週12日に年初来安値1686円をつけるなど底値圏にあり、値ごろ感も強く意識されたようだ。

■イーレックス <9517>  2,187円  +400 円 (+22.4%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率6位
 イーレックス<9517>はストップ高。同社は4月11日に2190円の年初来高値をつけているが、その更新が目前という状況にある。余剰電力を買い取り再販する電力小売り事業を行うが、バイオマス発電所も複数運営するなど再生可能エネルギー関連の一角としてマーケットの注目度が高い。足もとの業績も好調で、改めて脚光を浴びている。前週末13日取引終了後に発表した23年3月期の業績見通しは、減収予想ながら営業利益が前期比19%増の149億円と大幅増益を見込んでいる。これが買い手掛かり材料となったが、株式需給面では貸株調達による空売り買い戻しを誘発したとみられ、上げ足が一気に加速した。

■三井松島HD <1518>  2,345円  +400 円 (+20.6%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率7位
 三井松島ホールディングス<1518>に人気集中、ストップ高に買われた。株価は前週に75日移動平均線近辺でもみ合っていたが、きょうはマドを開けて一気に上放れる展開にある。前週末13日に発表した22年3月期決算は石炭市況の高騰を背景に営業利益が前の期比4.3倍となる84億1700万円と急拡大、過去最高利益を更新した。更に、続く23年3月期も大幅増益基調は変わらず、前期比70%増の143億円を見込んでおり、これがポジティブサプライズとなった。また、株主還元にも極めて積極的だ。今期の年間配当は前期比倍増の160円を計画しており、配当利回りは前週末終値換算で8%を超えていることで、物色人気を増幅させている。

■ウィズメタク <9260>  2,974円  +500 円 (+20.2%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率9位
 西本Wismettacホールディングス<9260>がストップ高の2974円に買われた。前週末13日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について、売上高を2400億円から2540億円(前期比19.1%増)へ、営業利益を50億円から90億円(同23.3%増)へ、純利益を33億円から60億円(同19.3%増)へ上方修正し、あわせて中間・期末各35円の年70円としていた配当予想を中間65円・期末60円の年125円としたことが好感された。従来予想では、価格競争などによる価格調整局面が想定されることに加えて、原材料及び海上運賃を中心とした費用の増加などが粗利益に影響することを想定していたが、第1四半期において、主力の北米地域を中心にタイトな需給バランスを反映した価格調整などにより、原価の上昇も一定程度吸収可能な利益水準で推移していることが要因としている。同時に発表した第1四半期(1~3月)決算は、売上高590億500万円(前年同期比32.3%増)、営業利益29億200万円(同2.6倍)、純利益21億6300万円(同2.4倍)だった。北米・欧州地域を中心に新型コロナウイルス関連の規制緩和に伴い経済活動が促進され消費需要が回復し、主にアジア食グローバル事業が伸長した。

■ミダックHD <6564>  2,496円  +418 円 (+20.1%)  本日終値
 13日に決算を発表。「今期経常は32%増で8期連続最高益更新へ」が好感された。
 ミダックホールディングス <6564> [東証P] が5月13日大引け後(15:30)に決算を発表。22年3月期の連結経常利益は前の期比18.4%増の21.8億円に伸び、23年3月期も前期比31.9%増の28.8億円に拡大を見込み、8期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。8期連続増収、増益になる。
  ⇒⇒ミダックHDの詳しい業績推移表を見る

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