【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ローツェ、Sansan、高島屋
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ローツェ<6323>が急騰。11日の取引終了後、23年2月期業績予想を発表。売上高は前期比32.4%増の887億3500万円、営業利益は同56.4%増の247億3300万円と前期に続き大幅増収増益となる見通しを示しており、これを好感した買いが膨らんでいるようだ。中国での新型コロナウイルス感染拡大によるロックダウンの影響が懸念されるものの、旺盛な設備投資需要を追い風に引き続き業績が拡大する見込み。年間配当予想は、前期比45円増の110円とした。なお、同時に発表した22年2月期決算は、売上高が前の期比31.9%増の670億400万円、営業利益は同69.7%増の158億900万円だった。
■北興化学工業 <4992> 1,032円 +124 円 (+13.7%) 11:30現在
北興化学工業<4992>が大幅続伸し、年初来高値を更新した。同社は11日取引終了後に、22年11月期第1四半期(21年12月~22年2月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比72.3%増の18億6400万円となり、通期計画の29億円に対する進捗率は64.3%となった。売上高は同15.6%増の133億7700万円で着地。農薬事業で国内販売における水稲用除草剤や製造受託販売の水稲用殺虫剤の受注が増加したほか、ファインケミカル事業で樹脂分野や電子材料分野の販売が順調だったことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来見通しを据え置いている。
■サンアスタ <4053> 1,929円 +172 円 (+9.8%) 11:30現在
Sun Asterisk<4053>はカイ気配でスタートし、水準を切り上げている。11日の取引終了後、ソニーネットワークコミュニケーションズ(SNC、東京都品川区)と共同でNFT事業を手掛ける新会社をシンガポールに設立したと発表しており、これを材料視した買いが流入しているようだ。新会社の出資比率は、SNCが70%、サンアスタが30%。両社が持つノウハウや技術力を活用してNFTに関する開発受託事業やコンサルティング事業を行う見通しで、今後Web3(Web3.0)の世界で創出される多様な経済圏への貢献を目指す方針だ。
■アークランドサカモト <9842> 1,695円 +134 円 (+8.6%) 11:30現在 東証プライム 上昇率2位
11日に決算を発表。「今期経常は250億円へ」が好感された。
アークランドサカモト <9842> [東証P] が4月11日大引け後(15:00)に決算を発表。22年2月期の連結経常利益は232億円になり、23年2月期は250億円の見通しとなった。3期連続増益になる。
⇒⇒アークランドサカモトの詳しい業績推移表を見る
■Sansan <4443> 1,299円 +81 円 (+6.7%) 11:30現在 東証プライム 上昇率3位
Sansan<4443>が全体地合い悪に逆行、10%を超える上昇で一気に1300円台を回復した。同社はクラウド型名刺管理サービスを展開し、法人向けでは国内トップシェアを誇る。コロナ禍にあっても新規顧客の獲得や単価上昇効果で足もとの業績は好調に推移している。11日取引終了後、22年5月期第3四半期(21年6月~22年2月)決算を発表、売上高が前年同期比25%増の147億500万円と大幅な伸びを確保し、最終利益は株式売却益なども寄与して同39%増の5億7500万円とほぼ4割の伸びとなった。これを好感する買いが集中した。
■GMO-GS <3788> 5,870円 +230 円 (+4.1%) 11:30現在 東証プライム 上昇率5位
GMOグローバルサイン・ホールディングス<3788>が反発している。同社は11日、大阪府内で初めて豊中市が自社の電子契約サービス「電子印鑑GMOサインfor行革DX」を導入したと発表しており、これが買い手掛かりとなっているようだ。このサービスは、契約の締結から管理までをワンストップで行えるクラウド型の電子契約サービス「電子印鑑GMOサイン」を、行政向けに年間固定料金で提供するもの。現在、新潟県三条市や神奈川県茅ケ崎市など全国各地で「電子印鑑GMOサインfor行革DX」の導入が進んでいるほか、同社が行っている実証実験には都道府県単位から離島地域の自治体まで、さまざまな規模の全国103自治体が参加している。
