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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:イーガーディ、ローソン、東宝

イーガーディ <日足> 「株探」多機能チャートより
■イー・ガーディアン <6050>  3,200円  +469 円 (+17.2%) 一時ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 イー・ガーディアン<6050>が急反発している。12日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(21年10月~22年3月)連結業績について、売上高が53億4600万円から57億3900万円(前年同期比20.6%増)へ、営業利益が9億8800万円から11億7400万円(同35.3%増)へ、純利益が5億7400万円から9億4100万円(同95.2%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。市場拡大を背景にキャッシュレス決済、EC及び動画関連案件の拡大が継続し、ソーシャルサポート売り上げが好調に推移していることに加えて、広告運用代行業務の営業活動に注力した結果、アドプロセス売り上げの増加が続いたことが寄与した。

■HIOKI <6866>  7,330円  +1,000 円 (+15.8%) ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 HIOKI<6866>がストップ高。12日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について、売上高を315億円から340億円(前期比16.0%増)へ、営業利益を61億8000万円から70億1000万円(同21.9%増)へ、純利益を48億円から54億1000万円(同19.7%増)へ上方修正し、あわせて中間・期末各70円の年140円としていた配当予想を各80円の年160円(前期165円)としたことが好感されている。主要顧客である自動車及び電子部品業界で設備投資が積極的に行われていることを背景に、バッテリー、モーター、電子部品関連の計測器の需要が引き続き高い水準で推移し、受注高が伸長していることが要因としている。

■ビザスク <4490>  4,455円  +465 円 (+11.7%)  11:30現在
 ビザスク<4490>がカイ気配スタートで切り返しに転じ、75日移動平均線を足場に一気に上放れてきた。専門知識を持つアドバイザーと顧客企業をつなぐ、スポットコンサルティングを展開するが、足もとの業績は同業の米企業の買収効果もあり、トップラインの伸びが会社側の想定を上回って推移している。12日取引終了後、22年2月期業績予想の修正を発表、売上高は従来予想の34億円から37億200万円(前の期比2.3倍)に増額、今期2度目の上方修正でこれを評価する買いを呼び込んでいる。なお、営業損益は期初予想の2億3000万円の黒字から1億1200万円の赤字に修正しているが、売上高の上乗せを評価する動き。23年2月期は買収効果がフルに発現することで、売上高の拡大が一段と顕著となる見通し。

■ローソン <2651>  4,805円  +420 円 (+9.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 ローソン<2651>が大幅高で3日ぶりに反発している。12日夕方の日本経済新聞電子版で「ローソンは完全子会社の高級スーパー、成城石井(横浜市)を東京証券取引所に新規上場する方針を固めた」と報じられたことが好材料視されているようだ。記事によると、プライム市場への上場を目指し、早ければ年内にも東証に上場を申請するという。報道に対してローソンでは、「当社が発表したものではない。上場も含めて、企業価値向上に向けてさまざまな検討を行っているが、現時点で決定した事実はない」とコメントしている。

■アートSHD <3663>  902円  +67 円 (+8.0%)  11:30現在
 アートスパークホールディングス<3663>が大幅高で一気に900円台を回復してきた。グラフィック分野のクリエーター向けイラスト制作ソフトの販売を主力に車載向けやデジタル機器向けのソフト開発にも展開、業績は絶好調に推移し、21年12月期の78%営業増益に続き、22年12月期も41%増益を見込むなど急拡大トレンドにある。11日取引終了後、ワコム<6727>と資本・業務提携契約を締結したことを発表し注目を浴びたが、翌12日は全体地合い悪もあり、朝高後に売りを浴びて往って来いの状況となっていた。ただ、この提携を機にアートSHDのイラスト制作ソフトとワコムのソフト技術を連携させNFT分野への展開も見込まれる状況にあり、改めて投資資金が買い攻勢をかけている。

■日本毛織 <3201>  938円  +69 円 (+7.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位
 12日に決算を発表。「12-2月期(1Q)経常は52%増益で着地」が好感された。
 日本毛織 <3201> [東証P] が4月12日大引け後(15:00)に決算を発表。22年11月期第1四半期(21年12月-22年2月)の連結経常利益は前年同期比52.4%増の26.4億円に拡大し、通期計画の105億円に対する進捗率は25.2%に達し、5年平均の17.2%も上回った。
  ⇒⇒日本毛織の詳しい業績推移表を見る
 同時に発表した「4.07%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。
 発行済み株式数(自社株を除く)の4.07%にあたる300万株(金額で36億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は4月13日から9月30日まで。

