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【材料】日電産は反落、23年3月期は営業利益22.5%増見込むも市場予想を下回る

日電産 <日足> 「株探」多機能チャートより
 日本電産<6594>が反落している。21日の取引終了後に発表した23年3月期の連結業績予想は、売上高2兆1000億円(前期比9.5%増)、営業利益2100億円(同22.5%増)、純利益1650億円(同20.6%増)を見込み、年間配当予想は前期比5円増の70円とする予定としたが、営業利益で2200億円強を見込む市場予想を下回るとの見通しであることが嫌気されている。

 受注が急拡大しているトラクションモーターシステムE-Axleは、今期後半からステランティスとの合弁会社による量産開始も寄与し順調に成長する見通し。原材料価格の高騰やサプライチェーンの混乱など不透明要因は多いものの、収益構造の改善なども貢献し営業利益は過去最高益の更新を見込む。想定為替レートは1ドル=110円、1ユーロ=125円としている。

 なお、22年3月期決算は、売上高1兆9181億円(前の期比18.5%増)、営業利益1714億8700万円(同7.2%増)、純利益1368億7000万円(同12.2%増)だった。

 同時に、上限を550万株(発行済み株数の0.95%)、または500億円とする自社株買いを実施すると発表した。取得期間は22年4月22日から23年1月24日までで、経営環境の変化に応じた機動的な資本政策を遂行するためとしている。

出所:MINKABU PRESS

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