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【市況】15日の株式相場見通し=反落、2万7000円台再び割り込む展開に

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 15日の東京株式市場は目先売り圧力が優勢となり、日経平均株価は3日ぶりに反落し2万7000円台を割り込む可能性が高そうだ。前日はECB理事会の結果が発表されたが、量的緩和策を今夏に終了する見通しが強まったものの、欧州株市場は総じて堅調だった。しかし、米国株市場ではインフレに対する警戒感が再び強まり、米10年債利回りが2.8%台まで上昇し、ハイテクセクターなど中心に売りがかさんだ。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が2%あまりの下落となったほか、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3%近い急落をみせている。これを受けて東京市場でもリスクを回避する売りに押される公算が大きい。前日までの2営業日合計で日経平均は830円あまりの上昇を示しており、その反動も出やすいところ。きょうは週末ということもあり買い手控えムードが助長され、米株価指数先物の値動き次第では深押しも考えられる。

 14日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比113ドル36セント安の3万4451ドル23セントと反落。ナスダック総合株価指数は同292.508ポイント安の1万3351.079だった。

 日程面では、きょうは海外で3月の中国70都市の新築住宅価格動向、4月のNY連銀製造業景況指数、3月の米鉱工業生産指数・設備稼働率などが発表される。なお、米国市場は聖金曜日で休場。このほか、香港、フィリピン、シンガポール、タイなどアジア地域のほか、オーストラリア、ニュージーランド、更に欧州でもドイツ、フランス、英国などの各市場が休場となる。

出所:MINKABU PRESS

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