【市況】【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり反発、米株高を受け自律反発狙いの買い流入 (4月8日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 27097.05
高値 27185.23(09:06)
安値 26764.36(11:01)
大引け 26985.80(前日比 +97.23 、 +0.36% )
売買高 12億7096万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆1093億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は97円高と3日ぶり反発、自律反発狙いの買い流入
2.前日のNYダウは3日ぶりの上昇、ディフェンシブ株など堅調
3.前日まで2日間で日経平均は900円近く下落し値頃感台頭
4.TOPIX浮動株見直しが売り要因視されトヨタや伊藤忠は軟調
5.高水準の自社株買いを発表したニコンには買いが集まり急伸
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比87ドル高と3日ぶりに反発した。FRBによる金融引き締め懸念などで売りが先行したが、メルク<MRK>やウォルグリーンブーツアライアンス<WBA>などが買われ指数を押し上げた。
東京市場では、日経平均株価は3日ぶりに反発。前日までの下げで値頃感が台頭するなか自律反発狙いの買いが流入した。
前日のNYダウは3日ぶりに反発。米国の金融引き締め懸念が強まるなか、ディフェンシブ株などが値を上げた。これを受けた東京市場も買い優勢でスタート。前日までの2日間で日経平均は900円近く下落したことから、自律反発狙いの買いが流入した。ただ、買い一巡後は売りに押され一時120円を超す下落となったが、午後にかけ値を戻し反発して取引を終了した。業種別では、精密機器や石油、非鉄、鉄鋼株が高く、輸送用機器やゴム、卸売業が安い。
個別銘柄では、レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体関連株がしっかり。ソフトバンクグループ<9984>や日本電信電話<9432>、ソニーグループ<6758>、任天堂<7974>が値を上げた。第一生命ホールディングス<8750>や住友金属鉱山<5713>がしっかり。高水準の自社株買いを発表したニコン<7731>が急伸した。
半面、日本郵船<9101>や商船三井<9104>が安く、TOPIX浮動株比率の見直しがマイナス材料視されたトヨタ自動車<7203>や伊藤忠商事<8001>が値を下げた。オリエンタルランド<4661>や村田製作所<6981>も軟調だった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433>、エムスリー <2413>、ダイキン <6367>、第一三共 <4568>、テルモ <4543>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約60円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はトヨタ <7203>、セブン&アイ <3382>、TDK <6762>、三菱商 <8058>、デンソー <6902>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約35円。
東証33業種のうち上昇は21業種。上昇率の上位5業種は(1)精密機器、(2)情報・通信業、(3)石油石炭製品、(4)非鉄金属、(5)鉄鋼。一方、下落率の上位5業種は(1)輸送用機器、(2)倉庫運輸関連、(3)ゴム製品、(4)卸売業、(5)空運業。
■個別材料株
△シーズメン <3083> [東証S]
前期収益底入れで23年2月期は営業損益黒字化へ。
△トレファク <3093> [東証P]
3月既存店売上高7ヵ月連続で前年上回る。
△ウエルシア <3141> [東証P]
23年2月期の業績見通しや増配計画を好感。
△買取王国 <3181> [東証S]
22年2月期業績予想の増額修正を好感。
△SHIFT <3697> [東証P]
22年8月期業績予想上方修正で営業利益は73%増に。
△ココナラ <4176> [東証G]
ゴールドマン・サックスが「新規に買い」でカバレッジ開始。
△リソー教育 <4714> [東証P]
23年2月期は19%営業増益を計画。
△中村超硬 <6166> [東証G]
ナノサイズゼオライト製造用パイロットプラントの設置完了。
△ニコン <7731> [東証P]
3600万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△FVC <8462> [東証S]
取締役の選任で株主提案を受領と発表。
▼オンワード <8016> [東証P]
23年2月期の大幅な最終減益見通しを嫌気。
▼イオンFS <8570> [東証P]
23年2月期の最終減益見通しを嫌気。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ピアラ <7044>、(2)SHIFT <3697>、(3)理想科学 <6413>、(4)SREHD <2980>、(5)ネットプロ <7383>、(6)三井松島HD <1518>、(7)トレファク <3093>、(8)ギフティ <4449>、(9)ニコン <7731>、(10)アンファク <7035>。
値下がり率上位10傑は(1)USENHD <9418>、(2)デサント <8114>、(3)CRE <3458>、(4)フジオフード <2752>、(5)日電波 <6779>、(6)T-BASE <3415>、(7)京阪HD <9045>、(8)乃村工芸社 <9716>、(9)藤森工業 <7917>、(10)NXHD <9147>。
【大引け】
日経平均は前日比97.23円(0.36%)高の2万6985.80円。TOPIXは前日比3.89(0.21%)高の1896.79。出来高は概算で12億7096万株。東証プライムの値上がり銘柄数は959、値下がり銘柄数は823となった。東証マザーズ指数は792.86(3.70ポイント高)。
[2022年4月8日]
株探ニュース