■高島屋 <8233> 1,193円 +44 円 (+3.8%) 11:30現在 東証プライム 上昇率7位
高島屋<8233>は全体下げ相場のなか逆行高。11日の取引終了後、23年2月期業績予想を発表。営業利益が前期比4.3倍の175億円と急回復する見通しを示しており、これを好感した買いが入っているようだ。前年に実施した休業の反動や新型コロナウイルスの影響が縮小すると見込んでいる。営業収益は同43.3%減の4315億円としているが、会計基準変更による影響を除いた場合では実質増収となる。配当予想は前期から据え置きの24円とした。なお、同時に発表した22年2月期決算は、営業収益が前の期比11.8%増の7611億2400万円、営業損益は前の期の赤字から黒字転換し41億1000万円で着地した。
■パンパシHD <7532> 1,941円 +39 円 (+2.1%) 11:30現在
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>は反発。11日の取引終了後に発表した3月度の販売高状況(速報)で、既存店売上高が前年同月比1.5%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。客数は同1.4%減と前年割れが続いたものの、客単価が同2.9%増と堅調に推移したことが寄与した。休日(祝日)1日増の効果もあった。また、ディスカウント事業において、majicaポイントの還元サービスや全国しくじり市など施策が奏功し、SNSで話題になったグミや喫煙具、カラコンなどの取り扱いを強化したことで売り上げが伸長した。
■ネクソン <3659> 2,958円 +39 円 (+1.3%) 11:30現在
ネクソン<3659>が反発している。中国の国家新聞出版署が11日、国内オンラインゲームの承認情報を発表。21年7月以来の承認情報の発表であることから、ライセンス発行再開を好感した買いが、中国などでゲーム関連事業を手掛ける同社にも入っているようだ。
■オービック <4684> 18,420円 +170 円 (+0.9%) 11:30現在
オービック<4684>が反発している。きょう付の日本経済新聞朝刊で「2022年3月期の連結営業利益は、前の期比1割増の540億円前後だったことが分かった」と報じられており、会社予想(520億円)を20億円程度上回るとの観測が好材料視されているようだ。記事によると、ネット経由でシステムを利用するクラウドの採用が好調なほか、ERP(統合基幹業務システム)「オービック7」の受注が膨らんだという。また、23年3月期も増益が続く公算が大きいともしている。なお、決算発表は4月21日の予定だ。
■純金信託 <1540> 7,513円 +69 円 (+0.9%) 11:30現在
純金上場信託(現物国内保管型)<1540>が3日続伸で連日の上場来高値更新となっている。このほか、SPDRゴールド・シェア<1326>も最高値街道を走り、WisdomTree 金上場投資信託<1672>も上値追いを続け2020年7月以来の高値圏で推移するなど、金ETFの上昇基調が鮮明だ。世界的なインフレ高進やロシアのウクライナ侵攻による地政学リスクを背景に、金市況の上昇が止まらない状況にあり、これに連動するETFが物色人気化している。NY金先物(6月限)は前日まで3日続伸し1948ドル20セントまで水準を切り上げた。外国為替市場では円安が進行しており、円建て金価格は更に上昇が顕著となっている。
■ライク <2462> 1,836円 -296 円 (-13.9%) 11:30現在 東証プライム 下落率2位
ライク<2462>が大幅安となっている。同社は11日取引終了後に22年5月期第3四半期累計(21年6月~22年2月)の連結決算を発表し、経常利益が前年同期比7.9%減の24億6300万円となったことがネガティブ視されているもよう。また、前日に年初来高値を更新していたことで売りが出やすくなっている面もあるようだ。売上高は同5.2%増の413億800万円で着地した。主力の子育て支援サービス事業などが順調に伸びたものの、経常利益については認可保育園の期中開園有無(前期は第3四半期までに4カ所開園、今期は期中開園なし)による営業外収益の減少が影響した。なお、通期業績予想は売上高575億円(前期比5.9%増)、経常利益55億円(同3.0%増)とする従来見通しを据え置いている。
■コスモス薬品 <3349> 12,510円 -1,170 円 (-8.6%) 11:30現在 東証プライム 下落率8位
11日に決算を発表。「6-2月期(3Q累計)経常が13%減益で着地・12-2月期も8%減益」が嫌気された。
