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【市況】18日の米国市場ダイジェスト:NYダウ39ドル安、急速な利上げを警戒

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウ39ドル安、急速な利上げを警戒

米国株式市場は続落。ダウ平均は39.54ドル安の34411.69ドル、ナスダックは18.72ポイント安の13332.36で取引を終了した。4月の建設企業のセンチメントが悪化したほか、世銀が2022年の世界経済成長率を引き下げたため、寄り付き後、下落。加えて、連邦準備制度理事会(FRB)が5月連邦公開市場委員会(FOMC)で大幅利上げに踏み切るとの憶測が一段と強まり金利が上昇したため下げ幅を拡大した。同時に、押し目からは値ごろ感による買いも見られ一時上昇に転じる局面もあったがプラス圏を維持できず、戻り売りに押される展開となった。セクター別では、自動車・自動車部品や半導体・同製造装置が上昇した一方、医薬品・バイオテクが下落。

エネルギー資源会社のオキシデンタル・ペトロリアム(OXY)や石油会社のエクソン(XOM)は原油価格の上昇が業績に寄与するとの期待に上昇。銀行のバンク・オブ・アメリカ(BAC)は1-3月期決算で調整後の1株当たり利益が予想を上回ったため、上昇した。また、衣料小売りのギャップ(GPS)はアナリストの投資判断引上げで上昇。一方で、金融サービスのチャールズ・シュワブ(SCHW)は1-3月期決算で1株当たり利益が市場予想を下回ったことに失望し、売られた。航空会社のユナイテッド(UAL)はアナリストの投資判断引き下げで下落。

セントルイス連銀のブラード総裁は、インフレが非常に高過ぎるため、金利を中立水準にかなり速やかに戻す必要があると主張した。

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■NY為替:ドル強含み、米5月FOMCでの50BP利上げ織り込む

18日のニューヨーク外為市場でドル・円は、126円44銭から126円99銭まで上昇し、126円98銭で引けた。米4月NAHB住宅市場指数は4カ月連続で低下したため、一時ドル買いが弱まったが、今週予定されているパウエル議長を始め連邦準備制度理事会(FRB)の高官の講演やイベントでの発言などで5月連邦公開市場委員会(FOMC)での0.5%ポイントの利上げが実施される可能性は一層高まるとの見方でドル買いが強まった。日米金利差拡大で円売りも継続。

ユーロ・ドルは1.0814ドルから1.0770ドルまで下落し、1.0783ドルで引けた。ユーロ・円は136円65銭まで下落後、136円95銭まで上昇。ポンド・ドルは1.3045ドルから1.3005ドルまで下落した。ドル・スイスは0.9423フランから0.9453フランまで上昇した。


■NY原油:続伸で107.61ドル、供給不安は払しょくされず

NY原油先物6月限は、4日続伸(NYMEX原油6月限終値:107.61 ↑1.23)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は、前営業日比+1.23ドルの107.61ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは105.43ドル-109.20ドル。アジア市場の終盤にかけて105.43ドルまで下げたが、ロシアとウクライナの戦争状態は長期化の様相を呈しており、供給不安は消えていないことから、押し目買いが入った。ニューヨーク市場の後半にかけて109.20ドルまで買われた。ただ、通常取引終了後の時間外取引ではドル高を意識して買いは一服し、107ドルを挟んだ水準で推移。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 38.85ドル +1.28ドル(+3.41%)
モルガン・スタンレー(MS) 86.48ドル +1.72ドル(+2.03%)
ゴールドマン・サックス(GS)329.88ドル +8.24ドル(+2.56%)
インテル(INTC) 46.64ドル +0.97ドル(+2.12%)
アップル(AAPL) 165.07ドル -0.22ドル(-0.13%)
アルファベット(GOOG) 2559.22ドル +14.16ドル(+0.56%)
フェイスブック(FB) 210.77ドル +0.59ドル(+0.28%)
キャタピラー(CAT) 229.92ドル +2.11ドル(+0.93%)
アルコア(AA) 89.45ドル +1.68ドル(+1.91%)
ウォルマート(WMT) 155.88ドル -1.20ドル(-0.76%)
《ST》

 提供:フィスコ

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