市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):NTTデータ、JFEコンテ、プロルート

NTTデータ <日足> 「株探」多機能チャートより
■NTTデータ <9613>  2,440円  -20 円 (-0.8%)  本日終値
 NTTデータ<9613>は荒い値動き。日本電信電話<9432>とNTTデータがこの日午後1時から共同記者会見を行うことが午前中の時点で伝わっており、これを受けてマーケットではTOB思惑が急速に台頭。NTTデータは時価総額3兆円前後の大型株でありながら、一時17%超高に買われる場面があった。ただ、後場寄り後は上げ幅を縮める動きとなり、同社が午後1時にNTTグループの海外事業統合に関するリリースを発表すると思惑で買っていた向きの失望売りを誘い一転マイナス圏に。その後は、前週末終値を小幅に下回る水準での推移を続けた。

■JFEコンテイナー <5907>  5,520円  +705 円 (+14.6%) ストップ高   本日終値
 JFEコンテイナー<5907>がストップ高。前週末6日の取引終了後、株式交換によってジェイ エフ イー ホールディングス<5411>の傘下企業であるJFEスチールの完全子会社になると発表。三角株式交換の方法により、JFEコンテ株1株に対し、JFE株3.9株を割り当て交付するとしており、これをもとにした理論価格にサヤ寄せする格好となった。効力発生日は8月1日。今回の子会社化により、中長期的な視点に基づく事業運営を可能にするとともに、意思決定の迅速化を図る狙い。なお、JFEコンテは7月28日付で上場廃止となる予定だ。

■プロルート丸光 <8256>  113円  +11 円 (+10.8%)  本日終値
 6日に決算を発表。「前期最終が一転赤字で下振れ着地・今期は黒字浮上へ」が好感された。
 プロルート丸光 <8256> [東証S] が5月6日大引け後(15:00)に決算を発表。22年3月期の連結最終損益は6億0100万円の赤字(前の期は1400万円の黒字)に転落したが、従来予想の1億3000万円の黒字を下回り、黒字予想から一転して赤字で着地。23年3月期は1000万円の黒字にV字回復する見通しとなった。
  ⇒⇒プロルート丸光の詳しい業績推移表を見る

■すららネット <3998>  1,104円  +93 円 (+9.2%)  本日終値
 すららネット<3998>が急反発。前週末6日の取引終了後に発表した第1四半期(1~3月)連結決算が、売上高5億5900万円、営業利益2億3100万円、純利益1億6600万円となり、前年同期は単独決算のため比較はないものの、単独決算との比較では実質12%増収、26%営業増益となったことが好感された。新型コロナウイルス感染症拡大に伴う通塾の自粛により、塾マーケットでは生徒数が減少したものの、20年度から始まった政府のGIGAスクール構想などの効果で学校マーケットは堅調だった。なお、22年12月期通期業績予想は、売上高24億2600万円、営業利益4億7600万円、純利益3億500万円の従来見通しを据え置いている。

■ミズホメディー <4595>  2,194円  +144 円 (+7.0%)  本日終値
 ミズホメディー<4595>が後場一段高。正午ごろ、22年12月期の単独業績予想について、売上高を97億900万円から119億5900万円へ、営業利益を45億2000万円から64億9800万円(前期比3.0%減)へ、純利益を32億2500万円から45億9800万円(同4.5%減)へ上方修正し、あわせて中間40円・期末62円の年102円を予定していた配当予想を中間50円・期末95円の年145円へ引き上げたことが好感された。会計基準の変更に伴い売上高について前期との比較はないものの、第1四半期に新型コロナウイルス感染症の新規感染者数の高止まりが継続した影響で、遺伝子検査キットの需要が予想を大きく上回ったことが要因としている。

■TOA <6809>  819円  +46 円 (+6.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
 TOA<6809>は大幅に5日続伸。岩井コスモ証券は6日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は900円とした。同社は業務用音響システムやセキュリティ製品を展開。22年3月期の連結営業利益は原材料価格の高騰や販管費の増加で前の期比5.8%減となったが、23年3月期は前期比34.3%増の29億円を見込む。中期経営計画では、26年3月期に同利益45億円を目指している。今期配当は前期比で2倍となる40円を計画。株価は今期予想配当利回りで4.8%前後の水準にあり、見直し余地は大きいとみている。

■リリカラ <9827>  316円  +16 円 (+5.3%)  本日終値
 リリカラ<9827>はマドを開けて急伸。前週末6日の取引終了後、22年12月期第1四半期(1~3月)の決算を発表。営業利益が前年同期比4.7倍の4億2700万円となっており、これを好感した買いが入ったようだ。新設住宅着工戸数が堅調に推移するなか、製品の見本帳を増刷発行して拡販に努めたことが奏功した。売上高については会計基準変更の影響で単純比較はできないものの、前年同期実績(84億7100万円)からほぼ横ばいの84億5700万円で着地した。

■AMGホールディングス <8891>  953円  +40 円 (+4.4%)  本日終値
 AMGホールディングス<8891>が後場プラスに転換。午後1時30分ごろ、集計中の22年3月期連結業績について、売上高が160億円から163億5900万円(前の期比24.8%増)へ、営業利益が10億円から14億2000万円(同44.5%増)へ、純利益が6億7000万円から8億8100万円(同51.7%減)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。従来予想では、新型コロナウイルスの感染再拡大、商品や資材の供給不足による工事の遅れなどを考慮していたが、住宅や商業建築の需要が底堅く推移したことや、商品や資材の供給不足の影響が限定的であったという。また、各連結子会社における販売価格や原価の見直し、経費の抑制などを行ったことも寄与した。

■テクノスマート <6246>  1,445円  +50 円 (+3.6%)  本日終値
 テクノスマート<6246>が大幅高。同社はフィルム用や電子部品用の塗工装置などを主力展開し、足もとの業績は会社側の想定を上回って好調に推移している。前週末6日取引終了後に22年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の11億7000万円から16億円(前の期8億3600万円)に大幅増額した。これを評価する形で投資資金が流入した。また、好業績を背景に株主還元も強化、年間配当を従来計画の20円から15円も増額し、35円(前の期実績は18円)とすることも発表しており、これが物色人気を増幅させた。

■中西製作所 <5941>  1,313円  +40 円 (+3.1%)  本日終値
 中西製作所<5941>は9日続伸。午後12時20分ごろ、集計中の22年3月期単独業績について、売上高が290億円から300億円へ、営業利益が10億6200万円から16億円へ、純利益が7億4200万円から11億円へそれぞれ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。期末にかけて中小型案件の受注に成功したことに加えて、デリバリーを中心とした外食関連の顧客が積極的な設備投資を行うなど需要が増加したことが寄与した。なお、収益認識に関する会計基準を適用するため、前の期との単純比較はできない。

●ストップ高銘柄
 JFEコンテイナー <5907>  5,520円  +705 円 (+14.6%) ストップ高   本日終値
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 JUKI <6440>  747円  -150 円 (-16.7%) ストップ安   本日終値
 イルグルム <3690>  757円  -150 円 (-16.5%) ストップ安   本日終値
 など、3銘柄

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均