■東宝 <9602>  4,705円  +320 円 (+7.3%)  11:30現在
 東宝<9602>が急反発。12日の取引終了後に発表した22年2月期決算で、営業収入が前の期比19.0%増の2283億6700万円、営業利益が同78.0%増の399億4800万円と大幅増収増益で着地しており、これを好感した買いが入っているようだ。コロナ禍からの回復を追い風に、「劇場版 呪術廻戦 0」「シン・エヴァンゲリオン劇場版」などの大ヒット作に恵まれたことが大きく貢献した。23年2月期も多くの話題作の公開を予定しており、今期業績予想については営業収入2320億円、営業利益380億円とした。会計基準の変更により対前期比増減率は記載していない。あわせて、25年2月期を最終年度とする中期経営計画を発表し、最終年度までに営業最高益(528億円)の更新を目指す方針を示した。また、創立100周年に向けた長期ビジョンとして、32年2月期に営業利益750億~1000億円とする目標も掲げた。

■ホギメディカル <3593>  3,300円  +170 円 (+5.4%)  11:30現在
 ホギメディカル<3593>が大幅高で3日ぶりに反発している。12日の取引終了後に発表した23年3月期連結業績予想で、売上高387億2000万円(前期比5.3%増)、営業利益65億1000万円(同6.1%増)、純利益45億7000万円(同4.6%増)を見込み、年間配当予想を前期比2円増の70円を予定していることが好感されている。引き続き「プレミアムキット」を中心に手術用キット製品が売上高を牽引することに加えて、価格改定効果も寄与する見通し。また、インドネシア製造子会社の内製化の推進や生産性の改善にも取り組むとしている。なお、22年3月期決算は、売上高367億7800万円(前の期比0.8%増)、営業利益61億3500万円(同8.9%増)、純利益43億7000万円(同11.9%減)だった。

■寿スピリッツ <2222>  6,690円  +320 円 (+5.0%)  11:30現在
 寿スピリッツ<2222>が大幅続伸している。12日の取引終了後に発表した売上状況で、第4四半期(1~3月)の概算売上高が92億7500万円となり、前年同期比で34.5%増となったことが好感されている。季節イベント商戦での販売強化など需要喚起に向けた対策強化に努めたことが寄与した。セグメント別では「シュクレイ」及び「ケイシイシイ」が、通信販売及び首都圏での販売強化などにより売り上げを伸ばした。なお、22年3月期通期の概算売上高は前期比38.8%増の321億9600万円だった。

■日本郵船 <9101>  9,030円  +330 円 (+3.8%)  11:30現在
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など大手をはじめ海運株が軒並み上昇する展開で、寄り後早々に業種別値上がり率で首位に浮上した。ここ、中国のゼロコロナ政策による中国景気の停滞懸念などを背景に、ばら積み船運賃市況が低調となり、バルチック海運指数の下落が顕著となるなか株価も調整色を強めていた。しかし、ここにきて上海市の一部地域でロックダウンが解除されるなど、徐々に経済再開に向けた動きが出始めており、海運株を買い戻す流れが生じている。また、足もとの為替の円安進行は、運賃がドル建て決済の海運セクターにとっては強力な追い風となる。

■塩野義製薬 <4507>  6,265円  -1,175 円 (-15.8%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ
 塩野義製薬<4507>が急落。時価総額2兆円を超える大型株でありながら大きなマドを開けて売られ、日経平均株価の下落寄与度でトップとなっている。同社が開発する新型コロナウイルスの経口治療薬について、動物実験で胎児に奇形が出る恐れが確認されたことが複数のメディアで報じられており、これを嫌気した売りが向かっているようだ。同治療薬を巡っては、2月に条件付き早期承認制度の適用を希望する薬事承認申請が行われており、3月25日には政府が100万人分を購入する見通しにあることが明らかとなっている。