コスモス薬品 <3349> [東証P] が4月11日大引け後(15:00)に決算を発表。22年5月期第3四半期累計(21年6月-22年2月)の連結経常利益は前年同期比13.5%減の241億円に減り、通期計画の359億円に対する進捗率は67.1%にとどまり、5年平均の72.9%も下回った。
⇒⇒コスモス薬品の詳しい業績推移表を見る
■INPEX <1605> 1,446円 -25 円 (-1.7%) 11:30現在
INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が安い。11日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の5月限が前日比3.97ドル安の1バレル=94.29ドルに下落。一時、92.93と2月下旬以来の水準に値を下げた。中国での新型コロナウイルス感染拡大に伴い原油需要が減少するとの観測が強まった。これを受け、INPEXなど石油関連株は軟調な値動きとなっている。
■レーザーテック <6920> 18,045円 -95 円 (-0.5%) 11:30現在
レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>がいずれも安く始まるなど、半導体製造装置関連株が下値模索の動きを続けている。世界的な半導体需要の逼迫がいわれるなかも、ここにきて不安材料が浮上している。経済が停滞傾向をみせる中国では足もとスマートフォンやパソコンなどの出荷台数の減少が確認されており、半導体も先行きの需要後退が警戒されている。一方で米長期金利の上昇が一段と顕著でグロース株には向かい風が強まっており、機関投資家の半導体セクターの保有株を減らす動きが関連銘柄の株価に反映されている。前日の米国株市場では半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が続落し2%強の下げをみせており、東京市場でも同関連株は時価総額上位の主力銘柄を中心に売り優勢の地合いとなっている。
■フルスピード <2159> 449円 +80 円 (+21.7%) ストップ高買い気配 11:30現在
フルスピード<2159>はストップ高カイ気配。親会社であるフリービット<3843>が11日の取引終了後、同社の完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格の551円にサヤ寄せする格好となっている。フリービットは現在、フルスピード株式の57.41%を所有しているが、完全子会社化により一体経営を行うことで、フルスピードが有する多様なデータを連携・活用した新規事業の創出やモノからコト市場への変化に対応する新たなマーケティング事業の展開、管理部門を中心とするバックオフィス体制の強化などのシナジーが想定できるという。買付予定数は658万254株(下限143万株、上限設定なし)で、買付期間は4月12日から5月30日まで。TOB成立後、フルスピードは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は4月11日付でフルスピード株式を監理銘柄(確認中)に指定している。
■モルフォ <3653> 1,102円 +150 円 (+15.8%) ストップ高 11:30現在
モルフォ<3653>が4日ぶりに反発している。午前10時ごろ、デンソー<6902>と共同研究開発した高度運転支援システム向け画像認識技術の一部が、デンソーの車両の周辺環境認識及び安全性能向上に貢献するシステムである「Global Safety Package3」に採用されたと発表しており、これが好感されている。「Global Safety Package3」は、デンソーが今年1月に発表したシステムで、カメラで自車の前方環境を検知する「画像センサー」と車両などを検知する「ミリ波レーダー」を組み合わせることでドライバーの運転を支援する。今回採用された画像認識技術は「画像センサー」に応用されており、人工知能(AI)技術を生かして画像データから車両、標識、歩行者などを高性能で検知し、車両の安全性能向上に貢献するとしている。
●ストップ高銘柄
ビープラッツ <4381> 1,642円 +300 円 (+22.4%) ストップ高 11:30現在
Waqoo <4937> 943円 +150 円 (+18.9%) ストップ高買い気配 11:30現在
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース