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【注目】明日注目すべき【好決算】銘柄 アルプスアル、大平金、日電子 (28日大引け後 発表分)

アルプスアル <日足> 「株探」多機能チャートより

 28日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 アルプスアル <6770> [東証P]  ★前期経常が上振れ着地・今期は18%増益、20円増配へ
 ◆22年3月期の連結経常利益は前の期比3.0倍の402億円に急拡大し、従来予想の305億円を上回って着地。続く23年3月期も前期比17.9%増の475億円に伸びる見通しとなった。前期上振れはゲーム機やモバイル機器向けコンポーネント製品の好調に加え、円安によるプラス効果が要因。今期は新製品の立ち上がりやコスト改革の継続を背景に、モジュール・システム事業の業績が好転する見込み。
  同時に、今期の年間配当は前期比20円増の40円に大幅増配する方針とした。併せて、発行済み株式数の1.21%にあたる250万株または25億円を上限に自社株買いを実施すると発表。

 シミックHD <2309>   ★今期経常を34%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆22年9月期上期(21年10月-22年3月)の連結経常利益は前年同期比2.6倍の61.6億円に急拡大して着地。新型コロナウイルス感染症のワクチン開発や接種支援業務などが引き続き好調だったことが寄与。
  併せて、通期の同利益を従来予想の58億円→78億円に34.5%上方修正。増益率が13.9%増→53.2%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

 アズーム <3496> [東証G]  ★上期経常は67%増益で上振れ着地
 ◆22年9月期上期(21年10月-22年3月)の連結経常利益は前年同期比67.1%増の4.2億円に拡大し、従来予想の3.3億円を上回って着地。遊休不動産活用事業で月極駐車場サブリースサービスが拡大し、売上高が計画を上回ったことが寄与。業務システム開発による人件費の抑制や経費削減なども上振れに貢献した。
  併せて、発行済み株式数の0.68%にあたる2万株または1億円を上限に自社株買いを実施すると発表。

 ラサ工 <4022> [東証P]  ★前期経常を31%上方修正・4期ぶり最高益、配当も20円増額
 ◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の27億円→35.5億円に31.5%上方修正。増益率が1.9%増→34.0%増に拡大し、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。半導体向け高純度リン酸や化合物半導体向けの高純度無機素材の販売が好調だったことが寄与。原料価格高騰に伴う値上げや一部凝集剤の市況上昇、コスト削減の進展も上振れにつながった。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の50円→70円(前の期は45円)に大幅増額修正した。

 住友ファーマ <4506> [東証P]  ★前期最終を一転微増益に上方修正・最高益更新へ
 ◆22年3月期の連結最終利益を従来予想の370億円→564億円に52.4%上方修正。従来の34.2%減益予想から一転して0.3%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。条件付対価公正価値の変動額で費用がマイナスとなるほか、円安進行で多額の為替差益を計上したことが要因。

 高砂香 <4914> [東証P]  ★前期経常を一転39%増益に上方修正・5期ぶり最高益、配当も20円増額
 ◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の72億円→101億円に40.3%上方修正。従来の1.1%減益予想から一転して38.7%増益を見込み、一気に5期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。利益改善が想定より進んだことに加え、円安進行で為替差益が発生したことも利益を押し上げた。
  業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の50円→70円(前の期は55円)に大幅増額修正した。

 特殊陶 <5334> [東証P]  ★今期最終は16%増で2期連続最高益、36円増配へ
 ◆22年3月期の連結最終利益は前の期比56.9%増の602億円に拡大して着地。続く23年3月期も前期比16.4%増の701億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は自動車関連分野で各国の環境規制強化を背景に高付加価値製品などの販売が拡大する見込み。
  併せて、今期の年間配当は前期比36円増の138円に増配する方針とした。

 大平洋金属 <5541> [東証P]  ★前期経常を31%上方修正、配当も45円増額
 ◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の99.1億円→129億円に31.1%上方修正。増益率が3.0倍→3.9倍に拡大する見通しとなった。ニッケル市況の上昇が追い風になったほか、持ち分法による投資利益や円安による為替差益の増加も利益を押し上げた。
  業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の130円→175円(前の期は20円)に大幅増額修正した。

 アサカ理研 <5724> [東証S]  ★今期経常を一転70%増益に上方修正
 ◆22年9月期の連結経常利益を従来予想の3.1億円(予想レンジ中値)→7.5億円(同)に2.4倍上方修正。従来の30.3%減益予想から一転して70.3%増益見通しとなった。主力製品である貴金属と銅の価格が想定を上回る水準で推移していること寄与する。主要取引先の電子部品・デバイス工業分野の生産動向が堅調なうえ、環境事業の主力製品である銅ペレットの販売が伸びることも上振れにつながる。

 キャリアL <6070> [東証P]  ★前期経常を19%上方修正、配当も20円増額
 ◆22年3月期(13ヵ月の変則決算)の連結経常利益を従来予想の37億円→43.9億円に18.6%上方修正した。自治体向けBPO案件などの受注が想定以上に伸び、売上高が計画を上回ったことが利益を押し上げた。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の20円→40円(前の期は20円)に大幅増額修正した。

 タカトリ <6338> [東証S]  ★上期経常を一転2.8倍増益に上方修正・18期ぶり最高益更新へ
 ◆22年9月期上期(21年10月-22年3月)の連結経常利益を従来予想の1.8億円→6.8億円に3.7倍上方修正。従来の24.2%減益予想から一転して2.8倍増益を見込み、一気に18期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなった。パワー半導体の需要拡大を背景に、パワー半導体向けSiC材料切断加工装置の受注が伸びたことが寄与。ロット生産による製造コストの大幅削減や経費圧縮なども上振れに貢献した。

 日電子 <6951> [東証P]  ★前期経常を33%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も22円増額
 ◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の120億円→160億円に33.3%上方修正。増益率が83.2%増→2.4倍に拡大し、従来の3期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。電子顕微鏡や電子ビーム描画装置などの販売が好調だったことが寄与。為替の円安進行もプラスに働いた。
  業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の28円→50円(前の期は24円)に大幅増額修正した。

 ニチコン <6996> [東証P]  ★前期経常を2.8倍増益に33%上方修正
 ◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の64億円→85億円に32.8%上方修正。増益率が2.1倍→2.8倍に拡大する見通しとなった。アルミ電解コンデンサーが車載関連機器やインバータ関連機器向けに伸びたほか、xEV向け機器用フィルムコンデンサーや家庭用蓄電システムなどが好調だったことが寄与。円安進行もプラスに働いた。

 タムロン <7740> [東証P]  ★上期経常を一転1%増益に上方修正、通期も増額
 ◆22年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比51.6%増の21.2億円に拡大して着地。自社ブランドのミラーレスカメラ用交換レンズが新製品投入効果で好調に推移したことが寄与。監視カメラやFA用レンズの販売が先進国で伸びたことなども大幅増益に貢献した。
  併せて、通期の同利益を従来予想の76億円→85億円に11.8%上方修正。増益率が0.9%増→12.9%増に拡大し、15期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

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