【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:特殊陶、アルプスアル、日立
特殊陶 <日足> 「株探」多機能チャートより
日本特殊陶業<5334>がカイ気配で始まり一気に株価水準を切り上げてきた。前週28日取引終了後に発表した22年3月期決算は営業利益が前の期比59%増の755億1200万円と急拡大したが、更に23年3月期も大幅増益トレンドを継続、前期比27%増の960億円を見込んでおり、これを評価する買いを呼び込んでいる。営業利益は2期連続の過去最高利益更新となる。世界的に旺盛な半導体設備等需要を背景に半導体関連部品が好調を極めており、同社の収益環境に吹く追い風が強まっている。
■アルプスアルパイン <6770> 1,300円 +145 円 (+12.6%) 11:30現在 東証プライム 上昇率5位
アルプスアルパイン<6770>がマドを開けて急伸。前週28日の取引終了後に23年3月期業績予想を発表し、売上高を前期比4.0%増の8350億円、営業利益を同34.9%増の475億円とした。配当予想も前期比20円増の40円(中間・期末それぞれ20円)を見込んでおり、良好な今期見通しを好感した買いが入っているようだ。同時に発表した22年3月期決算は、売上高が前の期比11.8%増の8028億5400万円、営業利益が同2.7倍の352億800万円だった。新車生産が回復基調となったことをはじめ、ゲーム市場やスマートフォン市場の好調を追い風に電子部品の販売が増加した。あわせて、上限を250万株(発行済み株数の1.21%)、または25億円とする自社株買いを実施すると発表した。取得期間は5月2日から6月17日まで。
■伯東 <7433> 2,580円 +276 円 (+12.0%) 11:30現在 東証プライム 上昇率6位
伯東<7433>は続急伸している。4月28日の取引終了後、上限を80万株(発行済み株数の4.05%)、または18億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これが好感されている。取得期間は22年5月1日から23年4月30日まで。あわせて、5月16日付で100万株の自社株を消却すると発表している。同時に発表した23年3月期連結業績予想は、売上高1970億円(前期比2.9%増)、営業利益70億円(同4.2%減)、純利益50億円(同0.6%増)を見込む。半導体製造関連の活発な設備投資により、引き続き真空機器やプリント基板製造装置の好調が予想されるほか、車載用途ICの伸長を見込む。なお、22年3月期決算は、売上高1914億9500万円(前の期比15.8%増)、営業利益73億400万円(同91.9%増)、純利益49億7000万円(同62.2%増)だった。
■エンプラス <6961> 3,120円 +333 円 (+12.0%) 11:30現在 東証プライム 上昇率7位
エンプラス<6961>が急騰。全体相場は売り買い錯綜のなか日経平均株価がプラス圏とマイナス圏を往来する不安定な値動きとなっているが、そのなか同社株はカイ気配スタートで寄り後も上げ幅を広げる異彩高の展開に。一時13.7%高と値を飛ばし約3カ月半ぶりに年初来高値を更新した。精密プラスチック加工のトップメーカーで光拡散レンズなど光学製品では高い技術と競争力を誇っている。前週28日取引終了後に発表した22年3月期決算は営業利益が前の期比70%増の36億円と急拡大、これは従来計画を12%強も上振れしての着地となった。更に23年3月期は前期比17%増の42億円と2ケタ増益を見込むほか、年間配当も前期実績に2円50銭上乗せの50円を計画している。
■手間いらず <2477> 4,980円 +370 円 (+8.0%) 11:30現在 東証プライム 上昇率10位
28日に決算を発表。「1-3月期(3Q)経常は12%増益」が好感された。
手間いらず <2477> [東証P] が4月28日大引け後(15:00)に決算を発表。22年6月期第3四半期累計(21年7月-22年3月)の経常利益(非連結)は前年同期比0.1%減の8.7億円となり、通期計画の11億円に対する進捗率は79.3%に達し、5年平均の74.3%も上回った。
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■リオン <6823> 2,452円 +164 円 (+7.2%) 11:30現在
28日に決算を発表。「今期経常は9%増で2期連続最高益更新へ」が好感された。
リオン <6823> [東証P] が4月28日大引け後(15:00)に決算を発表。22年3月期の連結経常利益は前の期比39.8%増の32.1億円に拡大し、23年3月期も前期比9.0%増の35億円に伸びを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。
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■スカパーJ <9412> 449円 +29 円 (+6.9%) 11:30現在
28日に決算を発表。「今期経常は6%増益へ」が好感された。
スカパーJSATホールディングス <9412> [東証P] が4月28日大引け後(15:00)に決算を発表。22年3月期の連結経常利益は前の期比0.2%減の203億円になったが、23年3月期は前期比5.9%増の215億円に伸びる見通しとなった。
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■タムロン <7740> 2,451円 +154 円 (+6.7%) 11:30現在
タムロン<7740>が大幅続伸している。4月28日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について、売上高を610億円から624億円へ、営業利益を76億円から85億円へ、純利益を52億1000万円から58億4000万円へ上方修正したことが好感されている。会計基準の変更に伴い前期との比較はないものの、第1四半期決算が写真関連事業や監視&FA関連事業の好調により計画を上回って進捗したことに加えて、円安の進行などを考慮したという。なお、第2四半期以降の想定為替レートは1ドル=120円(従来想定110円)、1ユーロ=133円(同128円)としている。同時に発表した第1四半期(1~3月)決算は、売上高138億2000万円、営業利益20億8000万円、純利益17億2100万円だった。
■ISID <4812> 3,965円 +235 円 (+6.3%) 11:30現在
28日に決算を発表。「1-3月期(1Q)経常は46%増益で着地」が好感された。
ISID <4812> [東証P] が4月28日大引け後(15:00)に決算を発表。22年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比46.3%増の53.3億円に拡大し、1-6月期(上期)計画の71億円に対する進捗率は75.1%に達し、5年平均の53.3%も上回った。