■イズミ <8273>  2,677円  -343 円 (-11.4%)  11:30現在  東証プライム 下落率2位
 イズミ<8273>が急反落している。12日の取引終了後に発表した23年2月期連結業績予想は、売上高4543億円、営業利益326億円、純利益209億円を見込む。会計基準の変更に伴い前期との比較の記載はないものの、会社側によると営業利益は前期比6.1%減としており、これを嫌気した売りが出ているようだ。今期は単体とスーパーマーケット子会社ユアーズで各1店舗を新規に出店する予定であることに加えて、新型コロナウイルスの感染拡大・収束の影響は継続するものの、営業上の制約は緩和方向にあると想定し売上高は実質同3.0%増を予想。ただ、エネルギー価格の高騰により商品・資材調達、水道光熱費・物流費をはじめとする諸経費の上昇の影響を織り込み減益を見込む。なお、22年2月期決算は、売上高6768億円(前の期比0.4%減)、営業利益347億1700万円(同3.0%減)、純利益232億400万円(同0.7%増)だった。

■竹内製作所 <6432>  2,306円  -159 円 (-6.5%)  11:30現在  東証プライム 下落率3位
 12日に決算を発表。「今期経常は29%減益へ」が嫌気された。
 竹内製作所 <6432> [東証P] が4月12日大引け後(15:00)に決算を発表。22年2月期の連結経常利益は前の期比36.0%増の180億円に拡大したが、23年2月期は前期比29.2%減の128億円に減る見通しとなった。
  ⇒⇒竹内製作所の詳しい業績推移表を見る

■パーク24 <4666>  1,718円  -107 円 (-5.9%)  11:30現在  東証プライム 下落率8位
 パーク24<4666>が大幅続落。株価は一時、前日に比べ10%超安に売られた。12日取引終了後、海外公募の実施を発表しており、1株当たり利益の希薄化が警戒された。1600万株の新株を発行する。調達資金は、約246億円でグループサービス利便性向上、業務効率改善のためのアプリ開発、デジタル投資などに充てる。発行済み株式数は約10%増加する見込み。発行価格は1644円で決まっており、株価は同価格にサヤ寄せする格好で下落している。

■ピアズ <7066>  1,376円  +300 円 (+27.9%) ストップ高   11:30現在
 ピアズ<7066>が急反発。同社は店舗運営コンサルティングやセールスプロモーションなどを展開するが、今月4日から11日にかけて連日ストップ高に買われるなど急騰を演じ、前日は東証が信用規制をかけたことを嫌気して急反落したものの、きょうは改めて投機性の強い資金が流入している。前日取引終了後、クシム<2345>が子会社でゲームソフトやハードウェア開発を手掛けるイーフロンティアの株式99.93%を1億7400万円でピアズに譲渡することが発表され、これを手掛かり材料とする買いを呼び込んだ。

■トライステージ <2178>  423円  +80 円 (+23.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 トライステージ<2178>がストップ高カイ気配。12日の取引終了後、MBOの一環としてBCJ-60(東京都千代田区)が同社に対してTOBを実施すると発表。TOB価格が565円とされていることから、これにサヤ寄せする格好となっているようだ。BCJ-60は、米投資会社ベインキャピタルが投資助言を行う投資ファンドによって発行済み株式総数のすべてを間接的に所有されている企業の完全子会社。今回のTOBが成立し、各種手続きを経てトライSTGの株主がBCJ-60のみとなった後、現在の株主である同社取締役の丸田昭雄氏と双日<2768>がBCJ-60親会社に再出資するという。買い付け予定数は1946万5339株(下限1097万1300株、上限設定なし)で、買い付け期間は13日から6月10日まで。なおTOB成立後に同社株は上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は12日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

■ジャパンエン <6016>  1,134円  +150 円 (+15.2%) ストップ高   11:30現在
 ジャパンエンジンコーポレーション<6016>がストップ高まで買われている。同社は12日、中小型ケミカル船やハンディサイズバルクキャリア向け主機として開発したUEC42LSH型機関について、国内外あわせ50台を超える受注を確保できる見通しだと発表。これによる業績への寄与などが期待されているようだ。これは、最近のハンディサイズバルクキャリアの市場活況などが背景。会社側では、事前の徹底したマーケットリサーチが奏功した開発コンセプトや高い運航経済性、独自技術である低圧EGR(排気ガス再循環による排気ガス中の窒素酸化物低減装置)及びSCR(脱硝触媒を用いた排気ガス中の窒素酸化物低減装置)といった優れた環境対策装置などが、多くの船主や造船所から評価された結果だとしている。

●ストップ高銘柄
 フルスピード <2159>  529円  +80 円 (+17.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 Gセキュリ <4417>  5,150円  +700 円 (+15.7%) ストップ高   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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