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■牧野フライス製作所 <6135> 4,225円 +240 円 (+6.0%) 11:30現在
牧野フライス製作所<6135>が大幅続伸、前週28日に大陽線を立てて5日・25日移動平均線をまとめて上抜いたが、きょうはそこからマドを開けて値を飛ばし、1月5日につけた4210円の年初来高値を約4カ月ぶりに更新する人気となった。マシニングセンタを強みとする工作機械メーカー大手で、自動車や航空機向けで高水準の需要を捉え業績は急回復歩調にある。前週28日取引終了後に発表した22年3月期決算で営業利益が113億円の黒字(前の期実績は36億1200万円の赤字)と赤字を脱却、従来計画は80億円の黒字でそこから33億円も上振れしての着地となった。更に23年3月期は前期比27%増の144億円を見込んでおり、今期も好調な業績見通しにあることを受け投資資金が集中した。今期の年間配当も前期実績の60円から90円の大幅増配となる150円を計画しており、3.5%を上回る配当利回りも魅力となる。
■三菱総合研究所 <3636> 4,150円 +230 円 (+5.9%) 11:30現在
28日に決算を発表。「今期経常を6%上方修正・2期ぶり最高益、配当も5円増額」が好感された。
三菱総合研究所 <3636> [東証P] が4月28日大引け後(16:00)に決算を発表。22年9月期第2四半期累計(21年10月-22年3月)の連結経常利益は前年同期比54.9%増の100億円に拡大した。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の120円→125円(前期は115円)に増額修正した。
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■八十二銀行 <8359> 453円 +25 円 (+5.8%) 11:30現在
28日に発表した「4.08%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。
発行済み株式数(自社株を除く)の4.08%にあたる2000万株(金額で100億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は5月2日から23年3月31日まで。また、5月20日付で2000万株の自社株を消却する。
■三菱鉛筆 <7976> 1,326円 +71 円 (+5.7%) 11:30現在
28日に決算を発表。「1-3月期(1Q)経常は24%増益で着地」が好感された。
三菱鉛筆 <7976> [東証P] が4月28日大引け後(15:00)に決算を発表。22年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比23.7%増の34.8億円に伸び、通期計画の87億円に対する進捗率は40.0%となり、5年平均の36.4%とほぼ同水準だった。
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同時に発表した「0.86%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。
発行済み株式数(自社株を除く)の0.86%にあたる50万株(金額で8億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は5月9日から8月29日まで。また、9月20日付で100万株の自社株を消却する。
■日立製作所 <6501> 6,405円 +333 円 (+5.5%) 11:30現在
日立製作所<6501>が大幅続伸している。4月28日の取引終了後に上限を5000万株(発行済み株数の5.17%)、または2000億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これが好感されている。取得期間は22年5月2日から23年3月31日まで。株主への利益還元の拡充を図ることが目的という。同時に発表した23年3月期連結業績予想は、売上高9兆5000億円(前期比7.4%減)、調整後営業利益7000億円(同5.2%減)、純利益6000億円(同2.8%増)を見込む。デジタルシステム&サービス、グリーンエナジー&モビリティ、コネクティブインダストリーズの主力3事業は増収増益を見込むものの、日立建機<6305>の一部株式及び日立金属<5486>の売却など上場子会社再編により減収、営業減益を見込む。なお、年間配当予想は未定(前期125円)としている。
■シンプレクス <4373> 1,801円 +83 円 (+4.8%) 11:30現在
シンプレクス・ホールディングス<4373>が軟調地合いに抗して大幅高、一時8.4%高の1863円まで駆け上がり、1900円近辺を横に走る25日移動平均線とのマイナスカイ離を急速に縮めている。大手金融向けを中心にシステム開発を行うが、DXコンサルティングから運用サービスまで幅広く手掛けているのが強み。前週28日取引終了後に発表した22年3月期の営業利益は前の期比41%増の63億6200万円と急増、21年3月期に同利益は3.7倍の高変化をみせており、発射台が高かったにもかかわらず、4割強の増益を達成したことは高く評価される。23年3月期については前期比7%増の67億7700万円と伸び率こそ鈍化するものの利益成長トレンドを維持する見通しで、連続最高益更新予想。また、初配当に漕ぎつけた前期から更に2円増配となる25円を計画していることも株高を後押ししている。
■新京成電鉄 <9014> 2,599円 +500 円 (+23.8%) ストップ高買い気配 11:30現在
新京成電鉄<9014>はカイ気配。前週28日の取引終了後、京成電鉄<9009>が株式交換により同社を完全子会社化すると発表した。新京成株1株に対し、京成株0.82株を割り当て交付するとしており、これをもとにした理論価格を意識した値動きとなっているようだ。実施予定日は9月1日。今回の子会社化により、千葉県北西部における事業基盤の強化をはじめ、経営資源の相互活用による競争力強化や事業規模の拡大、スケールメリットを生かした効率的な協働体制の実現といったシナジーを見込む。なお、新京成は8月30日付で上場廃止となる見通しだ。
●ストップ高銘柄
中央製作所 <6846> 1,530円 0 円 (0.0%) ストップ高 11:30現在
など、2銘柄
●ストップ安銘柄
なし
★4月29日~5月5日に「ゴールデンウイーク特集」などを一挙、“42本”配信します。ご期待ください。
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